最近主婦が何かの販売代理店などと手を出すというか
興味を示すというか
そんな事例が目に付く
よくよく話を聞くと
私にはネズミ講だと思えるのだが
ま、本人は必ず否定する
否定するというより、ネズミ講ではありませんと教え込まれている
だいたい、ネズミ講は経済的弱者というか
主婦とか学生とかがターゲットとなりやすい
ある一定量の取引をするとリベートが多くなる
というより、そもそもその取り扱っている商品は
仕入れ価格の倍くらいの値段で販売される
これはものにもよるのだが、利益率が30%から60%くらいで
さらに一定量取り扱うとリベートが上乗せされる
普通の商売をやっていて、取扱商品で売価の半値以下の仕入れ値ということは
ま、怪しげな商品であることが多い
まともな商品で、そんなに利益率の高いものは無いというか
あまりにも利益率の高い商品は怪しいと思わなければならない
ところが、本人は欲の方が先に走る
儲かるから扱う、うまい汁を吸えるから扱うということになる
本当に良い商品であると言うことと、消費者のためにためになる商品である
と言うことを考えれば、あまりにも利幅が高いものはちゅうちょする
利幅が高いということは、自分たちだけの欲が先に走って、お客様のためになっているのかというポイント
そこいらへんが消えてしまっている
彼ら、彼女らは毎月必ず本部のセミナーというか会議に出席が義務づけられている
そのセミナーでたたき込まれる
これはすばらしい商品なのだ、これはネズミ講とは違うのだ、君たちも頑張ればリッチな生活ができるのだ
仲間を増やせ、取扱者を増やせ、代理店になればリベートが増える、取扱者が増えれば安く仕入れられる
かならす新規の取扱者をセミナーに連れてこい、販売店を増やすのだ
ま、こんなことをたたき込まれる
皆さんまじめなのだ、素直なのだ、信じてしまうのだ、だから仲間を増やそうとする、教えられ通りに仲間に話す
そして仲間が増えてくる、自分もリッチになりたくて一生懸命代理店を増やす
だがいっこうに儲からない、まだまだ自分の努力が足りないと思う
まじめなのだ
自分の蓄えがだんだん無くなる
ここで降りるわけにはいかない
今更やめるわけにも行かない
皆さんにあれだけ自分が勧めておいて、自分はやめたとはいえない
そんなことをしたら自分の友達を失う、信用を失う、仲間を失う
今更やめられないのだ
足りないお金はサラ金からでも調達する
ダンナに話したら、直ちに止めろといわれるに決まっている
やめられないのだ、だから仕方なく、仲間を失わないために、サラ金から
いや、サラ金ではない、TVでCMも流している一流企業からちょっとだけ借りるのだ
直ぐ儲かるから直ぐに返せるのだ
そうやって、うすうすわかっていても自分で自分をごまかそうとする
ここで決断できればいいのだが、弱い人間なのだ、決断できないで先延ばしにする
あとは悲惨な世界に一直線
気がつくと、離婚、破産という結果になるのも見えている
自分もうすうすは気づいているのだが
結局、まじめだが弱い人なのだ
自分のことを自分でコントロールできなくなってしまっている
自分でわかっているけど決断できないで現状をズルズルと続けてしまう
人に嫌われたくないということだけで
気がつくとサラ金地獄へ真っ逆さま
「太陽の照り返し目に春を呼ぶ」
「雪解けの水でグランド仕上げかな」