なかなか寝られるものではなかった
緊張しているのか睡眠時間は少なかったが早くに目が覚めた
午前8時半 会社にて1週間のスケジュールをキャンセルするよう指示をする
午前9時半 医師の死亡診断書をもらう 代金78,000円
母の友人があわててやってきた
顔に白い布が被されている姿を見て言う
「ホントだったのですね」
ほかの友人もやってきた
遺体を見ていつまでも声もなく立ちつくしている
ただただ呆然と、重苦しい空気がいつまでも続く、私の足がしびれてきても呆然と立ちつくいている
午後1時 湯かん 家族立ち会いで遺体のお清めが始まった
午後2時 業者との打ち合わせが始まった
「お知らせ」と「お使い」の印刷があがってきた
どんどんと準備が進んでゆく
お斎(とき)に付く人の名簿を作ることが第一の作業だ、この名簿ができないと案内をどこに出したらよいのか決まらない
親父は部屋にこもって名簿作りをしながらあちこちに電話をしまくっている
宿泊用のホテルの手配をする
母の俳句の仲間がやってきた
皆さん半信半疑でおそるおそる部屋に入ってくる
棺に入れられた母を見て、現実だと知る
その現実を認めたくないのか棺に近づこうとしない
声をかければ起きてきそうな雰囲気だ
「ほら、皆さんが集まっているから早く起きなさいて」と
親戚や私の姉妹が集まってくる
夕食は大勢でにぎやかで楽しい夕食となった