平成17年3月8日(火曜日)

お客様が言う

小売店の自分が問屋から仕入れてくる値段より消費者であるお客様が量販店で買ってくる値段の方が安い
いま一番安い値段で商品を手に入れられるのは消費者で
自分たちのような小さな小売店は一番高い値段でしか商品が手に入らない
自分たちが直接メーカーに仕入に行っても通常価格でしか販売してくれないが
消費者が量販店から買う値段は我々より安い

こんな状況で小売店は成り立たない
今の時代は自分たちのような昔からの小売店は商売を辞めろと言われているようなものだ

いままでお客様がツケで買っていってくれたが、そういったお客様は間違いなく月末には支払いしてくれた
ところがいまツケで買ってゆくお客様はよそで買えないから自分たちのような地元の小売店でツケにしてくれという
そういったお客様は月末になっても支払ってもらえない危ないお客様が多い
そんな危ないお客様しか我々のような小さな小売店にはお客が買いに来ない

確定申告で毎日お客様と話をしているとお客様の嘆きが切々と伝わってくる

私は今朝、目が覚めたら真っ先に
カーテンが開いているかそのままか気になって見た
みるとレースのカーテンになっていた
そっか、私の思い過ごしだったのか、と思った

長生橋が良く見える
TVでは東京地方は杉花粉が大量に飛び回っているから注意するようにと言っている
新潟はその警戒地域には入っていなかった
まだ杉花粉が飛び回るほど暖かくはなっていないということか

マンションの地震の被害が気になって改めて見たら
正面玄関の入り口で段差ができている、応急補修の跡もむなしく余震で段差が拡大しているようだ

玄関のタイルも一部飛んでしまっている

正面右手の非常階段下のコンクリートがめくれている

建物の角はコンクリートが割れている
ちょうどマンションの管理人さんと遇(あ)ったのでこれらのひび割れなど直すのかと聞いたら
直すと聞いているという
そうすると管理組合の積立金を使うのかどうなるのか気になったが
そんなことが先日の総会で話し合われたのだろうと思った
ま、あとで報告があると思いそれ以上は聞かなかった

会社に行ったら私の机の上に長い筒が置かれていた
何だろうと思って見たら、昨日の長岡商工会議所100周年の記念イベントで参加者に配られた地図だという
昨日は私は確定申告でイベントに参加していられないので代わりに事務局長に参加してもらったから
当社の事務局長がそれを私の机の上において報告に来た
早速中を見てみたら、先日から私があるお店に飾ってある長岡の古地図と同じだった

慶応年間に作成された長岡藩の城下町の地図だ
うれしくなった
私が先日からこの地図には興味を持って見ていたから、その地図の複製が手に入った
早速我が社の応接間に飾ってみた、ついついあちこち眺めてしまった
そして、今回の商工会議所の記念品にはさらに現在の地図がトレース紙の上に印刷され
ちょうど古地図の上に重ねると現在との位置関係が明確になるように作られている

そう、これはいい、実にわかりがいい
長岡商工会議所もなかなか洒落たことをするわい、と、ほくそ笑んでまたしばらくあちこち眺めていた

ちなみに、古地図は慶応年間に作られた地図だというから慶応というと
慶応4年が明治元年となる
だから慶応元年が1865年で慶応4年(明治元年)が1868年となるから
およそ今から140年ほど前の地図ということだ

今朝、この地図を応接間に早速飾ったら
確定申告でおいでのお客様が興味を持ってくれてあちこち眺めていた
もちろん地図に興味を示すのは男性のようである

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