平成20年10月13日(月曜祭日)

青春の忘れ物

さて、今日は午前中岡山のまちを観光してみようとプランを立てた

どちらにせよ岡山と言えば後楽園

そう、日本三大庭園の一つ

この日本三大何とかというやつはおもしろいもので、二つはでてくるがもう一つは何だったっけとなる

ちなみに三大庭園と言えば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、そしてここ岡山の後楽園となる

ちなみに後楽園というと東京水道橋にある後楽園とは違うのだ

そうそう、思い出した、日本三大ガッカリというやつを

ある新聞記者が話してくれたのだが日本三大ガッカリというやつがあるが

長岡の長生橋、これは話だけ聞いているとなにかと大切にしなければと長岡人は言うが

ではどんなにすごいのかと見に行くと、ま、日本三大ガッカリに匹敵するガッカリだと言う

そして、ちなみに日本三大ガッカリは高知の「はりまや橋」、ん、確かにこれは現地に行ってみるとガッカリなのだ

なんせ道路に欄干だけが残っているという感じで、ゆったりと流れる川にかかる橋という世界ではないのだ

さらに「札幌の時計台」そう、これも三大ガッカリなのだ

行ってみるとアキャ、という感じで、意外に小さいのだ

これらに匹敵するくらいのガッカリが長岡の長生橋だという

ここまでの話を聞いたのだが、ではもう一つのガッカリは何だったのかと思っているが、それは未だ解決していない、ハイ

 

まずは岡山で後楽園を先に見学するか、お城を見るか

そんなことをホテルでパンフレットを見ながら考えていた

お城と後楽園は隣り合わせなのだ

そこで、まずお城にあがってまち全体の雰囲気をつかんで

後楽園もお城の天守閣から眺めて全体像をつかんでからお庭に回ればいいと考えた

 

タクシーに乗って、運転手に私のプランを相談しようと思ったら

相変わらず言われた場所にしか行くことを知らない、「単なる」運転手だったので

話をすることをやめた

岡山城主は誰かとか、岡山のことをいくつか質問してもまったく要領を得ない

日本三大ガッカリの三番目は全国どこに行っても運転手が何も知らないことのガッカリではなかったかと思った

このお城は先の戦争で空襲に遭い、焼け落ちたとのこと

それを復元して四階までエレベーターで上がれるようにしたものだという

ここのお城は意外に小さく

というより、ここの城主は何万石か知らないが

実際、こんなものなのだと思う

熊本城のようにあんなに大きなお城をつくられるのはかなりの大名だけで

現実はそんなに大きなものは造られなかったのではないかと思う

ま、わりとこじんまりとしたお城なのだ

ところで、ホテルに置いてあったパンフレットに岡山の観光施設割引券がついていた

入場券350円が300円とかという割引券だ

今日、行こうと思っているお城やお庭、博物館などの割引券になっている

ではそれを使って施設を巡ってみようと思って、まずお城の受付に提示したら

なんと今日は使えませんとつれない返事だった

特別展をやっているからだめだという

しかし、その特別展たるや、ま、私から見ればこれが特別展なら

この特別展のない通常の時は、全くといって良いほど魅力を感じない展示だと思った

結局、観光施設割引券が岡山の案内パンフレットにせっかくついていても

なんだかんだと理由がついて使えない券ならよけいガッカリさせるだけ

印象を悪くさせるだけ

そんなら最初から割引券など付けない方がまし

そんな風に思った

事実、最初のお城で使えない割引券をわざわざ提示した自分が惨めな感じがして

次の施設に行って、再度割引券を提示してまたもや

「今日は○○で使えません」などと言われたのではおもしろくない

結局、そんなことを感じて、それ以降の施設では割引券を提示することさえ止めた

すると、私の気持ちの中では、岡山はなんとなく印象の悪いまちというふうに記憶されてしまうわけだ

同じことが私の住む、長岡でもなければよいのだがと思いながら歩いていた

後楽園はお城の脇を流れる川の中州に造られた庭園だ

観光ボランティアの窓口で話を聞くと

お城が狭いので、お殿様が広いところがほしいと言うことで大きなお庭を造ったという

その御庭に向かう橋が工事中ということで、包帯に巻かれた橋という雰囲気だった

おかやま名物「ままかり」なるものがある

何かというと小さな鮎のような魚の酢漬けだろうか

後楽園は広い庭園の中に春夏秋冬の草木が植えられて

何時行っても何かきれいな旬の草木を目にすることができる

そんな作りになっているようだ

この庭園の中で結婚式の記念写真を撮影する花嫁姿を何組か見た

岡山というと何があるかという質問に

天満屋の本店があると答えが返ってきた

確かにまちの中心部に天満屋が位置し

何かというと天満屋の名前が目についた

天満屋といえば女子マラソン選手が所属しているデパートと言えばよいだろうか

岡山を午前中で退散して、そこから在来線で20分くらいの倉敷に寄ってみた

倉敷と言えば大原美術館だ

私も今から何年前だろうか、なんだかんだとおよそ40年ほど前になるであろうか

おいおい、え、40年ほど前、何、そんなに前のことか、えぇっ

ま、余計な話は止めて

とにかく倉敷の駅を降りて商店街のアーケードを歩き始めた

すると、「中国銀行」と漢字で書かれた扉が目に入った

なにか隣の中国に来たような気がした

大原美術館

すごい人だ

大勢の人が来ていた

白人の観光客が目につく

わりとアジア系の観光客は目につかなかった

大原美術館の脇に喫茶店がある

実は、私は倉敷に何回か訪れたことがあるが

残念ながら大原美術館脇のエルグレコという喫茶店には入りそびれていた

そう、まさに40年前の記憶をたどって倉敷のまちを歩きながら

私の青春の忘れ物を取りに戻ったようにコーヒーをすする

店内は同じ青春の忘れ物を取りに来たおじさんおばさんであふれていた

味のある個性派のお店だ

フランスのどこかの小路にあるお店のようだ

昔から見れば、ものすごい人出なのだ

こぢんまりと入り口の表札が奥ゆかしいのだ

同じ倉敷の少し通りを入ったところに

倉敷紡績の工場跡地にたったというホテルに寄ってみた

煉瓦造りの雰囲気が素敵なホテルだ

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