平成21年10月11日(日曜)

アーロン・シスキンド

Aaron Siskind (1903〜1991)

 彼の作風は1943年以降、抽象性の高い表現へと大きく転換しています。ボストン北部のグロスターで一夏を過ごし、海岸の岩や海草、打ち上げられたロープを撮影して以来、 "普通のもの、注目されないもの、意味のないもの"を題材にして、都市の街かどのペンキが塗られた古い壁、はげかかったポスター、落書きなどの部分ばかりを撮影するようになります。(http://www.artphoto-site.com/story88.html)

こういうものに目を向けることは重要であるという

重森弘滝

「写真は発見の芸術である」

「構図に現実をはめこみ、構図によって現実を裁断するのではなく、現実の中から構図を切り取るという考えであること」

理解するより感じ取ることが大切とうこと

 

エドワード・ウェストン

(1886〜1958) Edward Weston

ピーマンの写真と、ヌードの写真が、 並んで展示されていました。 そのプリントの美しさもさることながら、 ぼくは、その写真を観て、 「ピーマンと人間は、同じだ」ということを知りました。 たしかに目の前にあるのは、 “たった一枚のピーマンの写真”と、 “たった一枚のヌードの写真”なのですが、 観れば、観るほどに、同じものに見えたのです。 そして、もしかしたら、この世の中にあるものは、 「すべてが、どこかでつながっているのかもしれないな」 と思うことが出来たのです。 そして、そんな風に“たった一枚の写真”が、 時には、この世の、宇宙そのものにまで つながっていくことが出来る“写真”というものが、 そのおかげで、信じることが出来るものとして 大好きにもなりましたし、 それを導くことが出来る、 エドワード・ウェストンという写真家を、 今でも、心から尊敬しています。 なぜなら、ウェストンのように、 とにかく、まっすぐにものごとと向かい合って、 見つめ続けることが出来たならば、 余計な、小手先の表現などしなくたって、 自然と表現されるものだってある。 という、大切なことを知ることが出来たからなのです。(http://www.1101.com/photograph/2007-02-09.html)

 

少し「普通のもの、注目されないもの、あたりまえのもの」を注目してみよう

構図がポイントになる

切り取り方で見せる

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