平成20年03月07日(金曜)

「すぐに来い俺はガンだぞ何をする」

おきゃくさまから突如電話が掛かってきた

何でも医者に行ったら検査の結果ガンが発見されたという

そんな告知を受けたようだ

そこで直ちに私の所に電話が掛かってきた

俺はいま何をすべきなのか直ぐに相談に乗れという

最近はガンの告知を医者は積極的にするようだ

確かに医療も進んできて早期発見が増えてきた

早期発見されて適切な治療をすれば生存率はかなり高いという

しかし、ガンと告知された本人は一気に不安の中に落とされる

そんな不安をどうやって取り除いてゆくのか

医者は治療のことを話すが

本当は一番大切なことは本人の心のケアが大切なことになる

 

本人の所に直行した

どうなるのか、どうすればよいのか、どうすべきなのか

本人から矢継ぎ早に質問が飛んでくる

医療のことは私はわからないが

会社のことで経営者であるお父さんが交通事故で急に亡くなられた場合のその後のケースや

社長さんがやはりガンだと告知されてどう対処したかというような過去の事例が私の頭の中に浮かんだ

しかし、そんな事例は本人にすれば自分が死ぬのかと言うところに話がつながってしまう

本人が亡くなるかどうかではなく、会社の経営をスムースにバトンタッチする方法という考え方が大切だ

社長さんにじっくりと治療に専念してもらうためにはどういう体勢が必要かという話だ

幸い、その社長には後継者がいるがまだまだ実力的には厳しい

しかし、後継者が決まっているだけ幸いである

だが、後継者にはまだ何も社長となる知識も経験も不足しているが

ここで社長が治療に専念するとなると

息子さんに社長代行を御願いするしかない

そこで、どんなことを考えなければならないかという話になる

それもここ数日で決めなければならない

 

そこで私が話した

ポイントはお金でしょうねと

会社が資金繰りが続かなくなれば終わってしまう

なんとかフラフラしながらもお金が続けば対応できるだろうから

運転資金を当座にある程度入れることを考えましょうと

さらに、支払手形や受取手形の処理を誤るとこれも会社倒産につながる

ですのでこの決済をどうするかについて決めましょう

こんな話をしている最中も、社長はやはり自分がやってきた方法をどうやって息子に指示しようかという

私は言う

息子に指示して自分のやってきたことを「やらせよう」と考えてはダメですよと

息子さんに全面的にお任せするしかないですよ

だから息子さんがある程度失敗しても対応できるような余裕を作ってあげることですよ

最初から細い路を歩かせるのではなく

ある程度の道幅を作ってあげて、ちょっとフラフラしても路から転げ落ちないようにしてあげることで

あとは、本人が経験して覚えてゆくことですよ

本人に任せるしかないですよ

自分がやるのではないですからねと

「灯籠の上に雪なし春近し」

「桜の木芽吹く上から雨みぞれ」

「年度内一度は開く委員会」

私もいろいろな役を仰せつかる

本年度は、といってもあと一ヶ月無いのだが

広域都市圏・まちづくり推進委員会だそうだ

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