平成17年5月9日(月曜日)その2

山古志視察の様子、前半は芋川の自然ダム工事現場視察
後半は山古志村役場ということで
ちょっとボリュウムが多くなったので分けて見ました

実におしゃれなトンネルです
全国でも、いや世界でもトンネルの中でこんなデコレーション、いやデコレーションしたわけじゃないんですけど
ま、おしゃれなトンネルだと思えませんか
例の和南津トンネルですよ、トンネルの側壁が崩れたため補強工事をしたらトンネルないで壁面の厚さが違ったので
危険だから蛍光灯を取り付けたんですよね
必要で付けたことが、かえってデザインとしては意外なおもしろみを出している
私はおもしろいと思いますよ

マイクロバスの中ではいろいろ専門の先生方ばかりだから裏話が結構聞けて興味深かったですよ
電車の橋梁は実は結構ずれていたとかJRはなかなか公表したがらないとか
あまりここに書くとうらばなしにならなくなるのでこのくらいにしておきましょ、ハイ

川口を過ぎて小千谷方面から山古志に入ろうと言うことで
車が走っていると、やはり道路の護岸壁とでもいうのか、あちこちで写真のようにボロボロと崩れているところが目に付いた
途中で道路が線路と一緒に崩れてしまった現場とか、妙見の例の現場とか
まだまだあちこちで崩れる可能性はあるというはなしで、とくに梅雨時になるともっと崩れるかもしれないなどと話が出ていた

さて、山古志の役場まで入ってきた
これはやはりひどいですね、天井も離れていますね、地盤が落ちたのですね

右の上の高さまであった地盤が左の下のところまで下がってしまった
信じられませんよね、50センチくらいは地面が落ちてしまうのだから話になりませんよ、ホント
開いた口がふさがらない、そんな状況ですね、ハイ

役場の裏に回って窓越しに中の様子を写してみましたら
ここは書庫みたいな場所でしょうか、みんな崩れ落ちて手が付けられませんね

これも窓越しに中を写してみました、余震が続いているときなど
怖くて中に入れませんね、押しつぶされてしまいそうですものね、ホント

これは役場の裏の駐車場から写したもので
駐車場の地面全部が50センチくらい、バサッと全面落ちたんですね
一部じゃないんですよ、大きな駐車場全部がストンと沈んでしまったのですよ
信じられますか

なにやら建物がねじれているように思えてなりませんネ

これは駐車場の先にある小さな建物の外壁とその土台ですよ
ほんと地面が流れ出して地面が落ちてしまったのですよ

その下を見ると、崖になって、谷の底に並木が地面ごと滑り落ちている

谷の向こう側を見ると上の道路のガードレールが滑り落ち、下の擁護壁もぐにゃりとずり落ちている

駐車場先の小さな建物の裏手から役場を見る、水平垂直などという角度は無くなってしまったようだ

地面が動いて端の場所は崩れ落ちたりずり落ちたりしてしまった

皆さん崖の端まで行ってのぞき込む、向かいのがけの上には傾いた家が並ぶ
これが都会の造成住宅地だったら、ものすごい数の人が家を失い、きっと大勢の人が土砂や家屋の倒壊でその下敷きになって
亡くなってしまっただろうと思うとゾッとする
都市部の方が造成で土砂を盛ったりして宅地を増やそうとするから、土砂崩れの現場はもっと悲惨で拡大していただろう
その例が、高町団地の地滑りだ
これは今後のためにも、本当に今後のためにもキチンとした研究をしてもらって、今後の対策を十分に検討してもらいたいものだ

なんでも、我々も作るべきだと要望していた防災大学、これが実現しそうだという話が出ている
防災大学を設立して、キチンとした防災学を研究する場所を、ここ山古志を足場にして
世界中の人を相手として開学すべしと真剣に議論していたら、ホント動き出してきたようだ
なんでも長岡のまちの真ん中にあるデパートを建て直して18階建てという長岡で一番大きな建物を造って
そこに入れたらどうかとか、いろいろと「お話」が飛び交っているようだ
ま、いろいろな「お話」は世の中、よく飛び交うもので、飛び交うようでないと、活気がでてこない
よろしいのではないですか、いろいろな「お話」が飛び交うのは、ホントよろしいのではないですか、ハイ


いやーぁ、美しいですね、水仙でしょうか、土砂崩れと水仙、絵になりますね、ハイ

これは万里の長城ではありません
真っ直ぐ作られていた擁護壁、土留めですな、それがグニャリと、地面が動いたのですね
ホント、地面は動くのですよ、不動なんてウソ
不動産なんて言ってはいけません、有動産とこれから呼ばなければなりません

駐車場の地面はこの通り、グジャグジャですな、ハイ

も、何でもかんでも「有動産」ですからズル、グニャですな

何が水平で何が垂直だかわかりませんね
自分が真っ直ぐ歩いているのかさえもわからなくなりますよ
こんな状況で生活すると頭の中がおかしくなってきますよ、ハイ

道路も水平なんてないですね、水平だと思うからいけない
舗装道路は傾いて割れるのが普通と理解すべしですな

マンホールの飛び出し現象、いや逆なんですよ、マンホールが飛び出したんではない
回りの道路が沈んだのですよ
長岡ではもうすでにこの手のマンホール飛び出しは全て直されてしまっていますから
地震直後はあちこち皆この手の道路が当たり前でしたが
今じゃ懐かしい景色になってしまいました
その点、山古志は時間が止まってしまいましたから、この風景、今のうちですね写真に残しておけるのは、ハイ

これなんか明確ですね、完全に床が、いや地面がストンと沈んでしまった
こうやってみると、山古志役場など記念保存ものですね
山古志の防災保存地の第1号指定をしなければいけませんね
これは保存すべきではないですか

役場という意味でも保存の価値がありますね、今のままいじらないで保存するのが良いのではと考えます

これなど貴重ですね、10月31日の小中学校合同文化祭のポスターですよ
このまま取り外さないで保存ですね

立派な体育館ですね
いじくり回さずに、そのまま保存することを考えましょう、後世のためにも、防災のためにもそのまま保存しましょうよ

正面駐車場入り口に掲げられた観光案内板、これもセットで保存ですよ

いじらないで保存することを考えましょう

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