平成19年04月29日(日曜)

栃尾で大名行列があると言うことで見てみようと出かけてみた
そもそも栃尾にそんな大名行列などと言うお祭りがあるなどと言うことさえ知らなかった
Webを検索して情報を集めてみるがたいした情報がない
ま、とにかく「百聞は一見にしかず」見るに限る
昼から車を栃尾に向けて走らせてみた
どこでやっているのかさえわからないのだが
ま、街中に行けばわかるだろうと行ってみた
街に入ってきたら
お祭り駐車場の案内が出ていたのでそれに従って
街中の公共駐車場に車を止めた
その時、交通整理の警官がいたので
近くに行列がきているのかと思ってみたら
行列の先頭が見えた

子供達の行列が続く
たぶん昔はこういった女性の行列はまちの芸者衆が歩いたのではないかと想像する
ちなみに、栃尾のまちに芸者衆がいるという話は聞かないから
現在は子供達が歩いているのだろう

馬が台車の上にのせられて引っ張られている
神馬が昔は引かれていたのだろうが
現在は張り子の馬なのだろうか
しかし、それにしても行列の先頭にかかわらず
この馬の台車にはいろいろな段ボール箱が乗せられて
引っ張られている
あまり見た目はよろしくない

地区地区の名前の入った傘がやって来た

ま、スポンサー名ということだろうか

おお、向こうに見えるのは奴さんだろうか
毛槍を回しながらやって来た
なにやらかけ声を掛けて毛槍を回しているようだ
なかなか雰囲気のある風情だ

キチンとわらじを履いて

衣装もそろいの姿だ

腕時計が気になるが、ま、そのくらいは許そう

毛槍を回すにもキチンとした様式がある

そして、勢いよく回すのだ

いろいろ小物や道具もそろえて

ベテランが見せてくれる
ん、こんなところに歴史を感じる

その後に、旅姿のそろいの子供達・・・なのだが、足もとを見ると
ん、ん、スニーカーなのだ
足袋がなかったのだろうか
子供用の足袋の準備が整わなかったのだろうか

おいおい、これは鷹匠ではないか
その鷹匠が鷹を粗雑に扱っては絵になりませんね
スニーカーといい、鷹の人形と言い
ちょっと歴史と伝統の中に伝えられたお祭りにしては
ピリッとしない行列になってきました

こんどは弓隊ですね
これも衣装がキチンとそろっているのだが

どうも子供達はお疲れのご様子ですな

栃尾は繊維のまち
衣装はやはりキチンとそろっているようですな

大名行列といっても、殿様が出てくるわけではないようだ
どうもこの天狗が殿のようだ

天狗のお面も歴史のあるものなのだろう
衣装も錦の衣装で立派ないでたち

一枚歯の高下駄を履いている

なにか立派な衣装でゆっくりと練り歩くのだが
なにか盛り上がりに欠ける、何なんだろうか
見せ場がないのだ
それから参列者に緊張感がないのだ
最初の毛槍は見せてくれたが
もう一つ広がりがない
その後の子供達はお疲れモードでダラダラと
それもスニーカーで

道具を見るといろいろそろっている

母親に手を引かれて子供達も参列する

お稚児さんも真っ赤な衣装で

かわいらしさを見せてくれる

これは若武者だろうか、支度は立派だが

どうも、このスニーカーが収まりが悪い
見せるという演出が欲しいモノだ
そんなことを言ったら人が集まらなくなって行列もできなくなるのかもしれないが
見せる演出をキチンとすれば、見物人が増える
見物人が増えれば参加者も張り切る
そう、相乗効果があるわけだが
それがマイナスに向かうと参加者が集まらない
スニーカーでも何でもいいとなる
見た目がパッとしなくなる
パッとしないので見物人が減る
見物人が減るから参加者が集まらない
そう、マイナスの回転が始まるのだ

