平成19年03月18日(日曜)その2

狭い飛行機の中、少し眠ったがどうも熟睡できない
日本時間ではまだ真夜中なのだ

飛行機の窓の外を見る

うっすらと東の空がオレンジ色になる

だんだん黒い空が青くなってくる

明るさが徐々に増す

下は雲海だ

目の前の画面に現在地が示される

夜と昼の境目にさしかかっている

その瞬間、窓の外に朝日が見えた

オレンジ色のせん光を放って

一気に光が差し込んできた

飛行機の中から見る日の出は初めてだ

日の光は真夏の太陽だ、暑そう

到着した、海外という印象を最初に与える

英語表示になっている

早速市内観光なのだが頭の中は徹夜明け状態
これは第二次世界大戦の時出征兵士が全員通ったという門だ

英国文化圏だから石造りの建物が多い

博物館だ、入館料無料だという

先住民族の彫刻でベロを出している
これは相手を威嚇するものだという

向かいの建物を見ると

高い棟がが目に入る

集合時間まで少し時間があったので近所を見て回る

美術館とか、ん、ま、そんなようなものですよ、ハイ

いろいろなものが町の中にあるのだ

屋根の上には煙突が出ている

サックスを吹いているおばさんがいた

なにやらフリーマーケットをやっているという

石造りはいろいろと彫刻が目に付く

博物館の正面道路から真っ直ぐ伸びた向こうに大きな教会が見える

その教会の前の広場に大きな立像が建てられていた

広場前の一見古風な作りなのだが新しい建物
なんでもスターバックスだという
時計を見ると12時になろうとしているが
今日からサマータイムが終了したと聞いているのだが
この店は時間を直していない
サマータイム制度を導入すると
年に二回、この時間を直すという作業が必要となる
やはり時計をキチンと直していない店と
キチンと時計を直している店の違いが
お客様にいろいろと評価される要素となるのだろう

どうも日本のようなお店の雰囲気より少し寂しいものがある

この町の中にある広告塔が外国を演出してくれるが
なんでこんな広告塔があるのか理由はよくわからないが
確か、日本の画家でヨーロッパの石造りの家並みとこの広告塔を描いている人が居たことを思い出した

町を歩いていると「SUSI」と書いてあるお店が目に付く

しかし、SUSIと書いてあるからと言って日本人のお店とは限らない
このお店はハングル語で店頭に何か掲示してある

町の真ん中にある大きな教会に入った

ステンドグラスが目立つ

歴史のある教会のようだ

荘厳な雰囲気があり
何かプライドの高そうなおじさんが得意げに教会内を説明していた

教会の外に出てみると目の前に銅像が建っていた

その頭の上に海の鳥が止まっている
ということは、ここは海が近いのだろう

止まっている車の後ろを見ると、キャンピングカーでもつなぐのだろうか
連結用の器具が付けられていた

広場の銅像の足もとでなにやら楽器を奏でている人が居た

こちらでは大きなチェスを広場でやっている

海の鳥がゆっくりと人を怖がらずに歩いている
なにか、あらゆる時間がゆっくりと進んでいるような感覚になる

昼食会場に着いた

しばらくしたら、なんと雨が降り始めた、空は青空が出ているのにだ

なんと、会場を出るときには土砂降りになってきた

挙げ句の果てに、ヒョウまで降り出した
オドロキだ
聞くところに寄ると、こちらの人は雨が降っても平気で濡れて歩くという
長靴など持っていないという
子供には雨が降ってきたら裸足で歩きなさいと言う

どうも、雨がいつまでも降っていると言うより
ドシャッと降ってもその後ですぐ強い日差しが差して来るということらしい
だからすぐ乾くということだろう

そういえば、雨が降ったからと言って洗濯物をあわてて取り込むと言うことはないそうだ

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