平成17年02月28日(金曜日)
昨日の長生橋、最近なんだかいつのまにやら報告が一日ズレ始めている
毎日更新を自分の日課にしようと思ってはいるがいろいろ苦労することも増えてくる
何かをやろうとすると何かを犠牲にしない限り達成できない
人は皆一日二十四時間という時間を割り当てられているが、その時間をどのように使うかは各人の自由なのだ
確かに自由なのだが、全く自由かと言うと実はそうではない
人は社会という中で生きているから自分1人だけでは生きていない
誰かと必ず関連をもって生きている
だから、その誰かとの調整が必要となる
一番影響するのは家族だ
家族との調整がうまくいかないと
物事はうまく運ばない
ここに、自由とはいうものの制約が起きてしまう
家にいるときは家族との時間を優先しないと
結局クレームが起きてくる
そうするとやりたいことができなくなる
そこで葛藤が始まる
その葛藤の中で「知恵」が生まれる
この「知恵」をどうやって生み出すかがポイントとなる
ま、そんな話は良いとして
昨日は災害などによる確定申告の相談会の相談員として新産センターに1日詰めていた
いろいろな方が相談にお見えになる
今回の地震についての確定申告の話は我々税理士もいろいろ勉強して対応を迫られている
今日ご相談頂いた方の事例を見ると
全壊という方は所得が1千万円を越えるような方でも税金がほぼ全額戻ってくる
ということは、税額にすれば数十万円単位で戻ってくるということになる
私も実際の事例でご相談してゆく中で全壊というような方の場合は税金上はかなり優遇される
半壊の方ですとその半分と言うことになる
問題は一部損壊の方だ
一部損壊の方は被害割合は5%と言うことになるからそんなに多くはならない
それよりも、勘違いをされている方が意外に多いのは
一部でも損壊があると、「誰でも」「お金をもらえる」と勘違いしている方がおいでだ
お金がもらえるのではなく「支払った」税金が「戻ってくる」と言うことが正しい
「支払った」税金が戻ってくるのであって、支払ってもいない税金が「もらえる」訳ではない
納税していなければ還付はあり得ない
ただし、今回の災害による「雑損控除」の場合、今年は納税していないから税金の還付は無いかもしれないが
来年以降3年間の間で納税が出るようだと、今年「申告しておけば」還付のチャンスが残される
だから今年、納税が無く、還付が無くても「申告だけ」しておかなければ来年以降3年間のチャンスが無くなる
そのため、今年は例年より相談会に来る方が急増するだろうからと、我々税理士会も県外の税理士先生からも
延べで140人応援をいただいて、長岡支部のメンバーは通常の倍以上のお手伝いをいただきながら
無料納税相談会を新産センターと長岡市民センターで対応することになっている
昨日は、私が新産センターの無料相談会の割り当てとなっていたので1日張り付いていた
会場にはいろいろなポスターが貼ってあり、そんな中に
「そうだ、税理士に聞こう!」などというキャッチコピーで辰巳琢郎の写ったポスターが貼ってあった
辰巳琢郎といえば1人芝居で有名な俳優で、長岡リリックホールでも上演され、私も見に行った記憶がある
税理士会の無料税務相談所ということをおいでいただいた方々にご理解頂くために
「税理士が自主的に無料」でお手伝いすると書かれたポスターもあった
さらには、税理士による「還付申告」の無料相談会の立て看や
「ニセ税理士」にだまされないようにとPRするポスターなどいろいろ張ってあった
会場に置いてあった老眼鏡で、わざわざ年令を入れてある
40代、50代、60代と書かれている
今回の災害に伴う「雑損控除専用ソフト」の入ったパソコンが数台用意され
これは税務署の職員だけが入力作業をやっていた
このソフトを提供してくれれば、われわれ税理士が自分のパソコンを持ち込んでその場で相談しながら直ちに対応できるのに
と思って税務署の責任者に話をしても、このソフトは税務署のパソコンにしか落とせませんのでご了解頂きたいという
では、もっと入力用のパソコンを数増やして円滑に業務が流れるように準備して欲しいと要望を出したら
まことにごもっともなご指摘ではございますが、税務署内部で検討して対応させて頂きたい
と言うような何とも歯切れの悪い返事しかかえってこない
相談会場からの帰り道、東山の向こうに真っ白な守門岳が山越に見えた
あの守門岳の向こうは福島県との県境
八十里越えとか六十里越などと呼ばれる山道を通って会津へと続く道がある
長岡藩が官軍に破れて会津に逃れていった先が、あの守門岳の向こうにある
なにやら角のように見えるが
これは怪獣ではない
数日前から私の前に置かれた新兵器だ
社内は暖房機があって空気が乾燥する
そうすると、のどがおかしくなり、風邪など引きやすくなる
1人でも風邪を引くと他の人にもうつりやすくなる
そこで加湿器を入れようと言うことになって設置された
社内には観葉植物も多く、加湿器も入れて
すこしでも社員の皆さんに仕事をしやすい環境を提供しようとできる範囲で努力している