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さあスタートとなった、ところが、最初の方のセリフが出てこなくなってしまった
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ここはよく間違えていた場所だから気をつけないと、と思った瞬間、セリフが出てこなくなった
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まいったーー、なんだっけーー、あれーー、おかしいなーー、んんーーー
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誰かが小声で出だしを言ってくれた、そうしたらポンとセリフが出始めた、フーーホ
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これはまずい、何とかばん回せねばとおもって、さらに「気」を一気に入れた
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後半部分は自分の心臓の音が聞こえるような、アドレナリンが大量に流れ出たような
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そんな気持ちの高ぶりが自然と出てきた
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相手役の顔を見たら、あっちもすごい顔をしていた、役になりきっていた
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狭い部屋が割れんばかりの声が響き渡っている
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この場面は感情と感情がぶつかってけんか状況だから当然といえば当然でしょうな
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しっかし、俳優をやろうって言うメンバーなんだからみんな成りきってますよネ
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普段の雰囲気と全然違う雰囲気がこの別室の中には漂っていた
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安田氏からもう一回やってくださいといわれた
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よし、今度こそ気持ちを明確にしてセリフをとちらないようにと思い一気に「気」を入れていった
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怒っている場面ではしっかりと「気が高ぶる」自分を、もう一人の自分が見届けていた
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後で聞いた話だが、そのとき一緒にいたメンバーが「ものすごく怖い顔をしていた」と言っていた
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安田氏からこの役の人物についてどう思っているか質問が来た
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やはり来たかと思い、自分なりに答えた
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他の人にも同じような質問をしていた、その後
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「ハイ結構です、では次に誰々さんと誰々さんを呼んでください」
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あっけない感触である