平成19年05月08日(火曜)

Iさんからの手紙

ご無沙汰しております。「お元気ですか」と言うところですが
、お元気なのは承知しております。高野さんの震災写真日記を
ときどき拝見しているからです。
写真日記、本当にすごい。*****私が感心するのは日記
に必ずたくさんの写真が添付されているところです。東京にい
ると、たまに新潟が懐かしくなって、様々なホームページを見
るのですが、いかんせん皆、映像が貧弱です。何ヶ月も更新し
ていない観光地や役所の建物の写真ばかり。
新潟にゆかりがある人間にとっては、「今、新潟(長岡)はど
んな様子だろう」というのが最も知りたいところ。その点、高
野さんの日記には、街中などの何気ない日常の風景の映像があ
ります。この何気ない日常が最も知りたいんですよ。それを見
て「懐かしいなあ、相変わらずだなあ」とか、「あれ、この商
店街も新しい店ができたな」とか思うのが楽しいんです。高野
さんの日記は震災写真日記であると同時にふるさと写真日記で
もありますね。
頑張って続けてください。やめないでくださいよ。東京から見
てますよ。

こんなお手紙をいただいてうれしくなった
ん、そう、なにか勇気づけられる
ま、とにかく続けてみようと思ってなんとかやっているが
やはり、こんな風にお手紙をいただくとうれしくなってしまう、有り難うございます

私が見たり聞いたり感じたりしたことを、私の目線で写真を写し、私の感覚で文字にし
私のやれる範囲で続けている
そんな活動に一人でも応援してくれるなら、もう少し頑張ってみようと思うわけです、ハイ

会社の近くのお宅
見事な藤の花が咲いていた

さて、今日は夜
栃尾の半蔵金近くへ車で出かけていった
真っ暗な道をただただ走った
ほとんどすれ違う車もなく
当たりは真っ暗な道なのだ

確か、道路沿いの神社だからわかるだろう
と言う気楽な気持ちで走っていったのだが
なんせ、真っ暗な道が続くモノで
やはり不安になる
何もないのだ
それでもとにかく走り続ける
すると


そう、急に灯りが目に入る
ロウソクの明かりだ
あった、あったぞとうれしくなる


くるまを道路に止めると
住民の方だろう
人影が見える


結構きれいなのだ
階段の両脇にロウソクが灯されている


そして、よくみるとけっこう人がいるのだ


また、階段が途中で位置がずれているのが単調でなくて良いのだ
入口にテーブルを置いてなにか係の人らしいおじさんがいたので話をしたら
ロウソクが欲しければ3本100円だという


あわてて車に戻ってお金を持ってくる
そしたらおまけだと言って4本100円でわけてくれた
ローソクは竹の串に刺さっており
そのまま地面に刺せるようになっていた


何時くらいまでやっているのかと聞くと
人がいなくなれば終わりだという
そんなとき、風が吹いてきて
足もとのローソクの火がパタパタと消えていった


そう、ローソクの灯が人がいなくなれば自然と消えてしまうわけだ

地元の人だろうか、コツコツとローソクに火を付けて

階段脇に刺して行っていた

何か念じているように、黙々とローソクの灯を灯していった

孫に話しかけながら灯を刺している

階段を順次上がりながらローソクをさして行く

なかなか風情があって良い

自然とローソクの灯を見ていると

心が和んでくる

ようやく階段の上にきた

特別にローソクが並べられているところがあった

猫の狛犬とでもいうのか、そう、猫なのだ

神社の中では、地元の人たちで挨拶が交わされていた

私もお賽銭を上げさせてもらって、お参りしてきた

やはり猫の絵馬とでもいうのか、そんな飾りもめについた

消えたロウソクに火を付けながら

階段を下ってゆく

光りの道を歩いているようだ

幻想的な光りの道だ

大勢の人が訪れてきていた

道路に大型バスが止まっていた
地域の研究会メンバーがバスで訪れたという
なにか案内の人が説明していた
私は地元の人に話を聞いていたら
昔は夜店も出ていたというが、今はいないではないかと聞いたら
そりゃそうだ、子供がいないから夜店もでないと答えが返ってきた
そして、昔は上の神社で神楽もやっていたが今はやらなくなったという
そして、明日が本当のお祭りなのだと
今日は前夜祭なのだと

だんだん日本の伝統が消えてゆくような気がした

カエルの鳴き声が響き渡っていた

ここ、南部神社の108灯まつりを調べたらこんな情報がでてきた


南部神社百八灯

長岡市森上(もりあげ)の南部神社は、奥州盛岡の地から勧請されたといわれています。森上には、南北朝の動乱期に、後に南朝方の総帥となる新田義貞が鎌倉幕府打倒をめざして上野国で挙兵したとき、早速、二千の兵を率いて駆けつけた越後妻有の豪族大井田一族に義貞挙兵を知らせたのが南部神社の山伏であったという言い伝えがあります。神社の境内には、狛犬とともに猫の石像が建ち、南部神社が別名「猫又権現」と呼ばれる所以になっています。猫の石像は、かつて、養蚕が盛んだった頃、鼠から蚕を守ることを祈って建てられたものといいますが、石像の猫が招き猫に通じ、商売繁盛や運気上昇に霊験のある神様として、栃尾地域外にも信者をもっています。この神社の最大の呼び物は、毎年5月8日の夜に行われる百八灯です。百八灯は南部神社のご加護を願う信者が神社へ通じる石段の両側に、一人、百八本の蝋燭を奉納するもので、真っ暗な闇の中に数千本の蝋燭の灯が揺れる美しさは筆舌では表現できません。当夜のハイライトは、午後9時前後です。

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