平成17年1月23日(日曜日)
昨日横浜から帰ってきたときの新幹線ホームからの長岡大手通の眺め
改札口で楽器を持った人が大勢いた
皆、てくてくと歩き始める、どこに行くのかと思ってみていると、とにかく歩き続ける
ホテルまで歩くのかと思ったがそうではないらしい
後でわかったことだが、大手通中心街に「あるまちなか考房」
まで歩いて、そこで練習をしていたという
そう、この人達は夕方から開かれる震災地慰問オーケストラのメンバーだった
それも一流の「ロイヤルチェンバーオーケストラ」のメンバーだという
皆ボランティアで来たという
ホテルもお安いビジネスホテルを使って今日は長岡、明日は小千谷だという
私は昼間リリックでワークショップがあるのでシアターに出かけていった
ここの客席は450席あり、すばらしい施設だ
ちなみにこの階段は舞台の下に通ずる「奈落」へ降りる階段だ
奈落はどうしてもしけやすいようだ
ここは舞台ソデから楽屋に通じる通路
シアター楽屋ロビーだ
中央の吹き抜け越しに向こう側が音楽ホールの楽屋ロビーだ
演劇の舞台技術を学ぶワークショップが開催された、詳しくは私の演劇コーナーをご覧いただきたい
夕方から被災地慰問コンサートということで
ロイヤルチェンバーオーケストラと長岡交響楽団や長岡第九合唱団の人たちとのリハーサルが音楽ホールで開催されていた
今日は主催者のお手伝いで参加した
開演まであまりすることがなかったので
リハーサルを聞いていた
最初、指揮者がこの曲の意味や背景、社会情勢などを説明してどう歌うべきかを
第九市民合唱団の人たちに説明してからタクトを握った
ここは700人ほどはいるホールなのだが
私はその客席の一番良い場所で
このリハーサルを私のための演奏会のごとく、独り占めで聞いていた
「すごい」「くるよ、くるよ、ウゥワァーアッと来るよ」「いいよ、いいよ、本物は良いよ」
そう、何か熱いものがこみ上げてくる、心を揺すぶられる、何なんだこの感激は
そして、合唱団の燃え上がるような人の声の響き、プロのソリストによる会場一杯に響き渡る声、チェロとコントラバス、フルートの響き
バイオリンの透き通った音色、全てがうまく混ぜ合わされてホール一杯に響き渡り、私の心を揺さぶってくる
すごい、音楽ってこんなに人の心を揺さぶるものなんだ
そして、これだけの人が私のために音を奏でてくれているのだと
会場の入り口を見たら、もうすでに大勢の人が並んで待っていた
会場入り口の看板
開演後、プロのアナウンサーの司会で進行、チャリティで集まった募金を
長岡市長に手渡すということで市長が壇上に
大勢の人が聞く中で演奏会はどんどんと進められていった
演奏会終了後、指揮者、長岡にゆかりの声楽家などが出口でご挨拶
長岡の音楽関係者が大勢聞きに来ていた
この方は長岡では有名なバイオリンの先生、私の子供もこの先生にバイオリンを教わった
会場出口は皆さん挨拶にと混乱状態
さらにテレビカメラも入って混乱が加速
そう、この右の白髪の方はテレビの司会をやっておられる方
皆さん一緒に写真をと順番待ちで混乱に拍車
さらに演奏者も皆さん勢揃いされてにぎやかな雰囲気だ
全てが終了した後、演奏者の方はチャーターした越後交通の貸し切りバスに満杯状況でリリックから駅前のホテルまで移動していった