平成20年03月04日(火曜)

「行政の技が光るか言葉尻」

住基カードをご存じだろうか

住基カードは電子の印鑑証明みたいなものだ

この住基カードがあると

今年の確定申告では5,000円の税額控除が受けられる

所得控除ではなく税額控除だから税額を直接控除してくれる

もっとも、住基カードがあるだけではダメで

このカードを使って自分で電子申告をする場合に税額控除が認められる

そこで私もこの税額控除を適用しようと思った

住基カードは以前から持っているのだ

しかし、ここで問題がある

パスワードを忘れてしまったのだ

ま、年に一度しか使わないというか

私にとってはもう何年か前に取ったもので

パスワードなど覚えているものではない

さらに、住基カードを使って申告をする際に、カードの読み込みをする

当然そのときにパスワードを聞かれるのだが、数回間違えるとロックされると聞いている

そうなるとやっかいになる、市役所に行ってロック解除の手続きをしなければならなくなる

そこで、それならば最初からパスワードの再発行をしてしまえと言うことで

パスワード再発行の手続きに行ってきた

 

市役所の窓口で住基カードのパスワード再発行の依頼に来ましたと言うと

窓口の人がどちらのパスワードかと聞くが、私にとっては一つだと思っていたらどうも二つの手続きがあるようだ

聞くと、片方は4桁の数字がパスワードでもう一方は数字英文字で4桁以上12桁までという

どちらのパスワードを再発行するのかと聞かれても

片方だけ再発行しても、もう一方のパスワードがわからなければやはりダメではないか

どうもおかしな聞き方をするものだと思って聞いていた

そして、そこで私は質問した

両方同じものではダメなのかと

すると彼は「私どもはダメだとは言えません」とこたえる

さらに質問する

英数字を入れないとダメなのかと

数字だけでも可能ですとこたえる

ま、どうも遠回りな返答が帰ってくる

こたえていることは正しいのだろうが、まるでマニュアルに書いてあること以外一切答えないという雰囲気なのだ

ま、どうのこうの言っても前に行かないからとにかく二つのパスワードを変更する申請書を言われるように記入した

 

しばらくして私の番号が呼ばれた

なんだかんだと画面を見ながら一生懸命処理してくれた

何ほどの処理があるのかわからないが、住基カードということで手続きを慎重に処理してくれているようだ

言われるままに新しいパスワードを打ち込んで終わりかと思ったら

なんと、私の何か一方の申請が有効期間を過ぎているという

何でも3年で有効期間が過ぎるようだ

ということは、最初に申請してから4年がすぎているということらしい

係員がどうしますか、500円かかりますが再申請しますかと言うのでそうしてくれと答えた

すると、またなんだかんだと画面に向かってキーボードを打ち始めた

再度、言われるままに新しいパスワードを打ち込んで

また様子を見ていると

彼が私に質問してきた

名字の高という字が井桁の高ではなく口の高になりますが「どうしましょうか」と言う

「どうしましょうか」と言うからいろいろな選択肢があるのかなと思った

 

考えられる選択肢としては

1.とにかくお任せしますからさっさと処理を進めてほしい

2.選択肢があるのであれば戸籍と同じ正しい文字で表示された方がよいが選択肢がないのであればそのままでしょうがない

3.とにかく私の戸籍は井桁の高なのだから、戸籍と同じにならないのか、同じにならないのなら申請は取り消す

ま、いくつかの選択肢が考えられるのだが

彼が「どうしますか」というから、どうにかなるのかなと思い始めた

そこで彼に質問した

戸籍なのだからキチンとできるならばキチンとされた方がよいわけだが、そういう風にできるのかと

すると、彼はいろいろと通達のようなものを調べはじめた

そこで彼は言う

表示されている文字以外にはひらがなのみで、他の文字は認められません

と私の主張は通りませんというような雰囲気で話し始めた

おいおい、違うだろう

私の言っている意味は井桁の高が戸籍の文字なのだから、これが正しい文字なのであって

他の文字を使えば他人と見なされてもおかしくないではないか

他の文字を使うことより、「できるのであれば」正しい文字を使う方がよいに決まっている

あなたが「どうしますか」といろいろな可能性があるという含みを持たせた表現をしたから

私は「可能性があるなら」正しい文字がよいと発言したまでなのであって

自分勝手な文字を使いたいと言っているのではない

いつの間にか私が悪者になるような指摘はおかしいではないかと

そもそも、そちらが含みを持たせた発言をするから「可能性があるなら」正しい方がよいと答えたまでなのだ

これをとらえて、他の文字を使うことは許されませんなどと指摘されると

なんだかおかしな展開ではないかと

他に選択肢がないのであれば、やめるというなら別だが作成依頼をしているのだから

作成するなら、この口の高を使うしかないので「ご了承願います」といことなら

私は「わかった」と答えたのだが

「どうしますか」というから、可能性があるなら正しい文字を使ってみたいという要望を出したまでだ

 

ま、そんなことを言い始めるとおかしくなるから

結局、それ以上の展開はやめて

了解しましたから作成してくださいと伝えた

 

 

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