平成18年10月08日(日曜)

今日のホテルは池袋
しかし、最近の施設はアールヌーボーとでもいうのか
曲線を使った構造物が目に付くようになったと思った

彼は小野田寛郎氏だ
というよりもルバング島で終戦後30年間生き残り日本兵として生きていた
と言う方がわかりがよいかもしれない
現在80才を超えておられる

今回の研修の中で楽しみにしていた講師のひとりだ

実に説得力のある話だ
それは全て事実なのだからなおさらだ

・敵が来たならどうするかを考えておくと心が落ち着く(常に何があっても対処できるように心の準備をしておく)
・やるべきことをやっておけば納得して死ねる(いつ死んでも良いように準備をおこたるな)
・極限状態では笑いが一番良い
・生きる望みを失わないこと、それには自分の置かれた状態をまず知り行動すること
・目的があるから知恵が浮かぶ(まず生きるという目的を持つ)、実行するときは覚悟が必要(選択して覚悟を決める)
・自分の目的と自分の信念を持つ
・健康でないと思考が狂う、思考は健康に左右される
・人は社会とつながっている、戦争でさえ社会がなければ生きられなかった
・人には潜在能力がある、せっぱ詰まった状況で急に周りが明るく見え、普段は見えない距離の葉のスジさえも見えた
・人はひとりでは生きられない、社会があって生きられる

非常にすばらしい感銘を受けた講演だった
会場の外では著書が飛ぶように売れていた

昨日の雨雲はどこかに飛んで明るい日差しが差している

しかし大きな建物だとつくづく思って見上げてしまう

壁面の木材がきれいに並んでいる

さすが国際会議場だけある

やはり世界都市なのだ東京は

ガラス越しに業者のPRブースが見下ろせる

さて、今日のもう一つの目玉は一番大きなAホールだ

人気が非常に高い
このコースは一般にも開放した特別企画講演会だ
だから開会前から長い行列ができていた
講師は渡辺淳一
タイトルは「プラチナ世代の生き方」

30分ほど私も行列に並んで順番待ちをして入場した
開場になったら、おばさま方がエスカレーターを駆け上がっていった
そして皆さん前の法に席を確保
荷物を置いて
こんどはトイレに行列なのだ
ま、そうだろうな、事実私も同じ行動を取った

そして、ゆっくりして席に戻る
もう開場は前の方はいっぱいになっている

私も自分の席に戻ってパンフレットなど眺めていた

すると、一番前の方の席でトラブルが起きたようだ
初老と言うことだろうか50代の女性
いや、まさにプラチナ世代の女性が
甲高い声で言い張っていた

「ここは私が席を取っておいたのよ、ちゃんとパンフレットを置いておいたでしょ」

みるとそこには二人のおばさんが座っている
そのおばさんはどうしたモノかととまどっているようだ
周りの席は満杯状態だ
さらにプラチナ女性は何度も主張する

何やらその近辺は気まずい雰囲気が立ちこめていた
座っていたおばさんが仕方なく立ち上がったようだ

周りの他のプラチナ女性が言う
そんなうるさい人の言うことをかまっているより
あちらにまだ席があるから
そんな人の脇なんかに居ない方が良いわよとでも言っているようだ

なんとなく、そうだそうだ、というような周りの声が聞こえる


プラチナ世代はこういったわがまま世代の集まりのようだと思いながらことの成り行きを見ていた

ようやく時間になって開演となった

渡辺淳一氏はのっけから言う
プラチナ世代とは
・人の話を聞いていない
・自己中心的
・自分勝手
・鈍いのが力(鈍感力)
こんな人になりなさいと
そうすることが身体にも心にも良いんですよと
世間体など気にしないことですよ、自分らしく生きることですよと

先ほどのトラブルを思い出しながら、あの女性はまさにプラチナ女性だと


そう、渡辺淳一氏はソフトな語り口で淡々と話を進めてゆく
・人には才能はいっぱいある、問題はその才能を引き出して持続してゆけるかだ
・知を教えることはない、それより情を教えることだ
・理論ではない、感情を教えることだ
・情は理で計れない
・人はほめ合わないといけない
・女性はほめる、ほめるときれいになる、言葉できれいになれる
・全然思っていなくてもまず「言う」
・ほめられると気分がさわやか、健康になる
・ポイントは心を入れずに言う、口だけでもうれしい、考えないで口だけで言うエチケットだ

淡々と優しい口ぶりで言う、そして「〜ってステキだ」と付け加える
「ステキだ」と言われると、そうなのかなと思ってしまう
けっこうきつい内容でも、だけど「ステキだ」と追加されるとそうかなと思って聞いてしまう
そして最後のまとめは

・せっかく生まれてきなのだから、自分らしい生き方をしよう
・人間は追いかけるから人間だ
・何でも良い、追いかける、一つだけ自慢できるモノを持つ
・自信のあるものを一つ持つ、自分らしい生き方をする
・世間に合わせず「恥ずかしい人」になってほしい
・「年甲斐のない人」になってほしい

 

さて、会場を移動して、今回最後のセミナーを聞いた
テーマは「プロフェッショナルサービスのためのマーケティング」だ

この講座で気になったモノは「経験価値マーケティング」(バーンド・H・シュミット著)
それと、顧客に対して「自己責任を押しつけない」という
顧客は自分をアドバイザーとして選択してくれた時点で
自分を選んだという自己責任があるのだから
自分は自分の判断を提供すればいいという

そう、私もそう思う
ここは納得しながら聞いていた

無事、三日間の研修を終了した

ちょっと時間があるから八重洲ブックセンターに寄って
今朝のTVで紹介されていた本と、先ほどのセミナーで紹介された本を購入してゆこうと思った
それも、考えてみればこの会場からブックセンターまでは線路を越えてすぐそこにあることに気付いた
途中、普段通らないビルの前を通りながら
お上りさんよろしく見上げてばかりいた

本を購入したらコーヒー券をもらえたので

一階のコーヒーショップでゆっくりしてみた
考えてみたら、ここのコーヒーショップは初めて入った
というより、いつもは閉店間際に寄るモノだから
コーヒーなど飲む余裕がないのだ

帰りの新幹線車内にて
こんなサインマークが目に入った
公衆電話と何だろう、自動販売機だろうか
下の段は荷物置き場という意味だろうか

前へ

次へ

目次へ