平成20年10月10日(金曜)

琥珀色のコーヒー

今日は日税連の研究討論会が熊本で開催された

朝から一日会場に缶詰なのだ

まずは日税連の会長挨拶から始まる

会場にはおよそ1千人からの人が集まっているから会場は満員なのだ

結構内容はおもしろかった

サラリーマンの給与所得控除額を一律ではなく特定支出控除を大幅に認める方がよいのではないかという提言

給与所得者にも交際費を一定程度認めてはどうかという内容なのだ

それもアメリカでは50%、ドイツでは80%、フランスは100%認めていると引き合いに出している

しかし、最後に租税法の教授が講評したときは、給与者は交際費を使ったからと言って収入が増えるわけではないからどうか

などと言われていた

さて、発表会が終了後

懇親会へと移る

すると、会場が急に暗くなって

頭に提灯を乗せたお嬢さんが会場の中に入ってきた

そして、会場内を歩きながら踊ってゆく

「山鹿とうろ」と言うようだ

なかなか風情のあるものだった

さてさて、交流会終了後、熊本のまちに繰り出した

地元の先生からあちこち案内していただいて

たどり着いたところは、なんでもレコード会社の専属歌手だという方のお店だ

熊本では有名な方のようだ

最後にコーヒーを飲みに行こうという

こんな夜中に飲んでは眠れなくなると思いながらも

地元の先生がせっかく案内してくれるのだからと思ってついて行った

なんとこの店が狭いのだ、10人も入ったらいっぱいという程度の店で

メニューは一つ、コーヒー500円のみだという

そして、見ているとマスターが一人ですべてこなしている

さらに、カップを洗う様子を見ていると丁寧な洗い方をしている

コーヒーを入れ始めたが

見ると麦茶を出しているような雰囲気なのだ

豆が麦茶のようでコーヒーという感じではないのだ

マスターが少しずつ話し始めた

もう何年やっておられるのかと聞く

「まだ45年」だと、あえて「まだ」という

この店には大勢のお客が来て皆さん同じような質問を知るのだろう

だからマスターも「まだ45年」と言うのかと思いながら聞いていた

コーヒーについて語り始めた

黒い色をしているコーヒーは本来のコーヒーの味を損なっているという

そう、ここのコーヒーは黒くないのだ

そう、私には麦茶のような感覚があった

豆を見せてくれた

生豆かと思ったらそうではない

普通のコーヒー豆のようなものではない

琥珀色というコーヒーはこうして飲むのだと説明を聞く

日本でこんなコーヒーを出す店はここだけだとう

中小企業が生き抜く道はこんな単品だけで勝負が出来る店なのだとおもって話を聞いていた

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