平成17年4月17日(日曜日)その2


スキー場からの帰り道、向かいの山並みを見渡すと、ほとんど山崩れが起きてハゲ山になっていた
本当に山全体が揺すぶられて、泥岩質なのだろうか、山肌がまさに「はげ落ち」たのだろうか

雪解け水が道路にあふれて流れて行く

各斜面には土砂が崩れてくるのを防ぐために土嚢が積まれている
そのために雪解け水は道路を流れて水浸しだ

ここは小学校の体育館下の柱部分だ
グランドは大きくひび割れていると言うが、雪に埋もれて何も見えなかった

体育館下の道路取り付け部

大きくひび割れている

これはすごい、柱と地面が大きく開いている

小学校の校章だろうか


向かいのスキー場の頂上付近を見ると、鉄塔が倒れている
聞くところに寄ると、NTTドコモの鉄塔が建っていたのだが、いつの間にか倒れてしまったという
たぶん右に見えるのがその鉄塔ではないかと想像する

これは小学校から見たスキー場の頂上付近

道路はまだまだ波打っている

登ってくるとき見たお宅だが、やはり傾いているのだろうか

よく見たら、壁が崩れ落ちていた
なにか浅間山荘事件を思い出させる景色だ

検問所の係官、大変だ
車両ナンバーと乗車人数を確認して記入している、ご苦労様ですと声をかけたら
「もう戻りませんか」と質問され、ハイと答えて通してもらった


道路には木の根

山は削り落ちてハゲ山

まるでどこかの工事現場

通りの脇には崩れ果てた民家

斜面に崩れ落ちているお宅

梯子で二階、それとも雪下ろしで使ったのか

この小学校、実にモダンな新しい小学校だが廃校になるという

小学校の裏山の斜面、これは地震で崩れ落ちたためにできた斜面だという
以前はこんな斜面はなかったという

電信柱代わりに梯子が使われている、応急処置なのだろう

コンクリートで固めた道路も崩れている

そんな中で、あるお宅は力強く空気圧縮ポンプの音が聞こえたので
のぞいてみると、錦鯉がいっぱい泳いでいた

地震で荒れ果てた工事現場のようなほこりっぽい姿を見てきた中で
この錦鯉の色合いはなんとなく元気を出させてくれる

山古志はやはり錦鯉なのか、この色合いが山古志を元気にしてくれるのか

裏山を見るとすべて崩れ落ちて樹木が無くなってしまっている

こんな藁葺きの昔ながらのお宅はそんなに大きな被害はなさそうに見える

このお宅は屋根のひさしが折れてしまっている
雪のせいだという、十分な雪下ろしができなかったための被害のようだ

このお宅の軒下を見たら、スズメバチの巣が付いていた

もう、あちこちで、当たり前のように家が崩れ果てている

最後の検問所を通過

新幹線が通っている橋の下

この新幹線が、この山の中で地震にあって、よくもまあ脱線程度ですんだモノだと感心する

さて、ようやく信濃川まで降りてきた、JR在来線のトンネル、妙見のトンネルだ

線路を敷き直したのだろう、敷石が新しくなっている

トンネルの上が、例の崩落現場

トンネルの真上の石は何かコンクリートでも吹き付けられて固められている

線路脇を見ると、鉄のピンがいっぱい落ちていた

線路の向こうは崩れた斜面

工事現場の工事事務所の向こうには崩落した大きな岩が見える

トンネルの上には柵がされている

現場から少し離れた反対の山をみたら
すごい、削り落ちている

岩に入っているヒビ

崩落した岩

崩れた岩
私は地質学など詳しいことはわからないが
どうも泥岩のような何層にもなった粘土の皮のようなモノがはげ落ちたということだろうか
いわばアップルパイのパイをつかんだらボロボロとパンの皮が落ちるような状況ということだろうか

ここはすごい

正面から見た様子

こちらは妙見の崩落現場

山の上に登るように工事用の道路が造られている

長岡市の案内板が落ちている

どんどんと工事が進んでいるようだ
現場を保存して、メモリアルパークにするなどということはどこにも考慮されていないような気がする

山が崩れてなだらかな斜面になっている
たしか、以前は切り立った岩場というイメージだったが
崩れ落ちて山が削られている
これは考えてみれば、大昔から信濃川が山を削って蛇行しながら平野を作ってきた、単なる一工程でしかないのではないか
そんな気がしてきた
ようするに、自然界にとっては当たり前のことなのではないかということだ

押し流されたガードレールが見える

車が土砂に埋もれている
これも押し流されてきたのだろうか、他を見るともう一台車が埋もれていた

小千谷から長岡市に入る直前にある小さな橋
この橋の下の川が上流の山古志からの土砂を押し流してきた

トンネルの上の崩落現場のいちばん上
やはりアップルパイの皮が剥げるようにというか
鮭の焼き身を食べるときの一枚ずつはがれるように身がとれる状況に似ている

そう、こうやってめくれるように崩れてゆく
今まで崩れなかったのが不思議なくらいなのかもしれない

さて、帰りにラーメンでもということで小千谷に寄ってかえることにした
小千谷商工会議所が入っている建物もひび割れが見える
確か商工会議所は移転するようなことが新聞に載っていたように記憶する

小千谷にきたからちょっと寄ってみようと思って
河井継之助の談判会場となったお寺だ
先日も寄ってみたが、さいど見てみようと思って寄った

そうしたら、上の写真、「去」とだけ文字が残っている
「立ち去れ」とでも言っているように思えてならなかった

まだまだ雪が多い
だれも雪いじりをしないとこんなに雪が残っている

小千谷のまちを走っていると桜の木はつぼみになっている
もう少しで桜が咲き始めるだろう

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