平成18年08月27日(日曜)その2

樹齢1,200年の大杉だという
県の天然記念物に指定されているという
確かに大きい
何でも、この木の皮を懐に入れて戦に出かけるとお守りになると言う
ま、いろいろな説明書きが書いてあった

決して洗濯物ではありません
なんでも古着を川の向こうまでつないで、タイトルは「明日に架ける橋」だという
ん、私には洗濯物にしか見えませんでした

ハザ木が田んぼのあぜに植えてある
昔の田んぼの風景はどこでもこんな風景だった
そんな思いでが私の脳裏をよぎった

何だと聞かれてもピントはこない
これはそりにもなるものです、と言われても、だからどうしたと答えるだけ
ん、ま、ちょっと変わっているのです
ポツンと広場にあるのです
昔の学校跡地かもしれません
だから、このそりの中に、学校の机やら椅子などが備え付けてあるのです
それがどうした、と聞かれてもただそれだけですと答えるだけだ
ん、ま、そう言うことです

ここで良い情報を得た
たまたま見に来たご夫婦とすれ違った
そこで、どこか良かったところが在りましたかと質問した
そうしたら、ご主人が教えてくれた

ビー玉を針金にくっつけて山一面に刺して絨毯のように見せてくれる
この作業を地域のお母さん方が総出で、地区のブナ林に作った
ものすごい人出で混雑している
夜はライトアップするそうだ

そうか、夜はライトアップということは、夜でも見ることができると言うことだ
よしよし、ということで有力情報をゲットした

山の中をくねくねと渋海川は流れている
たぶん、一雨降ると急な流れで岩を削り、谷を削って流れるのだろうと

本当に山の中に入ってきた
ここは小学校の跡地だという
見ると2コースほどのプールもある
ブランコも残っている
そんなところに
なにやら材木を集めて円形に積まれている

これは何だと聞くとそこにいた若者が説明してくれた
海に流れ着いた流木を集めて
ここまで運び
今度は山で炭にして山に返すというプロジェクトです

なるほど、そうですか、ハイ

近くの湿地を見たら、これはなんだ
蒲生だろうか、因幡の白ウサギの話に出てくるものだろうか
ん、よくわからないのだ

どんどんと山奥に入っているはずなのに
川幅がかえって広くなってくる
この渋海川は何か得体の知れない川のようだ
川の中に人が歩いていた、何をしているのかわからない、つりではなさそうだ

この段々畑の向こうに落ち込んでいる場所が渋海川だ
谷が深い

空は雲が出てきたようだ

先日も見た松代駅裏の毒々しい花だ
毒々しいのだが、目立つのだ、毒々しいから目立つのか

何でも野外劇というかパフォーマンスというか
そんなものが、農楽堂の先に見える田んぼで始まった
大型のスピーカーで音楽が流される
その単調な音楽に合わせてパフォーマンスが繰り広げられる
繰り広げられると言ってもそんな派手なものではない
地味なゆっくりとした動きの中で農村の四季を演じたもののようだ
どちらかというと観念的な演劇で、子どもには飽きるパフォーマンスだ

草むらに座って見ていた
目の前の川の音が良く聞こえる
渋海川だ
野の花が草むらに見えた
なんとなく可憐さが目についた

上空の雲は夏の西日を浴びて光っている

向こうの山の裾野に
なにやらトンボだろうか、そうトンボの彫刻が天につきだしている

私の座っている後ろを見ると
農楽堂の建物が見える
屋上からカメラを持って撮影しているようだ
雨が降り始めたので退散することにした
建物の中に入ってみる

おう、ここは珍しいサインマークだ

ほう、女性の方もなかなか凝っている
しかし、凝っていることは確かだが、サインマークとしての役目は果たしているのだろうかと思い始めた
文字がなかったらわからない、いくらおもしろくてもわからないではないかという疑問が頭に浮かんだ
さらに、このトイレは赤いトビラを開けてはいると、中は真っ赤になっている
こんど出てくるときは、ほかのトビラも同じような赤いトビラになっているから迷ってしまう
ま、いろいろデザインされているトイレだ

レストランをのぞいてみたらオシャレだ
しかし、レストラン時間は終了したと言うことで入れなかった
窓越しに野外パフォーマンスが行われている会場が見える

夕食を食べて、昼間聞いた情報の場所に行こうと考えた
真っ暗になってしまった
真っ暗な山道を走るのは心細いものだ
他に対向車などもない
本当にやっているのだろうかと不安がよぎる
しかし、信じるものは救われるというから
とにかく走る
とにかく走る
そう、とにかく走るのだ

どうやらたどり着いたようだ
山にライトが入っているようだ
さて、どんなところなのか
気持ちがせいてくる

坂道を登る
ライトが見えてくる

なんだこれは

ほんとに、なんだこれは

別世界だ

ライトに照らし出されて

不思議な世界だ

とても素敵な世界だ

幽玄な世界だ、ありがとう

帰り道、自分の影がおもしろくて写した
さて、帰りましょう

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