平成18年10月09日(月曜祭日)

今日は前から予約の入っていたお祝いに呼ばれている
会場は新潟の老舗なのだ
時間にこの料亭に到着
とにかく格式のある老舗なのもだから
興味津々で入口の門をくぐる
門をくぐると向こうにお店のお姉さん方が着物姿で出迎えてくれる


見るとこのお店は鶴のマークが目に付く
家紋かと思って聞けば
若い仲居さんは店のマークだと答える
この意味は家紋ということだろうか、単なるマークという意味だろうか
などと思ったが、ま、マークなのでしょう
しかし、後でわかったことだが
昔、丹頂鶴を飼っていたのでマークにしたようだ

お庭を見るといろいろな木々が植えられている
紅葉の緑が日差しを浴びて透き通って見えた
紅葉の時期になれば鮮やかな赤い色が目に映えるのだろうと思いながら見ていた

真ん中のお庭を取り囲むように離れ座敷があちこちあるようだ

仲居さんが、今日のお座敷はこちらの離れでございます
と言って案内してくれた

そう、広い料亭でキョロキョロしながら仲居さんの後を
追いかけながらついていった

すばらしいお席が用意されている
何でも、今日のお祝いに合わせていろいろと床の間の掛け軸やら置物やら準備しておいてくれたようだ

料理のメニューが一人ずつ手書きで用意されている

おしぼりもこの料亭の名前入りとなっている

驚いたことに周りの窓ガラスにもお祝いの鶴の切り絵が飾りとして貼ってある

もちろん離れのあちこちに飾られている
飾りなどもお祝いの飾りが用意されている

なにせ、このお店は本当は今日、休業なのだが
このお祝いのために特別に営業してもらっている
だからこの離れの飾り物はすべて今日のお祝い用に気配りをして用意してくれたようだ
後で上品な女将が挨拶に来てくれた
そんな中でいろいろな気配りの一端をうかがうことができた

そして、更には、なんと今日の主賓である彼が
コトコトと今日の予約やら座席を決めるクジやら
番号札やら演出の段取りやら
そう、参加者に対する案内状やら
とにかくコトコトと気持ちを込めて準備を進めてくれたようだ
だから、彼の心配りが今回の高級料亭でのお祝いの席をよりスムースなものとし
参加者も楽しい人が集まって
久しぶりにステキなプライベートパーティーとなった


そこに、東京のある方から荷物が届いたと仲居さんが届けてくれた
なんだなんだ、ということで早速開けてみようと言うことになった
なんとバラの花束なのだ

今日は彼の還暦祝いということで赤いチャンチャコではなく
奥様から贈られたという赤いシャツに赤いベスト、赤い靴下に、そしてどうも話によると赤い下着を着けて
そこに真っ赤なバラを手にいっぱい抱えて
満面の笑顔で還暦パーティーとなった

60才を迎えたと言うこと
昔は人生50年などと言っていたが
現在は60才など当たり前
平均寿命で80才ほどになっている
その理屈から言えばまだ20年
そう、生まれた子が成人できるまでの年数が残っている
これからの人生もう一つ新しいことができるだけの年数は十分ある

ある人が言っていたことを思い出した
会社に勤めて定年になるまでおよそ40年ある
しかし、会社勤務は昼間だけの8時間
ところが定年後は2倍の時間、すなわち昼夜の16時間はたっぷり使える
ということは80間での20年と言っても2倍すれば
40年とおなじ
要するに新入社員で入社して定年までの時間と同じくらい残っているという

そう考えれば大きな仕事をやりこなすだけの十分な時間があるということだ

すばらしい人生の新しい歩みを心からお祝いしたい

この料亭にはなんとお風呂がある
それも天井に龍のコテ絵が画かれたお風呂だという
やはり老舗は違うと思って写真に写してきた

無事お祝いも済み
お屋敷の中を歩いて正面玄関へと向かった

こんなモノが目についた
そうか、このお店は二十歳未満はお断りのお店だったのかと

さて、楽しい別世界を堪能して車に乗って駅前に着いたら
現実世界が待っていた

駅前で号外が配られていた
なんでも原爆実験が行われたという


長岡の駅に戻ってきた
えきの中にこんな展示がなされていた
稲を自然乾燥させるハザ掛けということか
それはま、良いのだが
どうもその隣にあるカカシが絵にならない
というか、なんとなく安易な感じがする
だいたいこんなカカシを田んぼに立てておくところなどトンと見かけない
どうもこのカカシはいただけないと思ってみていた

駅前の火焔土器が目に入った

そう、先日の造形大学の学生による
大手通のアーケードを二層にして上を歩道にする提案を思い出しながら
駅前の大手通を改めてみてみた
あのアーケードの上を歩道にするとなると
結構な高さがあるなと思ってみていた

だけど、そう
たしかにアーケードを二層にするという提案はあるのだろう
しかし、現実の話となると
このアーケードでさえなんだかんだともめながら
提案がなされてからだいぶ擦った揉んだしてできあがったことを考えると
ま、そう簡単には実現しにくいのが現実の話だろうかと思ってみていた

途中、お菓子屋さんで買い物があると言うことで
立ち寄って待っていたら
お店の人がどうぞということでお茶と御菓子を出してくれた

前へ

次へ

目次へ