8月11日(三日目)
建物の中に入るとクーラーが効いていて
入った瞬間、メガネが曇るのだ
モスク
街のあちこちにモスクがある
町内に一つという感覚だ
モスクは町の集会所、公民館という雰囲気だ
幻の都 ドバイ
現在のドバイの人口は200万人くらいだという
しかし、そのうち現地人と言われる人は20万人くらいと聞く
そもそもドバイは真珠取りで生活していた漁村でしかなかった
それが日本のミキモトに真珠の市場を奪われてしまって落ち込んでしまったようだ
オアシス
何もない山中に青々としたオアシスがある
気持ちよさそうなプールだ
乾いた岩山で水気など無いところに
なんであんなオアシスがあるのであろうか
驚きだ
しかし、ここは大勢の観光客がやってくるのだろうか
あたりはゴミと落書きが目立つのが残念だ
アラビアンナイトの国
郊外を走る
土漠から砂漠へ
何もない
突然住宅団地が現れる
何もない土漠の中に突如現れる
アラビアンナイトの国なのだ
どの人種が一番強い人種か
日本人より中国人
中国人よりインド人
インド人よりイスラム人
イスラム人よりアラブ人
アラブ人よりアルメニア人
結局アルメニア人が一番強いようだ
暑い
車の窓をさわると暑い
砂漠をどんどんとすすむ
車内はクーラーが効いていて涼しい
レストラン
店に入ると男だけの場所がある
その奥に仕切りがあって
仕切りを入ると家族用の場所がある
家族用の場所にも
各コーナーについたてがおいてある
女性連れの家族はついたての中に入る
他の客から遮断されるようになっている
そこには必ず女性の給仕がいて
男性の給仕人が料理をついたての近くまで運ぶと
それを今度は女性の給仕がついたての中に運ぶ
女性が人目に触れないようになっている
こういった風習はサウジアラビアが一番強いようだと聞く
女性を大切にするという風に理解すべきか
それとも女性蔑視と理解すべきか
意見の分かれるところだろう
ジュウタン屋
幹線道路沿いのプレハブづくりのジュウタン屋
冷やかしで入って見た
入った瞬間、怪しげなオヤジが
私を値踏みして近づいてくる
何を言われるかと思い
写真を撮っても良いかと聞いたら
またまた私を値踏みして
「10$」という
おいおいよせよ、という雰囲気で店を出た
なんでも値段にしてしまう
店の言い値はとにかくふっかけるという
本当の値段は3割くらいが正しいと聞く
アルゼンチンタンゴ
夜、ホテルのレストランでアルゼンチンタンゴを見る
まるで空中遊泳しているようだ
8月12日朝(四日目)
日本との時差5時間
朝の8時に朝食と言っても
日本時間では午後の1時となる
今日はビーチの前のビュッフェで朝食をとる
ここは基本的に日本人が少ないから
どこから来たのかと声を掛ける人は
まず、中国人かと聞かれる
最初から日本人かと聞かれることはない
ビーチにしても、プールにしても
ホテル内はもちろん、ありとあらゆるところで手入れが行き届いている
これらはすべて人手で行われている
人件費が安いからだろう
外国人が8割以上だというから
安い人件費で働く人が多いのだろう
昨日車で延々と走ってみて見たものは
岩山を削って採石を大型のトラックでドンドンと運んでいたトラックの列が印象的だった
浜を埋め立てて陸をつくるというより人工物をドンドンと造っている
美しい浜がドンドンと消えてゆく
何でもかんでも人工物を造ることが良いことのようだ
しかし、私にはきれいな自然をドンドンとダメにして
環境を破壊する人工物を金を掛けて作ることに喜びを感じているかのようだ
ドバイに来るには下着の着替えを多めに持参した方がよい
たしかに午後の4時くらいまではクラッとする暑さで外になんかいられない
車で移動していると、クーラーの効いている車の中から外に出た瞬間
メガネが曇る
熱波に襲われる
そんな環境の中で仕事に就いているのは外国人労働者
昼間
外を歩いているとエネルギーがいる
顔が痛いのだ
サングラスを掛けると目が楽になる
室内に入った瞬間、クーラーが効いていて
フゥー と楽になる
外に出ると
ウー と力が入る
ジャバニーズ
アジア系の店員が、店に入った瞬間
ジャパニーズ?と聞いてきた
初めてだ、チャイニーズと言わない
欧米人から見るとアジアンは皆同じに見えるが
アジア人は日本人と中国人の区別が付くのか
金持ちはメイドとコックを連れてバカンスに行くという
ショッピングモールで子供をあやしているのは
フィリッピンのベビーシッター
ホテルの上にヘリポートがある
金持ちはヘリポートのないところへは行かないのだろうか
人種
世界中の人種が集まっている
ホテルのロビーで見ているとおもしろい
アフリカの大金持ち家族
アラブのベビーシッター付き家族
ヨーロッパの金髪カップル
アジアのカップル
北欧のマダム
イタリアのお姉さん
インド系のお母さん
スーク
スークとは問屋街という意味のようだ
ゴールドスークとスパイススークに寄ってみた
イラン
イランは経済封鎖を受けていると聞く
しかし、ここドバイでは海峡をはさんで向こうがイラン
実際はイランと取引が盛んに行われているようだ
ジュウタンと言えばイラン製だという
TAXフリーゾーン
ドバイは中東のシンガポールのような場所だと思った
