平成19年07月08日(日曜)

昨日、新潟に行った折
新潟万代島美術館に寄った
そこでは「始皇帝と彩色兵馬俑展」を開催していた
実物大の陶俑(陶による人形)は数点展示されており
およそ二千年も前の人物にしては大男だと思った
実際、このくらいの大柄な人物だったのかもしれない

そんな展示の中で
始皇帝が死んだ後
その正妻が始皇帝の妾に対して壮絶な仕返しをしている
なんでも両手足を切り落とし、目玉をくりぬき鼻をふさぎ
耳をふさいで声のでない薬を飲ませて厠のフタにしたという
かくも女性のジェラシーとはすさまじいモノだと思った

さてさて、今日は日曜日
久しぶりにゆっくりするのだが
昨日の朝の散歩が結構歩いたモノで
今日は疲れが残っていた

車を駅の駐車場においてまちなかを歩いてみた
特別どこに寄るでもないが
結局行き場がないのだ
そんな中で「まちなか考房」は気楽に入れる場所だったが
寂しさの残る空間だった
二階に上がってみた
ラウンジ「まちなか」とかかれていろいろ展示がなされていた

見ると長岡市中心市街地構造改革会議委員なる名簿が掲示されていた
そこにはしっかりと私の名前が書かれていた

改めて構造改革会議の報告内容を見ると

まちなか全体に公共サービスを分散配置することが考え方の根っこにある

厚生会館の建て替えによる
平成の公会堂はハレの場所としてまちなかをとらえた場合のシンボル的場所であって
そこに市民が集う公会堂であることが主眼なのだ

この場所に「市役所」という建物を建てることなど決して目的となっていない
中心は「公会堂」なのだ
市民が集う「ハレの場」なのだ

だが、どうも最近の流れがおかしい
先日新聞に掲載されていたことによると
市議会議員による市役所機能の分散か集中かについての議論がなされたとか
厚生会館建て替え地に「市役所」を持ってくるという表現で
現在の市役所そのものがそのまま厚生会館の場所に移動してくるような感覚で捉えられている
違うのだ
市役所機能をまちなかに分散配置することが目的なのだ
なにも大きな巨艦主義による建物を建てることなどまったく意識していない
というより、そんな巨艦主義の建物は建てないことを前提に議論されていたのだ

さきの構造改革会議の提案はなんでも国土交通省の全国大賞をもらったようだが
現在長岡で進められているまちなかの厚生会館地区の建て替えの青写真は
どうも当初の構造改革会議の提案とは別物のようだ

さらに、この構造改革会議の提言は最初に厚生会館の建て替えから始まって
まちなか全体の構造改革プランを示したモノで
そのプランの推移をこれからキチンとフォローしてゆかねばならないのだが
さて、それをどこがおこなうのかどうも定かではない

最近まちなか構造改革会議がその後を見定めるためにということなのだろうか
開かれているが
この会議で何をおこなうのか実体が見えない
本来であれば、構造改革会議で提言したことの実行を確実にさせるためのモノ
と考えるところであるが
この会議は名前だけで、権限もなにも無い会議なのだ
毎回、この会議は何をする会議でどういう権限があるのかと問いただしても答えが出てこない

それでいて、行政はこの会議を開いたことで市民の皆様からいろいろな声を頂戴して
などというぐあいに自分たちの正当性をフォローする材料に
ま、例えそうであっても何も聞かないよりましかもしれないが
どうも行政主導の都合の良い会議になってはいないか
そんな風に思えてしかたがない

何か大きなことを成し遂げると言うことは
いろいろな意見があって
いろいろな反対や賛成があって
それをなんとか紆余曲折がありながら
目的の方向に進めてゆくと言うことは大変なエネルギーがいることだ
確かにそう思う
だからといって「しょうがない」と現状を肯定すれば
どこかの防衛大臣と同じように問題となる
やはり筋を通すべきことは通さなければならないことがある

構造改革会議で提案したことは
行政機能の集中配置ではなく、まちなか分散配置なのだ
だから市役所という建物をそのまま移転させるようなモノではない
巨艦主義ではないのだ
そこで大切になるのは情報化というインフラと
その情報化の使い勝手を良くするソフトな対応が大切なのだ

この点を何度も主張するが市の行政マンには理解してもらえないことに腹立たしさを感じる

そんなことを感じながら展示物を見ていた

建物の外に出て、大手通の歩道を見ると誰も歩いていないのだ
これが現実、もうすでに大手通は限界点を割ってしまっているのだろうか

セントラルパークに寄ってみた
ここはお城の城郭をイメージした公園で
大切なまちなかの緑の空間となっている

噴水は水が出ていないが

そこは鳩やスズメの水飲み場となっていた

この大きなシンボルツリー、桜の木が春は立派な花が咲く

ここでミニコンサートなど開催で来る場所となっているが
こういったハードな環境は色々工夫されているのだが
結局それを利用する人々がいない
こういったまちなかのハードは
普段そこを利用していたり見ていたりする人でないと
その場所を活用して何かやろうという発想が出てこない
だから、こういった空間があっても人が集まってこない
集まってこないから利用もされない
何やら悪循環が続く
それにしてもこの公園の草取りは市がシルバー人材センターなどに依頼しておこなっているのだろうか
結構草が伸びていた

今度、厚生会館を建て替えるとなると
この公園もその対象になっているから
現在ここに植えられている大きな木々も切り倒されるのだろうか
もったいない話ではないかと思ってみていた
何か活用できると良いのに、などと思ってみた

夕日が目に鮮やかだった

弥彦も夕焼けの中でほんのりと淡いピンクの空の中で浮かんでいた

小木ノ城の手前にジャスコのネオンが目に入る

航空管制レーダーと夕日がちょうど重なって見えた

夕日の沈む速度は速いのだ

あっと言う間に山の向こうに隠れてしまった

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