H21/11/20(金)

時代の流れ

今日は日本税理士会館で研究会が開かれた

場所は東京大崎

ここは再開発で大きなビルがまだ建設されている

変容の激しい場所なのだ

ところで、今日の研究会は楽しいものだった

それは久しぶりの仲間が参加してくれたことで

話が広がり、いろいろと興味深い話も聞けて私としては刺激を受けるものとなった

その中の一つがIFRS(イファース)国際財務報告基準の話だった

これは世界的に承認され遵守されることを目的とした国際財務報告基準(IFRS)を

我が国も2011年6月末までに差異を解消してゆくことになっているそうだ

そこでIFRSの内容とはどういうものなのかと聞くと

なんとこれが大変なのだ

IFRSの財務諸表の構成は

1.期末時点の財政状態計算書

2.包括利益計算書

3.株主持分変動計算書

4.キャッシュ・フロー計算書(直接法)

5.注記

ということになっている

この1番がB/Sで2番がP/Lだという

そして、B/SやP/Lは今までの表記方法とはかなり変わってくる

財政状態計算書(B/S)は流動資産、非流動資産というような表示で固定資産という表示は無い

また包括利益計算書(P/L)は継続事業と非継続事業に分けて表示され

当期純利益の下に当期包括利益という表示が用意されている

これらの表示が取り入れられたなら、こんどは法人税の計算上にどのように影響してくるのかという話になると

企業会計と法人税が乖離して法人税計算用に二重帳簿を作成しなければならなくなる

その結果、税理士がチェックしなければならない項目が非常に多くなるだろうという

私は決算書の表示がこんなに変わるのかと驚きながら聞いていた

我々の業界も大きく変わる時代の流れが、後から後からと押し寄せてきている

そんな風に感じながら身を引き締めて聞いていた

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