ホテルの朝食、バラの描かれた絵の額縁とテーブルのバラ一輪
天気予報では今日の午後から天気は下り坂になり
明日は雨だという、ということは天気の晴れるのは今日の午前中しかない
そこで、雨の降らない今日の午前中に景色の良いところを見て回ろうと言うことになった
車を手配して走り始めた
まずは福岡ドームがカーナビに見えたから道をそれて近くを通ってみた
思っていたより大きなドームだ
その先にあるホテルも、これまた大きなホテルだ
ここは二見浦という観光名所
途中、元寇防塁という観光案内がカーナビにあったので
寄ろうと思っていたら
いつの間にか通り過ぎてしまったようだ
カーナビは空間の距離がわかりづらい
どのくらい遠いのか、近いのか
肌で感じる距離感がカーナビではつかみにくい
ここは福岡のちょっと北西にある糸島半島の先端
「芥屋の大門」なるところまでやってきた
ついに雨が降り出した
ちょっと予定より早く天気が崩れてきたようだ
「芥屋の大門」とは何が有名なのかと思い
車で案内看板を見ようと思って車を止めて見ようと思ったら
急に看板の前に人が立ちふさがってよく見えなかった
ま、いいか
どうも波で削られた自然の海の洞窟があるらしい
「芥屋の大門」は(けや)のだいもん、と読むようだ
雨だから予定していた見晴らしの良い別荘風のレストランを止めて
地鶏の店にゆくことにした
どうも、ここは農家料理ということで地鶏の鉄板焼きが有名なようだ
陰陽調和料理なるものがメニューの表紙に書かれていた
どんなものなのかは不明だった
この店で、たまたま同じテーブルになった若い夫婦に話を聞くチャンスがあった
新潟から来たと話したらいろいろなことを聞かせてくれた
福岡のラーメン、長浜ラーメンの話
なぜあんなに細麺なのかというと
長浜は近くに市場のある場所で
みなさん時間が無く忙しいので
ゆでる時間が短くてすむために細麺になっているという
そして、メンのゆで方は普通、硬め、などと種類があって
普通300円程度のもので600円などと倍以上の値段が付いているのは
暴利だという
さらにおもしろい話として
屋台のラーメン屋さんで席に着くなり、ビールをもらおうと
「生一丁」と言うと、サッとゆでただけの「生ゆで」のラーメンが出てくるという
だから、屋台のラーメン屋さんではビールを頼むときは
「生ビール一丁」とはっきり伝えなければならないという
どこが観光として良いかと質問したら
唐津などはどうかと聞かせてくれた
なんでも鏡山に上がると見晴らしが良いという
さらに唐津城、唐津の街の中を散策するのも良いという
しかし、その話の最中、外は雨が本格的に降っていた
そして彼は言う
自分の同期で新潟出身のやつがいて
酔うといつも佐渡おけさを歌ってくれたと聞かせてくれた
私が質問した
スキーはしたことあるかと
無い、という
私の所では学校でスキーの授業があると話し
さらには、私の自宅から一番近いスキー場までは
スキーを履いたままでも行けると話した
なんとなく、遠方の客人をどうやったら喜んでいただけるであろうかと
一生懸命気を遣ってくれている風が感じられた感じの良い若夫婦だった
旅の楽しみは見知らぬ人との出会いにもある
そう、好印象をもてた若夫婦だった
「虹の松原」、右にキレイな松林が延々と続く
唐津城の見取り図、海に向かって城がある、海城とは珍しい
駐車場から地下道を通ってお城に向かう
天守閣から見える上が平らな山、あれが鏡山だという
左が海で「虹ノ松原」、右は川となっている
このお城はまさに海から出入りする船を監視する役目があったのだろう
お城の中の展示品、鎧や甲、日本刀などいろいろ展示されていたが
ちょっと気になった展示はこれ
「ヤジリ」のコレクション
雨だけではない、風も強くなってきて、台風のような天候だ
地下道にキレイな祭りのタイル絵が描かれていた
なかなかのお城だが
全て市の高齢者対策用の職員なのだろうか
やたらと人数が多かったように思う
人数はいるのだが、細かいサービス精神にはほど遠い
自分たちに任された狭い範囲では一生懸命サービス精神旺盛なのだが
いかんせん、しょせんは全体の管理や展示などについては
現場の彼ら、彼女らには発言権がない
だからどうでも良いところで過剰サービスなのだが
お城の展示というレベルになると
管轄が違うのだろう
一度最初に設定したらそのまま
よけいなことはしない、させない、やらせない
お客様などどのように感じるのか、どのように対応すべきなのか
お客様の視点がどうしても生まれない
そんなことを思っていたら
なんと見学を終えて
出口でホテルから借りてきたカサが見あたらない
どうも他の人が無断で借りていったようだ
雨が土砂降りになってきた
仕方がないので車まで
大きな木下を通りながら
雨があまり当たらないように戻った
しかし、あまり当たらないようにとはいっても
やはり衣服はかなり濡れた
そこで駅の裏口にあるホテルのカフェテラスに寄って
身体を温め、そして情報を収集しようとお茶にした
そのホテルのサインマーク
なかなか味のあるサインマークだ
唐津くんちの「曳山」だ、大きい
なかなかのものだ
唐津くんちは国の重要無形文化財だという
その曳山を納めておく施設だ
九州の友人に連絡を取ったが仕事の関係で会えなかった
しかし、どこかおいしいところはと質問したら
なんと、泊まっているホテルの隣にある店を紹介してくれた
水炊きだという
早速行ってみた
本当にホテルの隣だった
あっけなく隣、雨が降っているから丁度良い
なかなかおいしい店だった
結構狭い店で6組ほどで満員となる
味は満足だ
食後、中州を雨の中散歩
明太子の「ふくや」でどこかスナックでもと教えてもらったが
あいにく連休中は休みだった
中州のディープな場所にある飲み屋さんだ
しょうがないから散策をしながらフラフラと
川端の公園に置いてあるモニュメント
向こうの灯りが中州の中心だ
川端のホテルに入る小路にあるお店、なにやらカニのような飾りがある