平成19年07月28日(土曜)

昨日の朝、日の出時間に目が覚める
4時40分だ
朝日を写真に納めようとベットから起きあがり談話室に向かう

朝日がスジを引いたように雲の影が印象的だ
軍艦に掲げられている日章旗はこんな筋を引いた旭の旗だったと思い出した

朝食が楽しみだ

いよいよ「全粥」なのだ
これが始まるからと言うことで前夜から点滴も終了した
いよいよ本格的に回復に向かう

ん、ようやくご飯粒が見えるのだ
それにしてもどんぶり一杯のおかゆ、結構食べていて疲れるのだ
出されたモノは一生懸命食べなければと思いながら食べるのだが結構量がある

昼食には魚もついている

なんと夕飯、いよいよきましたね

そう、肉が付いているのだ
肉なのだ、車麩ではない、肉なのだ
などとさわいでいるから胆石ができるのだと思った、ハイ
治りかけた胆のう炎がまた再発しなければいいがと思った、ハイハイ

そう、昨日血液検査の結果ドクターの言うには数値は問題なく良くなりましたという
そう、問題なく胆のう炎はおさまったのだが、肝心の胆石はまだ大きなヤツが腹の中にある

そこを確認する意味でCTを再度撮影することになった
ところが、例の筒型の機械の中に入って撮影して
ハイ、ではこれから造影剤を注射しますね、と言われ
ドーナッツの中に体を突っ込んだまま手だけ引っ張られてナースが注射をするところを探した
右手を探しているとき、そこは先日点滴を打つて血管が硬くなりました、そこは神経に障ったらしくピリピリしてます
などと私が言うモノだから彼女も触りながら苦労していた
しばらくして、ハイ楽にしてください、というものだからどうしたのかなと思ったら
他のベテランナースを呼んできたようだ
そのベテランナースも右手を見たり左手を見たりして意を決したように右手に注射針を刺した
刺して針を少し前へ進めてみたり、少し引いてみたりしたが十分血管をつかめなかったようだ
どうしたことか彼女は針を抜いてしまった
そのまま行くのかなと思いきや抜いてしまったのだ

ちなみに注射針のサイズはいろいろあるようだが、8とか12とか言うがそれはミリとかミクロンとかではなく
ゲージ番号で番号が大きくなると針は細くなるそうだ

どうもここはゲージの大きいモノは用意していないようだ

その彼女がちょっと楽にしていて下さいという
CT室から彼女は出ていった
誰もいなくなってしまった
しばらくしたら、どうも超ベテランを連れてきたようだ
声が違う
はい楽にして、どれどれ、ん
次の瞬間、彼女は言う、私のもっとも恐れていた単語を言う
「じゃ、足を見せてもらいましょう」と
そう、足に注射を打とうという魂胆のようだ
じたばたしてもどうにもならない
私は大きな鉛の部屋で
電動ベットのようなモノに体を縛り付けられて
ドーナッツのような機械の中に突っ込まれている

そんな状況でなにか私の体が木綿針のようで
いま彼女が木綿針に糸を通すように
わたしの体の端に長い管のつながった注射針を差し込もうとしている
そんな雰囲気なのだ

わたしの足のくるぶしのあたりを見て彼女は言う
「ん、良い血管が走っている、ちょっと痛いですよ」
全身に緊張が走る
力を抜いた方が良いのかと思うが力が入る
ん、、、と、と、と、来た、来た、きた、ウッ

確かに痛いが、それは瞬間で終わった
その後はスウッと針が入っていった

彼女は声を上げる、「良い血管だ、じゃ、コンマ1でお願い」
音質の悪いスピーカーから「ハイ、コンマ1で行きます」
「ハイ、ちょっと体が熱くなりますからね」と彼女は言う

無事CTの撮影が終わった

映画館の建物が夕日に反射して目に付く

夕日に輝く西山の景色

病院の明かり取り用の天窓だろうか

段々日が傾いていった

山に沈む夕日だ、朝日と夕日と比べると、夕日の方が大きいように思える

日の沈んだ後の西の空

いろいろな人がお見舞いに来てくれる
しかし、結局いろいろな相談になる
会社にいるときよりゆっくり気楽に相談できるから良いのかもしれない

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