平成21年05月04日(月曜)

「モー、ハイ、バー、ヨー」

今日は月曜日

フェリーが同時に2隻、やはり交通量が増えているようだ

朝からバイクの列ができている

今日から少し南のメコン川流域にあるカントーという町に移動して、明日の早朝の水上マーケットを見学に行く

カントーという町はここサイゴンから車で4時間ほどの所だと聞く

ホテルは押さえてあるが他の移動手段は当初予定していなかった

だが、われわれがフラッと現地の公共バスに乗って行けるような所ではなさそうなので

急遽現地ガイドと運転手を雇って明日の水上マーケット見学に行くことにした

カントーの水上マーケットはこのあたりでは最大のモノだと聞く

期待度が上がる旅になった

早速チャーターした車でガイドとともにカントーに向かう

途中葬儀の車に遭遇する

遺族は葬儀の車からあの世へのお金をばらまきながら進んで行く

だから、葬儀車が通った後はビラをばらまいたように道路はにぎやかな色の紙がばらまかれていた

 

サイゴンの郊外に大きな有料道路がでいている

この道路は乗用車1万ドンだという

バイクは車線を区分けされ走る、バイクは無料だという

ここは18年前までマングローブの林だった場所で

日本の工業団地ができたことで働く人が増え

大きな住宅団地ができたという

そして大きなロッテデパートができていた

 

ちなみに、コンビニはない

あちこちに市場ができている

市民はこの市場で新鮮な野菜や肉を毎日購入するから

家に冷蔵庫などないという

ただし、私が日本の新聞で、確か伊藤忠のファミリーマートが

こんどベトナムに出店するとかという記事を読んだような気がしている

たしかにサイゴンでは工場で働く労働者が増え、残業に追いまくられていると

ゆっくり自宅で手料理を楽しむなどという余裕が無くなって

お店でできあいのものを買うということがふえるだろう

事実、まちなかの路上屋台は食事時には混雑している

こんな彼らが、少しずつ所得が増えてくればコンビニの便利さを利用することになるだろう

 

国道を走っていると、道路の脇にいろいろなモノを販売しているお店が並ぶ

郊外に向かう道にはフランスパンを並べて売っているお店が目立つ

ガイドの説明に寄れば

田舎に行くと美味しいパンは食べられないからフランスパンをお土産に買って行くのだという

また、途中でペットボトルのようなモノに入った赤い色や白い色の液体を売っている

なんでもこの地区は昔から美味しい焼酎が造れる地区でベンルンという酒の村として有名なのだという

 

国道を走っていると、田畑の中にお墓がある事に気づく

なんでもお墓は仕事場の近くにあることで

毎日亡くなった人も家族といつも一緒にいられると言うことを意味しているという

だから土葬だという

ところが最近はだんだん土地が無くなってきて都市部の人は火葬が増えてきているという

船の舳先に書かれている絵はワニなどの退治のためにかかれたお守りの絵だという

メコン川支流を小舟で進む

「地獄の黙示録」という映画を思い出す

なにか急に川の中からニュウッと人の顔が出てくるような雰囲気がした

 

ヤシの木が生える熱帯雨林の中を手こぎのボートでゆっくり進む

風が気持ちよい

手こぎ船の船頭さんとここでお別れ

このおじさん、幾つに見えるかと彼は言う

なんと89歳だと自慢する

「タム・ホー」さんという名前だ

意味はタイガーだという、よくわからないが11人兄弟の8番目という意味でもあるようだ

そしてお酒が強い

われわれにもお酒を勧めてくれる

そして大きな声で言う

「モー、ハイ、バー、ヨー」と言って一気に飲む

なんでも「1,2,3,GO」という意味らしい

貸し切り船の船頭さんにここでお別れ

現地の中学生の制服だという

乾期は白のズボンで雨期は黒のズボンだという

みなさん上着の長い裾を片手でもって自転車に乗っている

なんでも学校の建物は黄色だという

それは、黄色には敬愛という意味が込められているという

カントーのホテルに到着

なかなかおしゃれなホテルだ

ガイドの説明では、カントーの町に出ても何もないのでホテルでゆっくりして下さいという

ホテルのあちこちでイモリを見た

たしか昨年カンボジアのホテルでも大きなイモリをいっぱい見たことを思い出す

ホテルのラウンジにバックギャモンが置いてあった

久しぶりにバックギャモンで遊んでみた

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