平成18年11月11日(土曜)

今日、あるお店にコートを買いに行ってきた

寒くなってきたのに今まで着ていたコートが古くなって
新しいコートに買い変えようとしていたところだった
そして、今日はこれから出かけなければならないので
コートを購入してからそれを着て出かけようと思った

こういう買い物はどうも苦手で
なるべく家内と一緒に行って品定めして買うようにしている
そこで、今日は地元のお店で購入していこうと考えた

久しぶりにこのお店に入った
紳士服売り場にエスカレーターで上がって
そのフロアーについた瞬間
店員と目があった
瞬間に客の品定めをする視線を感じた

紳士用コートが置いてありそうなコーナーに向かった
するとその通路の先に数名の店員がたむろしている
店員が一斉に私の方を見て
何もなかったように持ち場に戻り
その内の一人が私に視線を向けてくる

コートがほしいと告げると
売り場の一区画にある十数着のコートを示した
色はベージュか黒の二色程度
あまりパッとしない

そんな中で彼女はもう一色ありますと位置を移動して
なんとショウウインドウのマネキンに着せてあるコートを脱がしに掛かった
そして試着をすすめ
移動式の姿見を寄せて説明する

回りでは他の店員が遠目で見ている
というよりも、ここは私以外にお客が見えない
見えるのは年齢のいった売り子ばかりである

家内が少し大きくないかと質問すると
例の店員は丁度よろしいのではないか
コートはちょっと大きめでよいと言う

結局どうのこうのと言っても選択するほど品数がない
取り寄せなどと言っていようものならシーズンが終わってしまいそうである
そして私が新幹線に乗る時間の関係もあるので決めなければならない
鏡を見る限りそんなに違和感もないので
これで良いと言うことになった

カシミヤのベストが目についたのでちょっと手をとおしてみるが
あまり気に入らなかったので止めた
すると店員はあちこちから商品を集めてきたが
私がいらないというと黙ってしまった

何となく彼女は浮き足だった雰囲気だった
対応の中にとにかく売りたいという気持ちがにじみ出ていた

もちろん、そんなことをあからさまに口に出しているのではないが
対応の節々を見ているとそんな風に感じられる

ま、私は所詮品数の無いなかで決めなければならないのだから
ある程度のことはしょうがないと思っていた
コートはそのまま着てゆくと告げ値札を取ってもらった

売り子が言う、「これからお出かけですか、気をつけて行ってらっしゃいませ」
どうも急に対応が良くなった
というより何となく見え見えな感じがする

コートを着て回りを見渡したら店内の他の場所から
他の売り子の鋭い視線が突き刺さってきたように感じた

コートを着たままお店の階段を下りて歩いていたが
どうも足にコートの裾が当たるような気がした
ちょっと長いのではないかと思った

しかし、そんなこといっても所詮サイズが無いのだろうから
所詮田舎の店ではこんなモノだろうと自分に言い聞かせていた

だが、ふと思い出す
売り子の対応を
コートだからちょっと大きめがよいといったあの言葉
売らんかなの気持ちが前面に出ていたなと

その後、コートのサイズがやはりどうもちょっと大きめではないかと気になり始めた
そんなことを思う傍ら、いや、良いのだちょっと大きめでもコートだから良いのだと

だけれども、その時店員がちょっと大きめですがサイズが現在無いのでお取り寄せになりますとでも言えば
いや、この程度なら問題ないからこれで良いと私は答えたかもしれないし、買わなかったかもしれない
その場合自分で良いといって買ったなら、ま、しょうがないかと思うが
店員がちょっと大きめでいいという言葉を受けて買った場合では印象が違うと思っていた

今日の予定を終えて帰ってきたときに家内に話した
やはりコートはちょっと大きいような気がすると

家内は言う、そうでしょ、私が大きいのではないかと言ったらあの店員、これで良いというのだから、まったく

だんだん私の心の中に気持ちが固まってきた
そこに家内が言う
もうあそこの店では買い物よしましょう
私も同意した

そう、結局売り子は成績を上げるために無理してでも売ろうとする
だが、その結果お店全体の信用を落としてしまう

今回のケース、売り子はどう思っていたのか本当のところはわからないが
少なくともお客の方は売り子に押し切られ、あるものを買わされたという印象が残る
お客の直感は鋭いモノがある
売り子の心の中までお見通し
そして、その原因は会社にあると考えが広がってしまう
会社の信用を失うことになる

目先の利益を追うと、もっと大切なモノを失ってしまう
そう思った買い物だった


さてさて、今日は大学の校友会新潟県支部の総会なのだ
なかなか参加するチャンスが少ないのだが
チャンスがあれば参加しようと思っている


大学の校友会の支部総会に大学の先生からおいでいただいて
一時間ほど講義を聴かせていただくことができた
内容は行政と民間という公私二元論から
民間が行う公共という要素を考慮した公私三元論の話だった

そんな中で政府税調の座長が替わったことで税制に対する方向が
大きく振れたという話がおもしろかった

先生は言う、授業評価が年に二回行われて大変だと

そう言った意味では、今日の話は、ん、ま、ん、何と言いましょうか
なかなか大変なんだなと思いましたね、ハイ

そうそう、私の前に座っていた方は
この先生の講義の最中ずうっとパソコンを立ち上げて
メールチェックやら何やらをやっておいでだった
唖然としたことは途中で囲碁のソフトを立ち上げてやり始めたことだった
さらに気がつくといつの間にか席を立って会場から出て行ってしまった
ま、世の中にはいろいろな人がいると思いながら見ていた

大学の校友会本部から来賓でお見えになった副会長さんは
私の大学院時代の恩師のゼミ卒業生で
以前から面識があった大先輩だ
久しぶりにお会いすることができた
そんな中で、私の恩師はすでに亡くなられているのだが
ぜひゼミ卒業生で一回集まる機会を持ちたいモノですねと
その大先輩と話をしていた

無事、懇親会も終わり長岡に帰ってきた


駅前の駐車場を見たら
料金支払機のところで車が止まったままになっている
その後ろに数台の車が連なっている
よく見ると、料金支払金のところに止まっている車には運転手がいない

ここの料金支払機は設置位置が悪くて車に乗ったまま精算しにくい位置にある
それで、結構運転手は車から降りて精算していることが多い

だからこの車も運転手が車から降りて精算しているのかと思ったら
なんと運転手が駅の方から走ってやってきた
実は、お金を両替してきたようだ
この精算機は小銭でないと支払いができない機械なのだ

だから運転手が大きなお札しかないと精算できない
それで立ち往生するのだ

どうも運転者にはイライラさせられる駐車場なのだ

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