平成18年06月24日(土曜)

ちょっと気になること

行政も収益性を考えたマネージメントが必要だと言われる

たしかに、何も考えずにただ決められたことをこなせばよいというなら
極力よけいなことはしない
逆によけいなことをしてミスを犯せば責任を問われることになる
だからミスを犯さないことが大切で
そうなるとなおさら、よけいなことはしない

ま、これは当たり前の結果といえば、確かにそうだろう

しかし、自分が行ったことの
その行為の結果に感謝する人がいたとしたら
少し気持ちが動いて一生懸命になる

相手が喜んでくれるなら
自分がやったことで人が喜んでくれるなら
できる限り一生懸命やって喜ばせて上げたいと思う

だけれども、それにも限界がある
自分がリスクを冒してまで相手のためには動かない
自分の安全、安心が確保されてからでないと動かない
というか、人は自分中心に考えるから
自分が満たされた状況でないと人のことは考えない

だから、自分がリスクにさらされてまで人のことを考えようとはしない
これがお役所勤めの人によく起きる現象
いや、なにもお役所に限ったことではない
くたびれたサラリーマンにみられる共通の現象だ

こんな意識の人が多いお役所を改革するために
こんどは、お役所でも収益を考えよと言われる

お役所に勤めておられる人は基本的にまじめなのだ
だから収益を考えよと言われると、まじめだから
とにかく収益を上げることに一生懸命になる
とにかくまじめなのだ

だから、とにもかくにも収益を上げることが一番大切なのだと動き出す
何でもかんでも収益を上げることが全てだと考える
何が何でも収益を上げることだけを目指して動き出す

んーー、そこで問題が起きる
収益を上げると言うことは
売上があがることだと考える
確かに売上が上がると収益が出てくる
では売上を上げるためには売れることだ

ま、当たり前と言えば当たり前なのだが
売れると言うことは
数が出ることだ
だから数が出れば喜ぶ
とにかく数が出ればいい
どんな形でも数が出ることが一番と言うことになる

数を出すためにはどんな形でも良いから相手から買ってもらえばいい
とにかく買ってもらえば数が出る

売ってなんぼ
そんな言葉が聞こえてくる

営業の強い会社など、「とにかく売ってこい」とハッパがかかる
だけれども売ると言うことは
売れると言うこと
売れると言うことは
買ってくれると言うこと
買ってくれると言うことは
買ってくれる人がいると言うこと

要するに、人が買ってくれると言うこと
ここが難しいところ

要は人を相手にしていると言うこと

ここが難しいし
ここを理解して行動しないととんでもないことになる

ま、話を元に戻すと
行政もマネージメントが必要だという話はわかる
だけれども、単なる収益だけを考えた行政ではないはずだ
もうけることが行政の目的ではないはずだ
収益を上げればいいというような発想を行政マンが
強く意識したときに
本末転倒にならなければいいがと気になり始める

そもそも、 本来の行政のあるべき姿をまず根本において
その上で、行政が考えるべき収益性とは何なのか
そこのところをじっくりと認識しているかと言うことがポイントなのだ

順番を間違えてはいけない
行政の目的はどこにあるのかについて
意識を明確にすることが先にあって
その上で行政としての収益性を考えてゆくことだと私は思う

なにやら順番が狂い始めてはいないだろうかと気にしている

 

何を考えたか
今日はワインのお店で夕飯を食べることになった
当然、パスタなどおいしいのだ

そこで野菜パスタを注文する
私が夕飯としてパスタを注文したものだから
厨房のお嬢さんが気を利かせてくれて
ちょっと多めに量を増やしてくれた

パスタを食べ終わったら
何となくコーヒーが飲みたくなったので
ママさんにコーヒーは出ないかとわがままを言った
そうしたら、「ウチはワインのお店だからコーヒーの香りがちょっとね」
ということで、その代わりちゃんとしたウーロン茶を入れてくれた

このウーロン茶が結構おいしかったのだ

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