演劇に初挑戦してみて知ったこと
- 今まで、舞台上の主役にばかり目がいっていたが、それよりも脇役の人が自分の待ちの状況でどんな姿勢で、どんな風に待機しているかが気になってきた。舞台は、主役だけではできないという、当然のことを感じた。
- 芝居は複数の人が集まってできるもの、だからそこに組織としての問題が発生する。組織はエネルギーとバランスがポイント。芝居をしようというエネルギー、いい芝居を作るんだというエネルギー、そして、芝居は一人ではできない、みんなの協力・共同作業で作り上げるのだというバランスがポイント。
- 全員に均等に役を割り振るわけには行かない、当然主役と脇役、ちょい役、裏方、その他とある。そこでは、ライトを浴びる人とほとんど出場のない人がいる、ライトをさんぜんと浴びる人はうらやましがられるわけで、羨望の目で見られる。たとえ自分には無理だと解っていても、うらやましがられる。そんな羨望の目を受けて一度は得意になっても、その後で、役をもらったからにはそれなりの演出家からの要求が求められる。また実力があっても作品にあわなければ採用されないし、一度役に抜擢されても期待通りの実力が出せなければ下ろされる。過酷な世界だ。まさに、実力主義。
- 芝居は演出家によって決まる。演出家の持っているイメージで芝居が決まるといっても良い。
- 台詞を言うときは、視点を動かさない、体を動かさない、間を詰める、等々初めて知った演劇の基本。
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