平成18年10月23日(月曜)

あれから丸二年になる
早いものだ
あの日、というよりあの翌日
秋晴れの中で
これから先どうなるのかと想像してみたが
単に平凡な昨日の続きという感覚でとらえていた
こんなに大変な状況が続くとは思わなかった

私のリズムも地震前と地震後では変わった
何が変わったかというと
この写真ブログだ
あれからとにかく毎日
本当に毎日
私が目にしたもの、気になったもの、注目したもの
そんな私の目を通して見たもの感じたものを
毎日毎日ここに掲載してきた

当初は一日300人からのアクセスがあった
それが地震が過ぎてだんだん減少したものの
今でも100人近くの人が毎日見に来てくれる

とにかく継続してきた
とにかく続けてきた
そうしたら、写真を撮ることが私の生活になった
写真としての目で回りを見るようになった

新しい気付きが増えた
いままで気にしなかったことが気になるようになった
いままでわからなかったことがわかるようになった

私自身がこの二年間で変わってきた

写真なんていたずらで撮ってきた私が
何となく写真に興味を持つようになってきた
写真の写り具合はどうなのかと
写真に写したらどう見えるのかと

おもしろくなってきた
そうするといろいろなことをやりたくなる
カメラで写すとどうなるだろうかと
いろいろいたずらをやってみたくなる

カメラも少し良いモノに代えてみた
最初は小さくて持ち運びが便利で
ポケットからサッと出してパッと写せるものがよかった
そんな中から、カメラに写した方が実物よりきれいに写ることを発見
同じものでもカメラのフレームで切り取ると別な世界が見えてくることを発見
自分では見えないものがカメラをとおすと見えてくることを発見
自分では見えているものがカメラをとおすと写らないことを発見

いろいろな世界を発見してゆく
そうすると、もう少し上のクラスのカメラがほしくなる
そしてもう少し上のテクニックを学びたくなる
おもしろい世界がだんだん見えてくる

毎日、毎日カメラをとおして写していると
だんだんおもしろくなってくる
というよりも、おもしろいアングルを探し出す
おもしろい切り口にカメラのピントを合わせている

やはりそうなると簡単に写せるカメラだけでは奥に進んでゆけない力不足を感じる

結局一ランク上のカメラを購入することになる
するとおもしろくなってまたまたいろいろ工夫をしてみる
世界が広がる
おもしろい写真ができる

ちょっといたずらしたくなる
そう、どこかに出展してみたくなる
そう、ちょっと出してみたくなる
自分のレベルを知ってみたくなる

どこかで話を聞く
なんでも人は三年あればプロになれる
一生懸命やればなれないものはない
一年目は素人
二年目は普通
三年目は玄人

なんでも三年やればプロになれる

ちょうど丸二年が過ぎた
ちょっといたずらをしてみたくなった

今日は合同慰霊祭が開かれるので参加してきた

国会議員席とか省庁関係とかと立て札が立ててあった

前の方の席で県知事と大物女性国会議員さんが立ち話をしている、やたら目立つのだ

壇上には菊の花で一面飾られ、中央にはロウソクの火が揺らいでいた

主催者の挨拶から始まった

昨年は小千谷で開催されたが今年は長岡の開催となった

TVカメラが何台並んでいるのだろうか

参加者席を見るといっぱいの人が腰掛けている

会場はかなりの人出埋まっていた

遺族代表から献花が始まった

一斉に両脇のカメラマンがシャッターを切り始める

大きなカメラを持ったカメラマンが獲物をねらうように構える

ターゲットを絞るとすかさず連続シャッターを押し続ける

司会者はプロの方なのだろうと推測する

山古志の小中学生全員と長岡の小中学生による合唱がにぎやかだ

およそ1時間ほどの合同追悼式が終わった、大勢の人で出口は混んでいた

私は、ちょっとした用事でゴルフ場に向かった

ゴルフ場に来るなんて何十年ぶりだろうか

しかし、ゴルフ場はいつ来ても大勢のお客さんがおいでなのには驚かされる

広大な敷地と手入れの行き届いた環境をみると贅沢な空間だと感心する

これは街中のチャペルだ

古本屋さんも長岡には意外に数がある

ちょっと遅くなった昼食となった、五十六カレーだという

今日は午後からホテルで研修だ

長岡支部の研修だ

一日は早い、夕暮れの空だ

会社に戻る途中厚生会館前を通る

床にロウソクで文字を書いているようだ

ちょうど地震の起きた時間に大きな花火が打ち上げられていた

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