数日前、急に私のところにfaxが入ってきた
なんでも北越製紙の社長が長岡商工会議所で説明会を開くという
スケジュールが急だったのでどうしようかと思っていたら
商工会議所から再度出席依頼があり参加することにした
今日、時間に合わせて会場に入ったら
報道関係が大勢来ていた
TV関係はあちこちで取材を始める
もちろん新聞関係の人も会場に参加している人にドンドン取材をしていた
TVカメラもスタンバイしており
時間が近づくと、後ろの方に若い女性が増えてきた
若い女性が何故多いのかわからなかったが
会議が始まったら理由がわかった
始まったとたん
彼ら彼女らはデジカメを持って
前の方にドドドと出てきて
バチバチと写真を撮り始め
ノートや録音テープをスピーカーに近づけて録音し始めた
要するに、彼女らもマスコミ関係の人と言うことだ
いよいよ関係者が入って席に着いた
田村商工会議所会頭が挨拶をする
北越製紙はそもそも長岡が創業の地、長岡の経済界が北越製紙を立ち上げた
それも、田村会頭は北越製紙創業者の系列なのだ
北越製紙は長岡の明治期における歴史の中で
当然のように重要なポジションで名前の出てくる会社だ
地元長岡においてはいろいろと重要なところで地域経済界にプラスの影響を与えた会社だと認識している
先日の長岡花火の折
北越製紙提供の花火が打ち上がったときに
誰からともなく北越製紙に対するエールが聞かれた
「北越製紙ガンバレー、TOBなんかに負けるなよー」と
そしてまわりで拍手が起こっていた
長岡の歴史を少しでも調べれば北越製紙という会社の存在は大きい
北越製紙が配付した資料の中に
納税を通じた地域への貢献と書かれている
私が会場に入るとき
知り合いの記者が声を掛けてきたので聞いてみた
「北越製紙の本社はどこにあるのか」と
そうしたら彼は「東京でしょ」
という
しかし、どうも違うようだ
本社機能は東京にあるが登記簿上は長岡が本店となっているようだ
と言うことは長岡で納税していることになる
だったら、長岡市には法人住民税が納付されている
新潟県にも納税されている
それならばなおさら、我々としても
北越製紙が今まで通り頑張ってほしいと声援を送りたい
さらに、聞くところに寄れば、社長は長岡高校の卒業で新潟大学卒という
私の高校の先輩だ
ますます応援しなければならない
ただ、今回の事件は、上場企業は地元を大切にしているとか
キチンとした経営努力をしているとかという話ばかりではダメで
今回のような敵対的TOBなどという手法で会社が乗っ取られるというか
ま、株主によって経営権が変わると言うことは理屈ではわかっていても
このような形で、金の力で経営が動くという
アメリカ型の経営が日本でも現実味を帯びて動いている
そんな時代の流れの中で、経営者は自分たちの会社を守るためには
今までのやり方では守りきれなくなっているという事実を見せつけられた
時代が動いていると言うことをまざまざと認識させられたと思う
時代は変わっているのだと理解して次なる行動を考えなければならないと言うことだ
私の隣に立ってコメントをメモしている記者が何人もいた
メモを見た
何が書いてあるかわからない
本当にすらすら書いているのだが
何が書いてあるのかわからない
これで後から自分で読めるのだろうかと心配になったが
速記だろうか、それにしては私の知っている速記とはチト違うような気がする
カメラは容赦なく取材を続ける
大変な状況だった
さて、天井の灯りが何となく優しい
これは玄関入り口の床タイルに書かれた絵
外の日差しが強い
暑いのだ
ものすごく暑い
室内から外に出たくなくなる
車に乗ると暑い
頭がカッカするほど暑い
クーラーが効くまで時間が掛かる
明日からお盆休みなのだ