平成18年09月10日(日曜)その2

雨のおかげか
昨日はあちこちで渋滞の列だったと言うが
何とか町の近くまでたどり着くことができた
あとは歩きだ
一応、傘をもって町はずれから花火会場に向かってせっせと歩く

町の中にいろいろ書いてある
日本一の正三尺玉が二発
日本唯一の昼正三尺玉が一発
世界一の正四尺玉が一発
これが昨日と今日の二日間上がることになっている

四尺玉の見本が飾られている

ここの花火の特徴は浅原神社への奉納花火ということで
奉納者の奉納理由を一発ずつ読み上げてからの打ち上げとなる
時間が掛かるのだ
7時半から打ち上げ開始で打ち上げ終了が10時半
実に3時間かかる
お目当ての四尺玉は夜の十時に打ち上げになる

そして、学校の卒業同期生や町内などで
お金を出し合ってお祝いの花火をあげる
その時は自分たちの出しを昼間から練り歩いて
いよいよ打ち上げ時間になると会場に入ってくる
それも相当に酔っぱらった状況で
ほんと、ベロンベロンで出しを引いてやってくる

とにかく一気飲みなんてモノじゃない
明らかに子どもまでも酔っぱらっている

途中で道を聞こうと近くにいた主婦に道を尋ねたら
そのお母さん、まったくお酒臭いのだ
というよりも
町全体がお酒臭いのだ

花火会場は山に向かって棚田のように桟敷が作られている

我々の席はお立ち台のすぐ前なのだ
お立ち台は、例の山車を引っ張って
自分たちの花火が打ち上げられる頃になると
このお立ち台に登って
ワイのワイの気勢を上げる
爆竹を鳴らす
チョウチンを振りかざす
足を踏みならす
声を張り上げる

ようするにうるさいのだ
ま、祭りの喧騒の中にいて
雰囲気は十分なのだ
そう、特等席なのだ

さて、いよいよ打ち上げ開始だ

尺玉は響きと言い、勢いと言い、やはり花火の雄だ

ドンドンと上がる

バチバチと轟く

大きな広がり、大きな光

にぎわいと優美さを兼ね備えている

飛び跳ねる勢いの花火なのだ

二尺玉だという

お立ち台の上では爆竹の煙で真っ白だ

ドンドンと上がる

花火の勢いは

天地を轟かせて打ち上がる

破裂の勢いが胸に響き渡ってくる

みやびな花火も美しい

すぐ後ろではお立ち台の盛り上がりが最高潮
床が抜けんばかりの踏みならし
爆竹の激しい音が
この連中の中に投げ込まれて
よけいヒートアップ

時折雨が霧のように降ってくる

ついに傘越しの花火見物となる

地元学校卒業生による成人のお祝い花火
これが一番派手なのだ
この派手さは煙を空一杯に
まるで煙幕のように覆ってくれた
そのおかげと、降り出した雨雲によって
この直後に打ち上げられたお目当ての四尺玉
ほとんど雲と煙に隠れてあまり見えなかった
しかし、花火は見る良り音を身体で感じるのだと思っている
その意味では、着ている雨で濡れた服がビリビリとふるえていた


夕飯を食べそびれていたのでモスバーガーに寄ってみた
入り口に昨日の片貝花火の音が長岡でもすごかったと書かれていた
いま、片貝花火の帰りなんですよと言いたくなってしまう

おもしろいメニューがあった
リゾットのようなお茶漬けのような
ま、イタリアンお茶漬けですな
これは私に丁度よろしいメニューですな、ハイ

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