平成17年8月15日(月曜日)

今日は、家内が地震の時、会津方面を迂回して長岡に帰ってきたことを思い出して
群馬県から栃木県、福島県を通って新潟県へと回ってみようと言うことになった
道は赤城山の山麓を回って渡瀬渓谷鉄道沿線を通って足尾、日光、那須方面を通って
東北自動車道から磐越自動車道へと回ろうかと思って走り始めた

桐生から足尾方面に向けて走っていたら
「神戸駅」という表示が目に入った
「こうべえき」と読んだが表示板をよく見たら
「Godo」と書いてある
「God」ではない、「Godo」なのだ

急きょ寄ってみようとハンドルを切った

駅は無人駅だった

駅舎の表示を見たら「God」でもなく「Godo」でもなく「Godo」の最初の「o」の上に
「ー」が付いている
これは「ゴード」と言うわけだが
ひらがな表示は「ごうど」となっている

この時私はある戯曲を思い出していた
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」だ

「ゴドー」はどうも「神」のことを連想させる
舞台上には2人しか居ない
一人が「あの人」を待ち続けると言いながら
もう一人がおかしな形で絡んでくる
そんな現代劇だ

ちょうど「神戸」と書いて「ゴード」とローマ字表示だから
なにかおもしろいなと思った
もし、この「ゴドーを待ちながら」を演ずることがあったら
私だったら「神戸を待ちながら」という風にアレンジして
読み方は「ゴードをまちながら」と読ませる劇を作ってみたいと思った
 

それにしてもこの駅は渓谷の谷間にある何もないところだ

駅舎の全景だ

となりの駅は「SORI」、ローマ字よみなら「ソーリ」となる
反対側は「こなか」となっているから、ちょっと付け加えて「こなかった」とすれば
「神戸を待ちながら」の劇の中に、「こなかった」と「総理」がでてきて
なにやらアレンジした戯曲が書けそうな気がしてきた

車両レストランなるものがあると無人駅舎に表示してあった

あった

お客は思ったより居るではないか

まいたけ定食なるものを注文した、味も悪くなかった

食事をしていたら1時間に1本の電車が着いたようだ

みなさんこの電車を待っていたようで、車両レストランのお客が急にいなくなった

2両編成の電車、皆さん記念撮影

駅舎を出た、古い作りの昔ながらの建物だ

神戸駅から国道に戻り
ダム湖のほとりに大きな新しい施設が目に入った
美術館だという
寄ってみた

なにやら建物の入り口の壁からアートしているようだ

トイレに入る入り口の壁面に書かれた絵がおもしろかった

ドンドンと人がやってくる美術館だ
肢体不自由な作者が口に筆をくわえて緻密な絵を描きながら、そこに詩を書き込んだ作風の方だ
その詩もなかなか感性豊かな作品が多い
絵はがきを買い求めてきた

ここのガードマンは目が合うと「いらっしゃいませ、こんにちわ」と声を掛ける

しかし、外は暑い

日光の金谷ホテルだ、昔は皇族だけしか利用できなかったと聞く

日光といえば杉並木、道路沿いに続く

そう、ここは車の通らない杉並木だ、人通りもない

何かの補助金で作ったのだろうか、水車などが置かれた公園のようなところだ

これは宮沢賢治の作品にある「長靴を履いたカエル」だという

何故水車なのかよくわからないが、どうもこの近辺には昔からお線香などを作るため
ヨモギの葉っぱを臼とか杵などでつぶして作るときに水車を動力として用いたようだ

そこで、なにやら水車の展示場のようになったようだ

今も動いている水車

これは水を汲み上げている

汲み上げた水は脇のトヨのような水路に流される

その水が離れたところの小さな水車を回す水力となる

これは石の素材を使って、羊の柔らかさを上手に表している

こちらは世界の水車ということで2連の水車だ

この脇には例の日光街道の杉並木が淡々と続く

ここは宇都宮のサービスエリア、なかなかきれいで雰囲気としてはおしゃれな感じがする
そう、それに比べて、磐梯SAだっただろうか、食券の番号を大声で怒鳴り散らして騒がしく、落ち着いて食事をするという雰囲気のない
そんな場所もあった
サービスエリアでも場所によってこうも雰囲気が違うものかと思った

この黄色い看板が目に付いた

これは磐梯SAの喜多方ラーメンだ


今回の旅行は結局744.1KMを走って、ガソリンはほぼ満タンでスタートした結果
ガソリン残量は20%ほどだろうか
リッター22Kmで走っていると計算が表示されていた

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