平成17年4月10日(日曜日)
昨日、ある方からお質問の手紙を頂いた
唐突な質問ですが、「地震前と地震後で守門岳の位置が変わった」とかの情報はありませんか?
実は昨夜、友人と主人が同時に「守門岳の位置が違う」と言っていましたので気になって・・・
という、そしてその友人とご主人の発言によれば
「前は守門岳はもっと右側(南側)にあったのに変だなと思い、母に話しても”山が動く訳無いでしょ
としか返事は無い。確かにそうなんだけど、もしかして動いたの?」
「大手大橋を走ってると今までは大手大橋より右側に見えたんだよね。」
ということだ
そこで気になったので調べてみた
地殻変動のアニメーションがあった
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/NIIGATAJISIN/anime/CyuetsuMainWithAfterShock.html
地図を開いて位置関係を調べてみた
これは左端に信濃川が下から上に流れている
そこに架かる橋が三本、一番北にある地図上では上の橋が長岡大橋、次が大手大橋、一番下が長生橋
そして、長岡大橋と大手大橋、それぞれの橋の西詰めから守門岳まで赤い線で直線を引いてみた
地図上では右端に守門岳(1537.2メートル)がある
ちなみに距離を測ってみたら
大手大橋東詰、ジャスコ側の橋のたもとから直線で守門岳まで28.1キロメートルとなった
そして、それらの地図を拡大して確認したら
まず大手大橋の西詰め、左端の上が造形大学、下が県立美術館の土手際
その場所から守門岳の方向は橋の左、北側に見えることになる
赤い線が守門岳までの直線のライン
そして、大手大橋は、橋の西詰め、左端の下は陸上競技場、上はべルナールのある土手の際
そこから見る守門岳の方向は赤いラインの方向だから、橋の右側、南側に守門岳が見えるはずである
地図の上からはそのようになっている
なお、使用した地図はゼンリンの電子地図帳で、そのもとは国土地理院の地図だ
この地図上の検討からすれば
守門岳は長岡の大手大橋西詰めから見れば橋の右手に見えることになる
しかし、メールをくれた方の文面からすれば
大手大橋の右手よりも橋の中央近くに見えるのだろうか
後日、ここの検証を実地でやってみたいと思うが
今日は机上の検証のみということにしておきたい
もし、実際位置が違って見えるならばそれはどういう理由で、何が原因で違って見えるのか調べてみたいものだ
ちなみに守門岳が見える前に大手大橋からだと東山が見えて、その向こうに守門岳が見えることになる
そうすると東山のどのあたりに見えるかを地図で確認してみると上の地図のようになる
長岡大橋からだとちょうど森立峠(もったてとおげ)の当たりに見えるが
大手大橋からだともう少し右、地図上では南側、たぶん送電線の鉄塔が建っているあたりと森立峠のやや送電線寄りに見えるはず
「二十四の瞳」
ところで、森立峠の向こうに軽井沢という部落がある
ここはひじょうにのどかな場所で、小さな小学校がある
夏場だけここにある分校で授業がおこなわれ、冬場は山を下りた下の学校で寄宿舎生活になるという
私の友人がこの学校に一時赴任することになって
そのときの話を聞くと
まさに「二十四の瞳」
という映画があったが、そのものズバリだという
私の友人である彼女は長岡から毎朝バスでこの分校に通ったという
そうすると、山の子達は朝が早く、みんな学校に来て早朝から遊んでいるという
生徒は先生の乗ってくるバスの時間を知っているから
学校の窓から顔を出してバスが着くと生徒みんなが
「女先生ーーーおはようございまーーーす」と
声をかけてくれるという
学校には男先生と女先生の二人しかいないので、子供達は男先生、女先生と呼ぶという
ところで、森立峠から南下すると鋸山(764.9メートル)がある
地図の上では鋸山の真東にグリーンヒル長岡カントリーがある
市営スキー場から見ると鋸山は東南の方向になる
私のところからは市営スキー場の左(北)に鋸山が見えるので
地図でみれば私のところから鋸山は東南の方向にあたる
ゴルフ場の東南の方向に大峰山(566メートル)があり、その裏手に地震で被害を受けた蓬平温泉がある
更にその南の方向が山古志となる
このV字にへこんだところが森立峠だ
この峠の向こうに先ほど話した軽井沢の部落がある
現在この峠越えの道は地震で土砂崩れとなって通行止めだ
そもそも冬期間はいつも通行止めの道路なのだが
ことしは道路が崩れてしまって完全に通行止めだ
奥の左の一番高い山が鋸山だ、手前の右端が市営スキー場
奥の左端が鋸山、手前左に市営スキー場
手前右に白く広がっている場所が市営牧場
牧場のさらに右にあるのがグリーンヒル長岡カントリークラブだ
このゴルフ場の真裏にある山の向こうが蓬平温泉となる
裏の公園も雪がほとんど消えた
小学校の体育館の雪もどんどんと消えている
駐車場が雪解け水で濡れている
これは梅だろうか桜だろうか、裏のお宅の庭に咲いている
そういえば今日のニュースで言っていた
今日、上越市で桜が開花したという
先日、上越の先生が高田城の桜はいつ頃が良いですかと聞いたら
来週くらいがちょうどよいのではと話してくれた
長岡はその翌週くらいだろうか
そうすると裏のお宅の庭先の花は梅と言うことになるのだろうか
それとも早咲きの桜だろうか
明日にでも確認してみよう
「日本三景」
前にお話ししたことがあっただろうか
昔の人は何でも三点つなぎを意識してやった
そこで話にでてくる日本三大何とかというと
それは意識して選んでいるという話
例えば、日本三景といえば、仙台の松島、広島の宮島、そして美保の松原ということになる
そこで、自然にできたものが仙台の松島と美保の松原で、後の一つ宮島は人工的に作られたもので
なぜこれが広島なのかという話
ある先生の研究に寄ればそれは意識して広島に作られたという
その意識とは直線上に三つがつながるように宮島が選ばれたという
そういわれて地図上に線を引いてみた人はあまりいないと思うので
私がついでに地図上に引いてみた
確かに、「ほぼ」直線上に連なる
これが意識して作られたかどうかはわからないが、その先生の説には私は何となく引かれるものがある
「山古志の蛍」
ふと思い出した、先日栃尾に住んでおられる方がお酒の席で話してくれた
なんでも山古志は全村避難ということでだれも村にはいないはずなのだが
夜になると部落の中で懐中電灯の明かりが蛍のように見えるという
なんでも山古志の人で自宅を空けて避難所生活など心配でできない人がいるという
まったく農協の口座など使わず、地元のお店からも買い物もせずに通販や宅急便を使って現金払い
そんな方が現金で生活しているから自宅を空けるなんてことはできないらしく
山道を越えて部落に入って自分の家で生活しているようだという
いくら道路を封鎖していても、彼らにとっては山道を難なく分け入って自分の家に入れるという
ここら辺の山には毒蛇が入るわけでもなし、せいぜい狸の目が光って見えるくらいなものだから
山で生活してきた彼らにとっては自分の裏庭を歩くようなもので平気の平左だという
そんな人がいるものだから
全村避難でだれもいないはずの部落に夜な夜な懐中電灯の明かりが蛍のように動いて見えるという
ま、お酒の上での「お話」ですのでどの程度本当かどうかわからないが、「お話」としておもしろく聞かせてもらった