家内と話していた
疲れを取るには自然のエネルギーを吸収するのがよいと
では森林浴と海水浴、どちらが元気になりそうかと
すると、海はべたべたしそうだから森と水
では森と水なら只見や守門あたりはどうか
それとも谷川のロープウェーに乗ってくるというのはどうか
そんな話の中から新潟県境から福島県の只見に掛けて
60里越えなどといわれる会津に向かう街道筋につくられた
大きなダムがある
このダムあたりなら森も多く水もあって自然の力に満ちている
そこに行って、自然のオゾンをたっぷりと吸ってこようということになった
私のところから車で1時間ちょっとで福島県に入れる
なにせ信号がないからスイスイと走っていける
しかし、ここは冬なら通行止めで通れない道だ
そして、そこまで行ったなら
ちょっと足を伸ばして喜多方ラーメンを食べてかえってこようと思った
少し曇り空だが気温は高く
水辺は少し涼しい環境だ
水上スクーターとでもいうのか、そんなモノが湖面を走り回っていた
このダム湖も古いモノで、年月を感じる岩や草がめにつく
もう十数年前に来た記憶がある
これは電気のスタート地点
要するに発電所で、ここから電気が出発している、このダムは東北電力だ
家内はここに宿泊施設があれば良いのにと言う
しかし、そんなに利用客が多いとは思えないと話すと
なんで、こんなに良い環境なのにもったいないという
只見のダムは観光地というには少し寂しいところだが
逆にガサガサしていなくて良い
さて、車はさらに会津に向かうと
河井継之助記念館がある
長岡の記念館がつくられるよりかなり前からここに河井継之助記念館が作られていた
私も十数年前にここに寄っている
ここは河井継之助の終焉の地なのだ
途中、道路は小出から会津までの只見線と一緒に走ってゆく
この線路は単線で、電気化されていないので、単に狭い線路が細々と続いている
周りは結構渓谷となっており風光明媚、秋の紅葉も見事でないかと思った
さてさて、只見から会津盆地の反対側にある喜多方まで
ちょっとあるが、ちょうど夕飯にはよい
カーナビの指示で見知らぬ道路をスイスイと走り抜けてゆく
現地にようやく着く
携帯ナビで喜多方のおいしいラーメン店をチェック
一番という店に向かったがもう終了だという
次は、やはり終了
もう一軒、これも終了
おいおい、喜多方ではラーメンは昼間だけで終わりかよ
と、そこで見つけたお店が「まるや」
客は誰もいない
というより、まちの中を歩いている人がほとんどいない
しかし、ま、何となく良かろうと入ってみた
当然、ラーメンだ
よけいなモノはいらない
とにかく素直にラーメンを注文
しばらくしたら出てきた
スープは澄んでいる
さっそくレンゲで一口すすってみる
ん、これは良い
麺を箸でつかんで
そう、縮れ麺
ん、此はよい
スープを最後まで飲みたくなるが
あまり塩分を取りすぎてはと思い
最後まで飲み干すことはやめて
といっても、ほとんどレンゲですくって飲んでしまった
半日掛けてやってきた甲斐があった
これならまたこのラーメンだけのために車で来ても良いと思った
いろいろ有名人が来ている、谷啓さんの写真やら、桝添厚生労働大臣とか
写真、色紙などいっぱい飾ってあった
他にお客が居なかったモノで、女将と話していたら、なんでも自分の母は新潟に在住しているとのことだ
その後、近くでお茶でもと思ったがどこもやっていなく
ようやく一軒開いていた店はなかなか味のある個性豊かな店だった
昔のコタツやぐらがテーブルになっていたりして
そして、お店を外から見ると、なにやら格子窓越しに見える雰囲気が古風な作りだった