平成17年10月15日(土曜日)

これはホテルの朝食レストランから目の前に見える松山城主別邸、萬翠荘
今は松山美術館の別館だという

なんでも来年NHKの連続ドラマが計画されている正岡子規のお話を記念して
「坂の上の雲」記念館なるものが現在建築工事中だという
それが目の前の建物の後ろに建つらしい
松山に来てどこを見ようかとパンフレットを見るが、あまり興味が湧くところがない
なんでも秋山兄弟生誕地とかと書いてあるが、残念ながら私には秋山兄弟がどれほど有名な人なのか知らない
どうも兄弟で陸軍と海軍のお偉いさんになった人のようだ
町の中を坊ちゃん電車なるものが走っているが、これもあまりパットしない
マドンナバスなるものもあるらしい
昨日の大洲の「おはなはん」 もNHKの連続テレビ小説だがこれも若い人にはもうわからないだろう
そしてこんどは「坂の上の雲」なるNHKの連続テレビ小説に期待をしているようだ

なんなんだろうか、いま一つピントが合わない感じがする
一生懸命観光の話題造りにお金を使っているようだが
今ひとつピントが合わないのはなんなのだろうか
松山はお城と道後温泉を見れば終わりなのだろうか

昨日のお城の中に展示してあった何体もの甲冑をみて
私は見事だと思った
こんなに甲冑がそろっているところは少ないと思った
しかし、聞くところに寄ると
瀬戸内海に浮かぶ大三島の大山神社には
日本に現存する甲冑の八割が集まっているとかと聞いた
一度寄ってみたいと思ったが
それでもこの松山城の甲冑や刀などもすばらしいと思ってみてきた

松山市は人口51万人ほどだという、四国で一番大きな街だ
しかし、お城の上から松山市街を一望して感じるのは
そんなに人口が多いと思わなかった
長岡が現在23万人ほどだが、それより少し多いかなという程度だ

タクシーの運転手に聞いた話では
この町は伊予鉄が全てを押さえているからだという
JRの駅はどこぞの人口数万人程度の駅風である
それより私鉄の市駅が高島屋とドッキングしてにぎわっている
これもタクシーの運転手に言わせれば
バス路線はすべてJR駅より私鉄の市駅が便利になるようにダイヤを組んであるから
当然だという
さらに、地元の議員さんや経済界の有力者とも私鉄が絡んでおり
銀行、新聞社などもみな私鉄が絡んでいると話してくれた

この話を聞いて、独占状況の弊害があらわれているのかなと思った
そして、ふと考えたら、なにもこれは松山だけの話ではない
私の住んでいる所も同じことなのではないかと

タクシーの運転手が言う
「新潟に一度行ってみたい」と
次の瞬間わたしは答えた
「競馬でしょう」
「そう」
「1000メートルの直線でしょう」
「そう」
やはり特徴を持っているところには人が集まる


松山市は山に近く海にも近いので平野が狭い、松山城から半径7キロに住宅が集中しているという

ホテルの愛媛新聞だっただろうか、昨日の会議の記事が載っていた

今日は、9時過ぎの飛行機で帰ることになっている
空港のチェックで受付のお姉さんが私に言う
「あいにく満席になっておりますので、通路のご案内でよろしいですか」と
満席だから、通路で待っていろという意味だろうか
席が空くまで通路の案内を聞き逃さずに待機しろと言う意味だろうか
よくわからない
しかし日本人の悪い癖で
わからなければわからないと言えばいいのに
なんでも「ハイ」といってしまう気の弱さだ

そうしたら、どうもお姉さんの言っていることは
「あいにく(良い席は)満席になっておりますので、
(窓際の席は取れませんが通路側の席ならご用意できますので)
通路(側)の(席を確保する)ご案内(を差し上げること)でよろしいですか」
ということを私に話してくれたようだ
そこでようやく彼女の言いたいことを理解した私は
「出口に近い席はないのか」と質問したら
「10番の席が空いておりますが手荷物を足元におけませんがよろしいですか」
というので了解した

飛行機に乗って直ぐに出発した
直ぐ眼下に海が見えた
波は穏やかだ
海に山がせまっている
山々には雲がまとわりついて
あっと言う間に飛行機は雲の中

上品なスチワーデスが私と向かい合っている
ここは飛行機の先端近く
雲が流れてゆく、斜めに横切り突き進む
何層にもなった雲の隙間から見下ろせば
島々をつらぬく道路が見える、耳がツーンとする

機体が揺れる、小さな窓は真っ白になる
揺れが止まった瞬間
何、ワタの上に出た、青空だ

一面の真綿が敷き詰められている
機体は左に旋回
何だろう、綿の向こうに盛り上がった固まりが
よく見ると綿には穴がボコボコ開いている
空は真っ青だ、どんどん上昇する

揺れが止まった、彼女と目があった
ニコッと微笑む、次の瞬間
受話器を持って機内アナウンスをする
アナウンスを終わったらまた目があった
微笑み返す

雪の吹雪いた翌朝のような雪原の雲が
眼下一面に広がる

私の席は、まさに出入り口の場所だ

飛行機が降りはじめた
揺れだした
雲の中に入った
真っ白で見えない
チラッと見えた
島だ、いや半島だ
眼下を見る、雲に丸く虹が見える

また見えてきた、こんどは島だ
大島か
小さく飛行機がすれ違ってゆく
漁船が見える、白い筋を引いている

小さな飛行機が下を逆に行き交う
左に見える、富士山だ、真横に見える
房総半島が眼下だ
富士山が美しい、機体が揺れだした
着陸態勢に入ったようだ

ちょうど富士山を回るようにゆっくりと旋回している
雲、地表の雲と上空の雲の合間に富士が黒々と浮き上がっている

眼下にゴルフ場が雲の合間から、いや
また雲に入って見えなくなった

ワォー、住宅のかたまりが見えた
エンジン音が変わった、上がって水平を保ち
また静かになった、タイヤが出たようだ
眼下に大きな船が見えてきた

海が目の前だ、霧で見えない
波が良く見える、モーターボートがそこにいる
エンジン音が上がる、水平を保ち
ワォ、人が、車が目の前だ
鳥が、芝生が、滑走路だ

ドーン、と音がした、逆噴射がかかった
また、ドンと音がして、一気に前に押し出される

何とか無事着いたようだ
空港内を移動している
結構広い、耳が痛い
あくびをしてやっと耳が良く聞こえる
駐機場へ移動
タラップを降りてリムジンで移動

そのまま東京駅へ

今日は夕方から演劇仲間の結婚式に呼ばれている

神妙な新郎新婦、そう彼は「劇団わるだくみ」の座長、高橋直也君なのだ

皆に歓迎され、記念写真を一緒にとっている

外は薄暗くなって明かりがついている

来賓はチャペルからパーティー会場に移動
新郎新婦はチャペルに残される

パーティー会場は同じ敷地内にあるおしゃれなレストランだ

さすが、おしゃれなサインマーク、こちらは女性用

こちらが男性用だ

なんと、新郎新婦はお庭の方から入場だ

衣装も替えて、アイスクリームに着火すると、窓の外では花火が上がる

いはやは、なかなかおしゃれな演出でしたよ
「ご結婚おめでとう、末永くお幸せに」

仲間に誘われて二次会へ
なんとダーツバーだ

私も初めてダーツなるものに挑戦
500点以上取ればマイダーツがもらえると言うことでやってみたが
400点が限度だった
ちなみにこの写真は私ではありません、こんなにスマートではないのです、ハイ

ついつい一生懸命になり
あとから右足と右腕が痛くなってしまった

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