平成19年03月19日(月曜)

氷河の後に水を引いて湖にした二つの湖が見える
左側の湖の奥、上の方にNZで一番大きなマウントクックがある

1.真っ青な湖

寒い朝を迎えた

今日は330キロ離れたマウントクックに日帰りするという

朝6時20分出発するため朝5時にモーニングコールだという
日本時間なら午前2時に起きることになる

とにかく車は国道1号線を走る
制限時速は100キロだという
普通の道路なのだ

踏切は普通乗用車は一時停止しないがバスは一時停止するという
だが、そのために乗用車がバスに追突する事故があるという

窓の外にはとにかく草原というか枯れ草の野山というか
羊が目立つのだ

羊にもいくつかの種類があるという
ま、とにかく車は時速100キロメートルで走っているが
広い野山を走っているからさほどスピード感はない

途中休憩所に寄って、その後はまたひた走り

とにかく丘を越え、氷河の削った大地を走り抜けその先に現れる

真っ青な、本当に青い湖が目の前に広がる

テカポ湖だという

あの青さは岩粉が水に溶けているために出てくる色だという

標高710メートル

氷河の削った後にできた湖だという
岩粉の湖だから魚がすめないという

こんどはプカキ湖だという

こちらは乳白色の湖だ

2.マウントクック

すばらしい

とにかくすばらしい

5時間を掛けてやって来た甲斐がある

ゆったりとした空間、澄み切った空気

山がよく見える、すばらしい

上高地など目じゃない

回りの山が断崖絶壁のガケというか

平地から山がメリメリと出現したような風景だ

この地区は映画ロードオブザリングのロケ地だという

そう言われれば、場面を思い出すとたしかに見覚えのある風景だ

映画を見たときにそんなところがあるのだろうかと思ってみていたが

確かにこの風景なのだ

3.東洋人

セスナの車輪にスキーを着けて氷河の上に降りるという

そんなオプションを申し込みしてみたが
残念ながら風が強くてフライト中止となった

だが、その風のおかげで
めったに見えないというマウントクックが実にきれいに見えた

クック村のホテルからマウントクックがよく見える

このホテルで昼食を取るが
ほとんどのお客は日本人のようだ

気付くと店員も日本語を話す東洋人が多い

4.住宅の値段

100坪ほどの家で3,500万円ほどだという

土地の値段は見晴らしの良いところほど値が高くなると言う
だから高台になれば上に行くほど値が高くなると言う

見晴らしの良いところは8,000万円にもなるという

最近は外国の人が買うようになって値上がりし
NZの人が家を買うことができなくなっているという話も聞くという

5.キュウイ

キュウイという言葉がつくものは三つあるという

一つは、キュウイフルーツ
もう一つは、キュウイバード
そうして、キュウイ

キュウイとはニュージーランド人を言うという
それはキュウイバードをイメージしたもので
ひたしみを込めて、おっとりした人という意味合いで言うという

6.巨鳥モア

15世紀に絶滅したNZにいた巨大な飛べない鳥だという

しかし森の中にいる飛べない鳥は捕獲され
肉を食用、皮をマントとして使われ
結局絶滅してしまったという

7.北向きの家

NZはオーストラリアとの間に流れ込んでくる海流の影響で
オーストラリア側から太平洋側に強い西風が吹くという

太陽は東から昇、これは地球上どこも同じなのだが
真昼の太陽の位置だ

お昼に太陽は北にある

これがどうもピントこない
だから家も北向きの方が良い

8.先住民族

NZは当初、10世紀ころ移住してきたマオリ人が住んでいたが

大航海時代オランダのタスマンがNZの南島を発見

その後イギリスの探検家クックがNZの北島に上陸したという

その後1840年からイギリスの統治が始まったという

そして例のごとく白人が先住民族を追いやってゆくような状況が起きたのだろうか

しかし、1970年ころからマオリの伝統や文化が見直されて

1990年ころからマオリ語が英語と並んで公用語になったという

現在は公共施設の表示には最初に表示されるのがマオリ語で次の段に英語表示となっている

さらにはNZ国歌は1番がマオリ語で2番が英語になっているという

ここがすごい、1番が英語でなくマオリ語というところがよい

9.東西

ここクライストチャーチは日本で言えばサッポロと同じだという

そう考えると、夏だからと言って半袖かといえばそうでもないということも理解できる

しかし、どうも感覚的にわからなくなるのが方向感覚だ

地図がまず頭に浮かぶ

そうすると北が上になる

そして南がしたになるわけで、それは当たり前なことなのだが

南が暖かいような気がしてしまうのだ

さらには太陽の位置を探す

お昼に太陽が見える方向が南だと思ってしまう

そうすると東西が逆になってしまうのだ

これがどうも全ての感覚をおかしくしてしまう

10.サークル

交差点に信号のあるのは街中だけだ

他はサークル交差点なのだ

このサークル交差点はとにかく右優先なのだ

右方向から来る車が優先なのだ

これは信号待ちする必要はない

とにかく車が走っていなくても交差点で信号待ちする必要がない

これが合理的だという

11.スクーター

ここ、クライストチャーチではバイクは珍しいという

普通、各家庭の買い物は一週間まとめてショッピングモールで買い物をするという

だから大量に購入するもので荷物が増える

とうぜん車にタップリと乗せて帰るわけで

バイクのようなものでは用は足せないという

しかし、最近はガソリンの値上げで小型の車に人気がうつっているという

そしてスクーターも増加してきたという

12.雨

クライストチャーチは雨は少ないようだ

ここの人はこうもり傘などささないという

雨が急に降ってきても平気で濡れて歩いているという

それよりも、洗濯物も雨が降ってきたからと言って取り込まないという

そう、長靴なども雨だからと言って履かない

子供には雨が降ってきたらかえってクツを脱いで裸足になりなさいという

どうも雨が降っても一時的で天候はすぐ変わることが原因のようだ

13.南十字星

南十字星が夜空に見えるというので夕食後レストランの外で夜空を眺めた

目に入ったのはオリオン座だった

一緒の仲間が教えてくれた

南の空を見る、そう北ではない、南の空を見る

すると明るい二つの星が縦に並んでいる

その延長線上に上を見てゆくと三つ目の明るい星が見え

更に上にちょっと暗い星があり

その二つが十字架の横棒で

今度はその二つと直角に水平に星が二つ見える

意外に小さな十字架が見えた

そう、南十字星は北極星のような星一つじゃないことを知った

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