平成20年04月15日(火曜)

「泰山が鳴動したら何が出る」

先日、昼前に突如、連絡が入った

あるお客様の所に国税局の方が大勢で突如来られたという

それも社長の自宅にも、各支店先にも一斉に来ているという

なんでも総勢二十数名になるという

 

確認したら裁判所の令状をもって来たわけではないようだ

裁判所の捜査令状をもって来たというなら

これはもう捜査令状だからどうにもならない

こういうケースは、いわゆるマルサの世界になる

犯罪捜査ということになる

 

しかし、捜査令状がないということは任意調査ということになる

任意調査ということは税務調査の協力依頼によっておこなわれる調査ということになる

だから会社の許可を得て調査が開始されるわけで

会社の許可がなければ、会社の敷地に入ることさえできないと言うことになる

こんなことを争った有名な裁判例もあるくらい国税調査という問題は争いが多い

 

突如大勢のスーツ姿の男がゾロゾロと会社の入り口に入ってきたら驚かない方が不思議なくらいだ

ようするに異常な状況なのだ

調査官に調査に来ましたのでと黒い手帳を出されたら驚いてしまって

何も言えなくなるのが普通だ

 

そして、彼らは一週間は居座ることになる

会社の経理は大変だ

通常業務がほとんどできなくなる

書類を持って行かれて不便することになる

彼らは言う

必要な書類があったらいつでも申し出下さいと

しかし、現実どの書類を持って行かれたのかもわからない

さらに、何だかんだと彼らと接触するとよけいなことを聞かれたり詮索されると思うだけでいやになる

とにかく犯罪人扱いされるような気がしていやになる

だが、彼らは言う

いつでも申し出下さいと

私どもは会社の業務を妨害するようなことは致しませんと

 

立場が違うと視点が違う

当たり前のことなのだ

みな自分たちの立場で考える

当たり前のことなのだ

だから、相手の立場を考えたらトラブルは起きないはずなのだが

そんなことを言っていては自分の仕事にならない

自分の立場の仕事をさっさと進めようとしたら

相手のことなど考えていられない

だが、相手のことを無視した行動などしていたら社会からたたかれる

通常はそういうことなのだが

お役所相手の場合はどうもそういう社会の常識が通らないことがあるようだ

ま、だからこそお役所なのであり

そうでもなければお役所の仕事は成り立たないのかも知れない

 

さてさて、「大山鳴動してネズミ一匹」などとならなければよいが

どうも人騒がせなのである、ハイ

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