またドバイには関税フリーゾーンが用意されているという
ドバイ空港
金の免税ショップがにぎわっていた
なにやら無造作な世界なのだ
チェックゲートが混乱していても
そのすぐ脇にいる女性係官はおしゃべりに夢中で
そんな混乱なんか私の責任じゃないから関係ないという雰囲気だった
24時間
ドバイ空港は24時間の空港だろうか
なにやら大きな荷物を何個も持った集団
ドドドとゲートを通って行く
そしてこんどは通路にしゃがみ込む
雰囲気はイランとかパキスタンとかバングラデッシュとかという風貌だ
出稼ぎ仲間の里帰りか
ここはやはり出稼ぎ人の集まる所か
アフリカ系の若者や労働者も多く見る
アフリカ系は足の速そうな動物のように見える、そんな体格をしている
税関の職員は白い民族衣装をまとった現地一族なのだろうか
白い衣装をまとった人々は特別上級クラスという雰囲気がする
キャセイパシフィックで香港へ
飛行機がゲートを離れる前間でずっと大きな声で携帯で話をしているアジア系のお姉さん
すると、まわりの人も携帯で話を始める
アジア系はわがままなのか
そんなところに向こうからアジア系のきれいな女性が席を探してやってきた
ようやく自分の席を見つけて席に着いたと思ったら
一気にまた大声で携帯で話し始めた、ビックリだ
香港空港
皆小柄で若く見える
ほとんどアジア系人種だ
感想
何もないサハラ砂漠の寒村、漁村、それが1980年代から変貌する
石油のおかげで何もない漁村が世界の経済基地へと変わる
大きなビルを建てて、山を削り、道を造り、浜を埋め、人口の島を造り
とにかく人工的に造ることに自分たちの力を感じ、満足感を得たのだろう
とにかく自然に逆らう人口の力こそが満足をもたらすのか
しかし、そのすべては石油によるマネーの流入だ
石油が出なくなったという今は、次なる作戦が経済基地、シンガポールのようなトレードセンターなのか
しかし、そのマネーも今回のサブプライム問題の影響を受けた
基本的に何もないこの町はどうやって生きていくのだろうか
とにかくこれからが大変だろう
首都のアブダビは堅実な都市だという
リーマンショックの影響も少ないという
ドバイの一握りの民族は子供をヨーロッパに留学させて次なる世代を育てているという
観光はスキー場や水族館もいいが
それは同じ地区の民には受けるが
私は山中の砂漠を越えて向かったオアシスに関心を持った
ただ、あのオアシスのイタズラ書きや落書き、ゴミには残念だった
インド洋の町も自然を破壊して防波堤を造り、とにかく人工的に浜を改良してしまうことに残念さが残る
地方都市に残る風習
店に入ると男だけのコーナー、そしてその奥に家族連れのコーナー、さらには個々の家族だけの仕切りがあり
ついたてで区分される
料理は男が前まで運ぶと女がついたての中に運んで給仕する
働くのはイラン系やアジア系か
日本到着
世界は狭い
携帯のおかげで国内にいると同じにメールが入ってくる
電話も遠慮無く入ってくる
おかげで仕事も何もドンドンこなせる
また、長岡で交通事故があったとか地震があったとか、ドバイでもリアルタイムに情報が入ってくる
もう物理的距離は情報社会では関係ない
今回は私の友人がドバイに駐在しているから、この際彼がいる間に行ってみようと思っていってきた
ドバイのエネルギーはどこからくるのか
木を一本育てることは贅沢の代名詞
砂漠の土地に木を育てることの贅沢
それをやってのけたのがドバイか
あちこちでビルが建つ
あのビルの需要はあるのだろうか
ビッグなショッピングモールが多数ある
どこも人が多い
もっとも暑すぎて外を歩く人はほとんどいないから
涼しい室内に入ってくる
だからモールに人が集まるのか
工事現場に人が多くいる
店内も人が多い
機械化よりも安い人件費か
今回は写真をあまり撮らなかったというか、撮れなかった
特に人物が入る写真は、それも女性が入る写真はトラブルのもと
ということで外の景色中心となる
あまり観光地がないからどうしても外に出ない、暑いし
それで写真枚数は800枚くらいしか撮っていなかった
電池
携帯の電源を入れたままにしていると電池が早くなくなる
特に飛行機の中は電源を切っておかないと電池が無くなる
電波を探すのに電源を多く使うからだという
妊婦
ホント、真ん丸のポコッと言うか
なにか真ん丸のカップをお腹につけているようだ
リゾートホテルでも空港でも
大きなお腹をしている妊婦を見た
まるで丸いカップをつけているように見えた
博物館
B.C.2000年ころから土器が出ている
埋葬の骨も出ている
そんなに大きな歴史があるわけではないが
それなりに歴史を持った国で、淡々と生きている
部族間の争いの中で生きている
土と石で造られた砂漠の民族
突如、石油で世界が変わる
中国のシルクロードにあったような
ローランだったか、幻の都市
現代のローランになるのだろうか
ドバイは時代のあだ花のような都市なのだろうか
日本初日
いままで日本との時差5時間を過ごしてきた
朝、身体が目覚めない
ようやく10時くらいに起きる
ドバイでは朝の5時だ
やはり日本に帰ってきてホテルに一泊して正解だ
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