平成18年07月08日(土曜)

あさ、早く目が覚めた
布団から這い出して窓を開ける
朝もやが山にかかっている

冷たい空気が部屋に入り込んでくる
遠くでカッコウの声が聞こえる

農家の方が朝の田仕事で農薬でも撒いているのだろうか

一階の台所から朝餉の準備に取りかかっている音が聞こえる
外のすがすがしい空気を吸って目が覚めてきた
朝食までまだ時間がある
朝の散歩に出かけてみようと思った

宿の脇にそびえる三本杉が天を突いている

苗に朝露が付いて光っている、その中をチョウチョが舞っていた

盛りを過ぎた花も、朝の光をゆっくりと浴びながら目覚めているようだ

雨蛙が目立たないようにじっとしている
田んぼのあぜ道を歩くと
田んぼの中で何かが一斉に動く
足音で何かが一斉に泥の中に隠れたようだ
何だろうかとよく見るが
わからない
あまりにも多く、ドジョウだろうかと思ってみていた

緑の苗と、白い壁が目に生える

何の花だろうか

どこのお宅も花が植えられている

このお宅は、生活されておいでなのだろうか
スチールパイプで建物を補強している

ここは冬、薪を使っているのだろう
家の空き地に薪を積んでブルーシートをかけた山が目に付く
そのブルーシートにロープを掛け
薪の一カ所を飛び出させて
そこにロープを巻き付けている
なるほどね、生活の知恵ですね
いろいろな工夫が生活の中から生まれてくるのですね

ナスの花、何となく見ただけでチクチクしそう

まだまったく色づいていないトマト

菊だろうか

まさに田舎の原風景

そうそう、小さいとき、この花の花びらを頭に付けてにわとりのマネをした思いがある
この花はよく畑の脇に植えられていたことを思い出す

地区の鎮守さまのご神木、二本杉の二股に掛けられたしめ縄がおもしろい風情

松尾社と書かれている

足もとに柿の実が落ちているものが目立ってしまった

見上げれば朝の柔らかい日差しを通して柿の実が目に入った

朝食の時間だ、いろり端で朝食が始まった
昨夜、赤飯の話になった、そうしたら今朝、暖かい赤飯をつくってくれた

ここは十日町の小さな美術館だ

以前一回来たことがあるが、そのときは時間外で中を見られなかった

入り口からいろいろ仕掛けがされている

今朝の朝食の後、コーヒーなど飲みたくなっても
あのかやぶきの宿ではそんな贅沢は対応してくれないようだ
そこで、この美術館にはカフェテラスが用意されてたので早速コーヒーだ

外にもいろいろ美術品が展示されている
森の緑と大理石の白さがうまくかみ合った作品だ

幸せの鳩が入り口でお迎えだ

昼食は、そう十日町と言えばソバだ
これは「へぎ」と言われる入れ物に入れて出される代表的なへぎソバだ

このお店で合流組と待ち合わせる

人数も大勢となる

ここは有名な「美人林」
誰かが言っていた
新潟はおもしろいと
何かと言えば
「越後妻 有」と書かれている
なんだと思ったら
「越後 妻有」という地名だ

かわいいスズメの彫刻が準備されている


これは何だ

まるでゴミ焼却場のような、廃工場の跡みたいな

これらはすべて芸術作品だという
煙突のようなところは、中にはいると
宇宙から毎分数百と浴びている事実を
実体験してもらうための塔なのだ

今日の宿泊は秘湯といわれ
日本三大薬事湯とうたう、松之山温泉なのだ
木造三階建てで古い建物だという
なんとそこに小さなエレベーターが付けられていた
トイレは各部屋にはなく、新しくキレイになったトイレが各階にある

部屋の丸窓を見ると実に味がある

本当に細かい細工がなされている

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