平成21年05月01日(金曜)

ワン・ミリオン

成田午後6時

連休と言うことで空港は込んでいるかと思ったら、結構ガラガラだった

新型インフルエンザのおかげで空港内ではマスク姿の人が多い

税関を通って空港内で出発時間の待ち合わせ

結局何か軽いモノでもと言うとこの、いつものスタバーでカフェラテする

 

搭乗するためにチケットとパスポートを提示

すると乗務員が言う

「お客様、チラッとマスクを外していただけますか」

ハイハイ、チラッとね、チラッと

 

行きは6時間のフライトで時差2時間

現地到着は夜の11時

現地気温30度だという

 

飛行機の中ではアヒルがいっぱいいる

ファ、ファ、ファ

クァ、クァ、クァ

と鳴いているように聞こえる

 

空港にようやく到着

最初に現地通貨に両替する

1万円を出したらなんだかとてつもない金額のお札が

丸が多くていくらなのかわからない

支払いで、1ミリオンとかと言っている

ミリオンダラーのミリオンだ

百万ドルの夜景とかのミリオンなのだ

164万ドンとかという

何がいくらのお札なのか分けわからない

とにかく札束を財布に押し込んだ

 

空港の両替脇にタクシー10万ドンと書かれていた

やたらとタクシーはどうかと聞かれる

そこで思い出す

なんでもタクシーが「ぼる」のだと

メーターで支払うようにしないとだまされるという

それを聞いていたので無視してタクシー乗り場を探す

 

何とかタクシー乗り場にたどり着く

ホテルの名前を伝えるがよくわからないようだ

空港を少し出たところで運転手が明かりの当たる道路脇に止めてなにやら言う

時間をさしてなんでも10万ドンと言うような話をしているようだ

確かに日本なら深夜料金という設定があるが、こちらのメーターはどうなっているのだろうか

運転手がなかなか車を進めない

メーターを指さして支払うというが運転手は時間を指さして10万ドンという

そもそもホテルまでいくらかかるのかわからない

それに10万ドンが高いのか安いのかもわからない

何となく10万円というような高い金額の印象が頭をよぎる

 

運転手は渋々走り始めた

こっちはちゃんとホテルまでつれてってくれるのか心配になった

外は真っ暗でどこかの田舎町という雰囲気だ

道路もでこぼこして舗装も十分でない

外灯もあまりない

建物の明かりもあまりみえない

大きなネオンサインが見えるほどのにぎやかさも見えない

だんだん不安になってきた

タクシーのメーターは24からだんだん上がって50を超えてきた

 

このままおかしな所に連れて行かれておっぽり出されるのだろうか

そういえばインターネットでタクシーに目的地の直前に止められて料金を要求されたとか

とにかく不安な情報がいっぱい書かれていたことを思い出す

 

急に明るい地域に入ってきた

おおきな劇場のような建物が見えた

ネオンサインで明るくなってきた

車が止まった

ホテルに着いたようだ

ホテルのドアマンを呼ぶ

メーターを見ると84となっている

どのお札を払えばいいのか暗くてよくわからない

ドアマンにメーターを指さしお札を見せると

これとこれという風に教えてくれた

これはどうも100000ドンの支払いのようだ

そこで私はドアマンに再度メーターを指さして日本語で話す

するとドアマンが運転手に何か言ってくれた

すると運転手が渋々おつりにお札を2枚戻してくれた

私にはこれがいくらなのかわからないお札だった

後いくら払わなければならないのかドアマンにお札を見せたら

これでオッケーと言う

それでよくよくお札を見たら5000札が2枚

結局私は90000ドンを支払ったようだ

 

ホテルに入る

もう深夜だ

無事チェックインできるのだろうかと心配になる

何とか部屋にたどり着く

窓を開けて外を見る

眼下に何か船のようなモノがうっすらと見えた

このホテルはサイゴン川の脇に立っているリバーサイドホテルなのだ

たぶん目の前の川に浮かぶ船なのだろう

窓の外から何となくにぎやかなまちの一角にあるホテルだとわかるようなクラクションの音などが聞こえてくる

 

お金の価値がわからない

1万5千ドンで1$

5万ドンで3$相当だとホテルのボーイが教えてくれた

どうもドルの方が価値としては強いようだ

両替した紙幣を見る

5万ドン札と2万ドン札が一番使う紙幣のような気がした

コインは両替では一つもなかった

 

タクシーで気を張ったのだろうか

疲れた

普通は現地旅行社の添乗員が空港まで迎えに来るのだが

今回は個人旅行と言うことで添乗員の出迎えがない

やはり知らない国に深夜空港からホテルまで

それも言葉が通じない状況でやってくるのは

疲れますね、ハイ

 

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