タバコは麻薬

そんな麻薬に30年ほど浸っていた

その麻薬を止めることは大変なことである

よほどの決意と環境が必要かもしれない

私はタバコを休んで1ヶ月半ほど経過した

今でも、ふとしたときにタバコの魔力がよみがえる

まさに魔力と言っていい、30年間浸っていた魔力

この魔力になんとか打ち勝とうと考えている

これに打ち勝つためにチョコレートを買って食べてみたり

ガムをかんでみたり、おせんべいをバリバリやったり

コーヒーを飲んだり

こんな努力をしている

これじゃ後から太ってしまうなー

先月は演劇にのめり込んでいたから難なく過ごせたが

今月は仕事に追われて夜中に原稿書きをしていると

この魔力がふとやってくる

それも、原稿が進まないときに限ってフラッとやってくる

あの、高校を卒業して東京のアパート暮らしを開始した頃

イタズラで吸ってみた、なんか大人になったような、そんなタバコ

まわりの人もみんな吸っていた、吸ったからと言ってとがめられなかった

そんなタバコに手を出して、気づいたら浸っていた

エデンの園でヘビの誘いに乗ってかじってしまったリンゴみたいに

禁断の実に手を出してしまった

あーあ、今さら言ってもしょうがないけど

タバコは麻薬、手を出すな

とそのころきちんと教えてくれていれば

いやいや、聞く耳を持っていれば

30年後にこんな自分とカットウしなくてすんだのにネー

人間て、おろかな生き物ですね

いやいや、私っておろかですネー

おろかだからいいのか ハイ

ガッハハハー

現在、禁煙記録更新中の高野でした


平成11年10月14日 柏報メーリングリスト掲載原稿