平成20年02月24(日曜)

「動かない動きがほしい演技力」

今日は久しぶりに演劇仲間が出演すると言うことでお芝居を見に出かけた

久しぶりのお芝居を見ながら思った

わざと大げさに見せるというか、見えるように表現するというか

態度で見せるという方法は大きな舞台で

観客数も千人を超えるような大きなところなら大きなアクションが必要だろうが

小さな百人以下の小劇場の場合は

役者の呼吸が聞こえてくるような目の前で行うお芝居は

もっとアクションで見せるより「間」で見せる方が観客に伝わる

心の中で演じるというか気持ちで演じるというか

演じようとする気持ちを抑え込んで

相方の役者とのやり取りを演ずる

この呼吸が、かえって観客に伝えるものが多い

 

今日は二つの二人芝居を見た

やはり田中みゆきはベテラン女優だ

彼女の世界で演じていたが作品も彼女の自作自演とのこと

ややストーリーについて行けなかったところも無いではないが

彼女の多才ぶりを発揮していた

ま、最後の演出はちょっとやり過ぎかと思ったが

ベテランの貫禄を見せてくれた

 

一方、「わるだくみ」の看板女優

山田亜矢子

いつ見ても柔軟に対応するベテランだ

対する相手役は、これまたヒョウヒョウとしているが味のある山田好宏

彼女の今までの役を見ていると

とにかくお嬢様から老婆、そして私と共演させてもらったときは男の子役だった

じつに彼女の芸域の広さには感心させられるが

今回の役はまだまだ十分に発酵していない、そんな感覚があった

彼女の良さをもっと引き出すプレッシャーが無かったのだろうか

前半のなんとなく間の悪さというかリズム感というか

しかし、後半はリズムとテンポのある進行になってようやく救われた感じがした

今日の夕飯はカレーを食べたくなった

 

「ひさしぶり懐かしい顔話し込む」

「人生はいろんな路が待っている」

懐かしい仲間と久しぶりにあった

一気に一緒にお芝居をやったときの仲間と話が弾む

そんななかで話を聞いていたら

いろいろな人生の路を歩いていることを知った

また一緒にお芝居をやりたくなった

 

 

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