平成20年02月11日(月曜祭日)

「明るさにつられてカメラ振り回す」

冬の雪景色は風景をワンランク上に上げてくれるような気がする

部屋から見ていると、外の明るさが気になって

早速カメラを持ち出して部屋からあちこちを写しはじめる

ちょっと信濃川の河原にでも出かけてみようかと思い、カメラ片手に外に出た

「雪の原犬か狸かイノシシか」

ま、イノシシということはないと思うけど

鳥の足跡とか、いろいろな動物の足跡が雪原に残されている

「バリバリとキラキラとする春の雪」

日中は太陽がでて暖かくなって雪の表面が溶け

夜間は冷え込んで表面の溶けた雪が固まって

朝方になると固まった表面の上を「染み渡り」できるようになる

そしてまた日中、その表面が今度はキラキラと太陽の光を反射してまぶしく光る

そんな日中外で遊んでいると「雪目」になって、目が真っ赤に充血してしまう

「雪原にポツンと残る意地の後」

吹雪の中で必死に耐えて雪がたまった跡だろうか

一本の棒が雪原に頭を出している

「田の畦も存在示す雪の筋」

田んぼの中に見える雪の筋は用水路だろうか

ただ一面白いだけではない雪の原の陰に見える存在感

「春を待つただ春を待つ春を待つ」

雪の中で少し頭を出して太陽の光を浴びて

春を待つ

「雪解けの冷たい水で倒れかけ」

川の中に打ち込まれた木が

水の勢いで傾いている

そんな姿を見ながら

「鉄塔の向こうに見える春の色」

鉄塔の明るいオレンジ色が鮮やかに目に入った

その向こうに見える山の姿は

白一色ではなく、山の木々が見える春の色に思えた

「雪道のタイヤの跡に興味沸く」

どんな車が通った跡だろうか

結構大きな車だろうか

これだけの雪道を力強く進んでゆくのだから

ランドクルーザーのようなやつだろうか

そんなことを考えながら雪道を

車の跡をたどりながら歩いていた

「どこへ行くこの跡ついてどこまでも」

大きな車の通った跡だからとおもって

車の跡を伝って歩いてみた

さて、どこまでゆけるのだろうか

いけるところまで行ってみようと思って歩いていった

けっこう雪道を歩くのは疲れるのだが

それはそれで、また楽しいのだ

「ススキ枯れ襟巻きにして冬を越す」

ススキが立ち枯れていた

見るとチリチリと穂先が丸まって

まるで襟巻きにでもしているように思えた

「冬の空肩寄せ耐える雪の原」

この雑木林の固まりが上空の寒そうな冬の空の下でジッと肩寄せ合って耐えているように思えた

「元気出せ枯れても俺は天を行く」

雪の向こうに鳥居が見えた

その鳥居の奥から天に向かってエネルギーを送り込むような雰囲気の

力強い大きな木が目に入ってきた

なにか元気をもらえたような気がした

「雪の中我ホカホカと待ち抜ける」

この木を見ていると

なんとなくホカホカとしているように思えた

どんなに寒いところでも

地下の根っこは雪の中でホカホカとしている

エネルギーを蓄えて春が来るまで力を蓄えているように思えた

「足跡が必ず付いて跡残る」

雪の中に私が歩いてきた足跡が残っている

何かおもしろいと思ってみていた

「この先は行くなとススキ手を挙げる」

もうこのくらいにしておけよとでも言っているように

ススキの穂先が手を挙げて止まれと言っているようだ

「神妙な気持ちにさせる雪の中」

雪の中に見える鳥居としめ縄は

自分の気持ちを神妙にさせてくれる

ピーンと空気が張り詰めたような気持ちにさせてくれる

「振り向けば世界が変わる冬景色」

雪景色は見る角度によって世界が変わる

どちらかというと厳しい自然の様子を見せてくれる雪景色だが

冬の弱い日差しの中で見る雪原はやわらかな冬の景色を見せてくれる

「お気に入りそんなすてきな冬景色」

雪の原をカメラをもって写していると

意外な美しさが目に入ってくる

今まで気づかなかった風景だ

「草月も自然に勝てぬ雪の原」

雪原を見ていると

所々に頭を出している木の枝が

なにやら床の間に飾られた生け花のように見えてくる

花瓶に投げ込まれたお花のようだ

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