確定申告でお客様の昨年の売上状況を見ていると業種によってさまざまだと感じる
確かに鉄工関係のお客様は昨年暮れから一気に落ち込んでいる
落ち込むと言うより転落といった方が当たっているのかもしれない
だが、他の業種、例えば飲食業、それも生活に密着している生業と言われるような業種は
大幅に落ち込むというような状況は少ない
中には前年よりもアップしておいでの所も散見する
しかし、皆さん一様に景気が悪くなっているみたいだからと身構えている
下請けや孫請けというような商売をやっているところは一気な落ち込みという目に遭っている
取引相手が法人のところが苦戦している
それに比べて、個人を相手にしているところはまだ何とか売上を維持している
確かに今年に入って少し厳しさは増しているところもあるが、そんなに急激な落ち込みは少ない
私は個人をねらっているところは不景気に強いと話をする
個人相手は手間がかかって儲けが少ないと敬遠するが
法人相手より景気に左右されにくい
個人は必要なモノはやはり必要だから、そうそう切り捨てると言うことは少ない
もちろん個人でも贅沢品や嗜好品はそれなりに影響は出てくるだろうが
狙いを定めて行けば囲い込みが可能となろう
そうやってみてゆくと個人の事業者で下請け企業などでないところの決算書は
決して悪くはない
まだまだ不景気などと言う数字は見えていない
そんなことを思いながらお客様の決算書を眺めている
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