平成20年03月19日(水曜)

「タイ人は信頼できると言い切る」

国際会議ということで「バンクタイ」銀行の頭取からの講演を聴いた

なかなかタイ経済も大変なようだ

そんななかでタイの国民所得平均は年3,000ドルだという

さらに「バンクタイ」の経済分析担当部長がいうにはこれからのタイ経済は減速に入っているという

 

また、現地で長い間経営を続けておられる日本人の社長さんの話を聞いた

彼に寄れば、経済は減速だと言うが、自分の実感としては物量としては動いている、忙しいという

この彼の話が実に興味深かった

タイ人の気質について触れた

それに寄れば、タイ社会は格差が非常に大きく、それは逆にバラエティに富んでいると言うことになる

さらにタイは微笑みの国とか言われるが、要するに「外面がよい」ということだという

最初はタイに来た日本人はみな良い国だというが住んでみると年々タイ人に対する印象は下がって

4年で最低のレベルになるという

そこで、彼は言う

フィリッピンに駐在した人は駐在中に友達を作るが、タイに駐在した人はなかなか友達が作れない

さらに世界中で自殺の少ない国はフィリッピンだが、逆に一番多い国はタイだという

そういう意味で最初は当たりはよいがだんだん嫌になってくる、それも4年目が最低になる

ただ、4年経ってみるとタイ人の考え方がわかってくる

わかってみると結局、タイ人は信頼できる

彼らは理屈でなく感情で判断する

好きか嫌いかで判断する

好きになればやってくれる

忠、貢、義のある国だと言う

 

「質問をしない組織は動かない」

ところでタイは農業国で多くのタイ人は農家の出身

タイのTVを見ていてもサラリーマンの悲哀をテーマにした番組はない

彼らは組織というモノを知らないのだという

そこで彼らを雇ってわかったことだが

なかなかミーティングができないというか、ミーティングというモノを知らない

なぜならば学校教育がそうなのだという

学校教育では先生に質問するなどと言うことはできないという

一方的なものだとい

そこで、彼らにミーティングを教えないとダメだという

リーダーとの合意が作れないのだという

 

「川を越え暁の塔迫り来る」

外に出ると暑い

会議室ではネクタイを締めてスーツ姿で丁度良かったが

ホテルの外に出ると午後の一番暑い時間帯なのだろうか一気にムッと来る

街中の観光スポットを回る

タイと言えば川、船という印象がある

我々も川を船で渡って対岸の仏舎利を見物に行く

暁の塔だという

なかなか目に付く仏舎利だ

「アジアなら喧噪こそがエネルギー」

暁の塔にたどり着く

川を船で渡って行くときも

船のエンジン音はけたたましく響き渡り

人々の喧噪もアジアのエネルギーを象徴しているような風情である

仏舎利殿の回りに置かれた石像もなかなか迫力のある石像なのだ

「木陰にてしばしたたずむ土地の人」

暑いのだ

見物など優雅にやっているより木陰で一休みしたいのだ

そう、地元の人も当然木陰で一休み

そう、木陰に入ることは自然なのだ

観光客ばかり、暑い昼中炎天下歩き回っているなんて

「涅槃像目の前にして驚けり」

黄金の涅槃像があるというので入ってみると

急に目の前に顔が現れて驚く

この涅槃像は足の裏が螺鈿造りで有名なのだという

「布巻いてズボンのように端折り上げ」

夕食を食べながら民族舞踊を見学する

最初はズボンかと思って見ていると

腰に巻いた布の端を後ろから前に端折ったようなもので

着物の裾を後ろに端折るのではなく前に端折ったようなモノだ

ホテルのボーイも同じような端折りの着方をしていたのが印象的だ

「生水は危険と言われ飲むビール」

レストランで出されるコップの水は誰も手を出さない

ほとんどビールやミネラルウォーターを注文する

食べ物はダメかなと思っていたが

意外に問題なかった

パクチが苦手と思っていたが

現地で食べるパクチは問題なく食べられる

結構美味しかったモノはタイラーメンだ

これは問題なしで食べられた

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