ここのお祭りは

歴史があるのだろう
なかなかお金のかかった衣装や錦の御旗など
道具は立派なようだ

あとは見せるという演出が欲しいところだと思った

行列は街中の繁華街に入ってゆく

諏訪神社の御神霊を担いで回ってゆく

街中は狭い道に所狭しと屋台がでてにぎわう

そんな中をお祭りの行列は練り歩く

この狭い道が逆ににぎわいをかもし出す

カラス天狗だろうか

ん、やはり先頭の槍持ちもスニーカーなのだ

どうもこの御輿がメインのようだ

聞くところに寄ると、年男がこの御輿を担ぐ役目を担っているという

御輿の後ろにキチンとした衣装の人がいた

なかなかの刺繍が施された旗が目に付いた

神楽の回りには子供を連れたお母さん方が集まってきた

なかなか人気の神楽だ

子供達と会話しながら神楽の口で頭を噛んで上げている

栃尾一番の繁華街にズラーッと屋台が並ぶ、若者が、子供達が、にぎわっている

そう、栃尾と言えば油揚げなのだ

小路をみるとお寺の屋根が目に入る

金魚すくいなのだ

いまではモナカの皮

やはり子供達には人気のようだ

栃尾の近在近郷から人が集まる

雪が解けて、春になって、お祭りとなれば、若者はウキウキするのだ

ん、輪投げ屋のオヤジ

ほんと、栃尾というまちは歴史と伝統文化を持ち合わせたところだ
そんな歴史を大切にして栃尾ブランドを育ててゆければ魅力的なまちになると思った

やはりキチンと作法が残っているということが大切なのだ

このお店は何のお店なのかわからない
魚のショーケースに手まりが飾られて売られていた
もう少し工夫すればおもしろいのにと思いながら見ていた

他の道を通ったら
皆さんお祭りの行列を見に行ったのか
だれも通りを歩いている人はいなかった

一気に「杜々の森」へ

途中の道で守門岳がきれいに見えた

守門岳をカメラに納めている人が目に付いた
ふと見ると知り合いの先生だった
皆さん天気がよいからドライブに出かけてきているようだ

ここの水は甘いというかまろやかだ

ブクブクと吹き出している

脇には森の奥からの水が流れ落ちていた

とてもすがすがしい気持ちにさせてくれる場所だ

車を走らせてみた
なんでも大きなしだれ桜があるという

通りに看板が出ていたが
その桜がどこにあるかわからない
車を止めて村の中を探してみたら
農婦が二人クワを担いで坂道を歩いていた
聞いてみると
すぐそこにあった
しかし、もう盛りは過ぎてしまったという
こんどは葉桜になるとまた見事だという
また、地震でこのむらは25人しかいなくなったと聞く

時期には夜ライトアップするという

なかなか見事なしだれ桜だ

およそ100年ほど前に仙台藩の奥庭にあるしだれ桜の種子を持ってきたモノだという

なんでも、このしだれ桜が見事なために
此村のすべてのお宅にしだれ桜の苗を二つずつ配布して
現在ではどこのお宅にもしだれ桜が植えてあるという

栃尾の山の中を走り回っていると
けっこう谷が深く、山の斜面には棚田が作られている

ここは山古志の山古志亭
そう、私と同業の中小企業診断士の皆川先生が
道楽で始めた民宿なのだ
それが、開業して1年半で地震に遭い
なんでも谷側に20センチ傾いたという
だが、この建物のすぐ足もとの斜面は大きく崩れ
その下にある地区は全村移転となったという
そんな場所でもここが何とか残ったのは
そもそも隣に学校があって
その学校の先生のための宿舎だったから
しっかりした基礎で建てられたという
これが普通の民家だったら
たぶんがけの下に落ちていただろうという

さて、先生のお店がオープンしたと聞いていたので
寄ってみた
ま、コーヒーでも飲ませていただいて帰ろうと思った

丁度、夕食の準備中だったためお忙しそうだった
なんでも今日オープンだという
そして宿泊客も9人ほどいるという

そんな中で、コーヒー四人前とお願いしたら
さて困った、何が困ったかというと
聞くと、コーヒーカップがまともにそろっているのが
二組しかないという

そう、地震でみな壊れてしまっている
何でも良いよ、と言ったら
二組はまともなセットで
一組はソーサーとカップが別
そして、私にはカップだけのコーヒーが出てきた

帰りがけ、私に「木の芽」「山菜」があるから持って行けと別けてくれた
感謝

彼は山古志の人と一緒になって地域の復興に係わっているようだ
みたら、「山古志妄想歌劇団」なるところから再開店祝いの花輪が届いていた
なんだ、この歌劇団は
ま、そのうちだんだん情報が入ってくるだろう

帰りがけ、道路を牛を引いて歩いている若い青年に出くわした

カメラを向けたらかれは得意げにカメラに向かって止まってくれた
闘牛場の帰りだったのだろうかと思った

家に帰って東の空をみると夕焼けがまぶしかった

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