平成17年4月17日(日曜日)その1

今日は、やすよ君の運転で山古志に連れて行ってもらうことになった
当然、山古志にはいるには許可証がないと入れない
やすよ君にキチンと手続をしてもらって入ることになった

長岡の妙見堰から例の事故現場を見る、相変わらずのすごさだ
今日は、反対側、ちょうどこの写真の向こう側から山古志に入って行くから、この現場を向こうから見ることができるはず

ここも震災から何とか立ち直って営業を続けているようだ

先ほどの妙見堰から信濃川の上流にある橋を
こんどは反対に進む
進行方向左側に妙見の崩落現場が見える

その崩落現場の右手の山間を入って行くと山古志へと続く
この写真の右手前の山は山肌がはげたようになっている

バイパスを降りて信濃川にぶつかると左は小千谷駅、右は山古志

だんだん山古志の看板が目に付く

信濃川から離れて山間に入って行く

すると、急にこんな景色が飛び込んでくる

ここは、土砂が川をせき止めたため
自宅の中を川が流れるようになって、やむなくそのお宅を取り壊すことになったことで、取り壊されたお宅の跡地だという

山肌が目に付く
やすよ君の説明だと、このあたりの岩は「白岩」と呼び、山古志のあたりの岩は「黒岩」と呼ぶのだそうだ

ここは新幹線の下をくぐって行く

どんどんと車が山古志に向かって進んで行く

まず最初の検問所だ、自衛隊の車が止まっている

看板は傾いたまま

なんでも、ここは前歩道だった場所を臨時の道路として使っているという

通りにこんな大きな木の根っこがドーーンと置かれている、流されてきたのだろう

第二の検問所だ、ここから先が山古志だという

この検問所では係官が車のナンバーと乗車人数を控えている

入った車がキチンと出ていったかどうかを確認するという

この自動販売機は屋根が雪で壊され、さらに後ろに傾いている

ちょうど、このあたりの道路工事をやっている現場用の自動販売機のようだ

車が切れたので、先ほどの係官に話しかけた
何時から通行できるのかと聞いたら、工事用車両は朝の7時からだという
そしてこの時間まで今日はどのくらい通過したのかと聞いたら
紙の枚数を数えて、およそ150くらいだという

回りの山々を見たら土砂崩れで山肌がそこいら中で見えている

ちょうどこのあたりは道路工事中だったようだ
その側溝のマンホールのふたが乗るために鉄の枠が据え付けられた場所だろうか
この鉄枠がグニャリと曲がってしまっている

挙げ句の果てにコンクリートに止めた部分は壊されてコンクリが砕かれている
さらに曲がったところは一冬の雪にさらされてさびている

これは新設の橋なのだろう、付け根の部分が外れている

この業者はこれだけの工事をして、人件費や材料費など支払っているのに、工事が完了しなければ入金はない
ましてや、中間金など前金でもらっていようものなら、工事完了しない限り
契約通りの工事が完了しない限り、返却を求められ、挙げ句の果てに違約金を取られるということになる

法律上はそういうことになるが、さてさて、どういうふうに処理するのだろうか、気になるところだ
たぶん、こういった土木工事を請け負う業者には、地震対策用の復旧工事を最優先で発注して
これらの道路工事の契約変更など、現実として業者に負担が掛からないような工夫というのか
何と言ったらよいのだろうか
うまい具合に処理することになるのかもしれない

今後の成り行きを見守ってみたい

道路を役場の方に進んでみた
なにか、このお宅はかなり傾いているようにおもえる

交番がある、パトカーが着いている、たしかこの交番だけは常駐していると聞く

何でも、これは部落ごと土砂崩れで崩れ落ちたという

旧役場に到着、特別目立った被害は・・・

と思ったら、玄関前の階段と道路の間がこんなにずれている
建物が後ろに傾いているのかもしれない

よく見ると、あちこち大きく割れたり崩れたりと大変だ

山古志村のマーク入り雪上車だ

旧役場から奥に進もうと思ったら除雪されていなかった

この先で大きな山崩れがあって進めないと言う

雪の断層が目に入った、積雪の時間経過がわかりそうだ

旧役場から少し戻ってスキー場の方に曲がってみた

土嚢の袋がボロボロになっている、道路に水があふれている

雪でつぶれた家だろうか

ここからは通行止めとなっていた

車を降りて歩いてみた、土砂が雪の上を流れ落ちてきている

トンネルの入り口上を見るとひび割れが見える

トンネルの中、脇をみると、これは大きな亀裂が走っている

おいおい、こんな亀裂が走っていて、大丈夫なんかい
ま、大丈夫でないから「全面通行止」になっているのだろう

これは大変ですね、また強い地震がくればトンネルの崩壊も有りですな、ホント

竹沢隧道という文字の場所まで亀裂が入っている

トンネルの反対側から見ると、両脇から土砂崩れで埋まってしまう危険性もありですな、ホント

ちょっと歩いてみようと思って坂を下ってみた

だれが飾ったのかカレンダーが飾ってあった
よく見ると2003年と書いてあった

道路脇の山が崩れている

木の根っこから、土砂ごと崩れている

雪も崩れ落ちてくる

山には木が無くなって、禿げ山になっている

道路が崩れ落ちている

民家の屋根に登って修理しているのだろうか
皆さん、自分の家に戻ってせっせと修理をしているようだ

しかし、道路はこの状況

大きく割れている

この先に行けるのかと聞いたら、「あーむりむり、行き止まりだよ」と返事が返ってきた

そりゃそうだろうと思った、あちこちこんな状況では無理ですな
それにしても、よくここまで除雪してあるな、と感心していた

緑多き山古志の自然はハゲ山となって様変わり

戻ってきたら、トンネルを通って家族だろうかスコップを担いでこちらに歩いてくる

親父とオカカと、あんさま(長男)だろうか
自宅の雪ほげ(掘り)をしに弁当片手に帰ってきたのだろう
すれ違いざま「ご苦労様です」と声をかけると「はい、お世話様」と返事が返ってくる

柵も雪で曲がったのだろうか

崩れ落ちている石を見たら、ボロボロと砕ける、粘土質の泥岩だろう

あぶないトンネルをやすよ君が歩いている

車に戻ってスキー場方面に進んでみる

これから先はダメだと作業員が言う

スキー場のリフト用支柱は倒れていないようだ

スキー場からの帰り道、そう、障子がボロボロに破れている
そう、こういう家を田麦山で見たことを思いだした

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