平成18年08月06日(日曜)


暑い一日だ、最高気温31度だという
日中の車の中は40度を超える
そんな一日も日が傾いてくると
だんだん涼しい風も部屋の中を通り抜け始める

そんな風を求めてベランダに立ってみる
空を見上げれば空の青さがすがすがしい
その中に月が浮かんで見える

自然の中に人間は住んでいる
大昔から人は自然を見ながら生きてきた
自然は全ての人間の先生なのだ

空の雲は大空のキャンパスを使った芸術家

今朝、「北越奇談物語」なる本を読んでいた
その中に龍の話がいろいろ書かれていた
タツは水中から空に登る姿や空を飛び回る姿を見たという

しかし、だんだん本を読んでいるといろいろ見えてくる
まず、越後の国は湖というか潟が多い
信濃川をはじめとする川も多い
そんな紹介の中から
龍の話となる

結局、龍は竜巻のことを言っていると言うようになる
ただし、龍は刃物を嫌うという
河童の話もいろいろ出てくる
ま、おもしろいと言えばおもしろい

そう言えば、先日長岡高校の資料館で
井上円了展を開催しているということで見学した
そのとき、井上円了といえば妖怪学なる本を書いている


そして、この本は、結論として
妖怪は人の思いの中にあると言うような説明だと
この資料館の館長さんが説明してくれた

確かに、迷信とか妖怪とかは
人の心の中にある迷いなのだと私も思う
不明瞭なことが多くあると迷信や妖怪がうごめく

科学的という言葉がある
これはわからないことを解き明かすと言う意味だ
昔はわからないことは神の世界として別扱いとなっていた
そう、宗教の世界なのだ
その宗教の世界をだんだん狭めていったのが科学的なのだ

昨日だったろうか、NHKのBSで「あの人に会いたい」という番組がある
保存されている記録フイルムを掘り起こし見せてくれる
そのなかで、鈴木大拙なる宗教哲学者のインタビューが流された
鈴木大拙はそのとき90歳だという
禅についての話なのだが
東洋哲学を西洋に広めた功績が高く評価された人だという

話を聞いていたら、なるほどと思って聞いていた
自由という言葉は西洋的な意味では制約の中から拘束されないと言うような意味だが
本来の自由とは「おのずからなる」という意味で
自らが主体的にということが自由の本来の意味だというような話
さらに、東洋思想は全体をまとめてとらえるが
西洋思想は区分してとらえる
そんな意味の話だったと記憶する

何でもかんでも区分して分類してゆくことも大切だが
そう、人は混沌としたカオスの中にいる
それでいて、そのカオスはバランスを取っている

そんな風なことを最近感じている

お城に夕日が当たっている

避雷針の上で一休みしている鳥が見える

公園の入り口

そして滑り台、こんな暑い日には公園にも人がいない

我が社の看板が見える

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