69歳で個人事業を行っている事業主さんとお話をする
すると必ずいつ商売を止めようかというような話が出る
もういやになったという
体のあちこちがつらいという
気力が無くなったという
惨めな自分を世間にさらしたくないという
そして、周りの人に相談すると止めない方がよいといわれると話す
だけれどもどうしようかと不安になっている
人はみな不安の中に生きている
不安というものの、何が不安というわけでなくても不安なのだ
要するに何か見えない不安なのだ
不明瞭な不安の中にいる
そう、不明瞭な不安だから明瞭な解決策など無い
そもそも不明瞭な、何とも言えない不安にたいして苦しんでいる
そこで私はいう
先ず見えるようにしましょう
そのためには終わりを決めましょう
その終わりというのも人生の終わり
早い話が「いつ死にますか」と
そんな極端なことを言うものだからお客様は驚いてしまう
しかし、日本人の平均寿命は男80歳、女85歳と思えばよい
だからまず、この平均寿命まで生きるとしよう
そこから考え始めましょうよ
すると、ではいくつまで仕事をしますか
せめて75歳位までは仕事を続けられたらいいですね
75まで仕事を続けるとしたら
75から85歳まではどうやって生きるのか
その10年間の生活費はどうするのか
そんな話をしていたら急に目頭を押さえて
「いやー今までボンヤリしていたものがハッキリ見えてきました」という
そう、ボンヤリしているものをハッキリとさせることが大切なんですよという
じぶんの人生に目標を持つことは非常に大切なことなのだ
それも時間を区切って明確にすることなのだ
そうすれば今からいつまでに何をしたらよいのか
そんなことが見えてくる
見えてくればキチンとしたアクションが取りやすくなる
なんとなく不安を抱えているよりも、具体的な目に見える形にすることが大切なのだ
だからいくつまでにどうするかという計画を立てることが重要なのだ
そこで私はいう「いつ死にますか」と
昼食で食べるお店はいろいろあるが
みなランチは忙しいばかりで儲からないからランチは止めるという
そんな中で、一時千円以下でなかなか美味しいメニューで毎日バラエティーに富んだランチを出していた店が
そう、何時行ってても混んでいてサラリーマン風の人も多かった店があったが
あるとき急にお店の方針が変わったようで
千円以下のランチは止める
そのかわり有機栽培無農薬野菜と魚沼産コシヒカリのライスで体によい食材を使ったメニュー
といってもそのメニューは結局1500円ほどのハンバーグランチ程度のモノしかないのだが
そんな風に切り替えたとたん
お客の足が止まって
私も二三度おじゃましたがメニューの種類が限定されてしまうということで足が遠のいてしまった
久々に先日一人でおじゃましたら
またランチメニューをやりはじめたようだ
値段も千二百円ほどにしていた
ランチ時間で空席が目立つというかゆったりしているというか
お客様は女性ばかり、サラリーマン風の客などいない
確かにご飯は美味しい、料理もランチメニューは目先を変えてくれてハンバーグ一本よりは楽しみがある
デザートも付いてゆったりできる、ま、ちょっと高めですが
日替わりのランチメニューを復活させたことで足を運びやすくなった
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