平成17年1月9日(日曜日)

昨日、東京からの帰り、東京駅のにぎわいやら旅客に対する配慮やら感じながら帰ってきたが

長岡について駅ビルから外に出るとき、なにやら怪しげな狭い
シャッターの閉まったところへと導くエスカレーターに乗って降りてゆく
初めての人はどこに行くのか不安に駆られるエスカレーターだ

このエスカレーターを降りると、どこかの倉庫のような場所に出る
新潟県で第二の都市と聞かされていた大きな都市に来たというのに、そこの駅改札口を出ると
迷路のような地下の倉庫にでも向かうようなところに通されるとしたら
華やかなところへ出て行くのではなく
お客様に裏の倉庫から入ってきてくださいと注意を受けて気持ちが落ち込んでしまったような気分にさせてくれる

そう、その倉庫にエスカレーターで降りると、そこからがまた大変だ
先が真っ暗な閉店後のデパートの社員通用口を通されるような
なにやら時間外までうろうろしていた私が悪いのかと思うような仕打ちを受けてしまった
そんな気分にされ
もう二度とこの店には来たくないと思ってもおかしくない真っ暗な通用口というか裏口というか
人が皆進んでゆくからついて行けばいいのかと思ってゆくが
自分1人だったら、それも始めてきたところだったら戻ってしまうようなとびらだ

このとびら、とにかくクレームが目に付く
おまえは本来通ってもらいたくないが、仕方なくとおしてやるのだから
人の家の中を通りたかったら遠慮して、掃除の迷惑にならないよう気を遣ってとおる「べき」だろう
とでも言われているような注意書きが書かれている
やはり初めての人から見れば、ここは駅の通路なんかじゃない
駅の通路だったら、もっと広くて、まちの玄関なんだから明るいところだろうと
ここは狭くて暗くて倉庫の中のような場所だから駅の正面玄関ではないと

なにやらその狭い先に非常灯のようなものが見える
ひょっとしたら外に出られる「抜け道」なのかと
新宿の北口とでも言おうか、戦後のバラック作りの飲屋街に迷い込んで、ひょんなことから東口への抜ける通路を発見したような
冒険心をくすぐる「抜け道」としての好奇心はくすぐってくれるかもしれない

そんな「抜け道」の重い扉をやっとの思いで開けると

そこには「抜け道」らしく、駅前の「横」に出た達成感を
絶妙な演出と理解すればいいのだろうか
この「抜け道」は、初めて長岡に降りた人にとっては「忘れられない」「抜け道」なのだろう
すばらしい長岡の土産話になるように仕掛けたのだろう

そこからタクシーに乗ろうと思うと歩かなければならない
知っている人はドンドンと歩みを進めてゆくが「抜け道」を初めて経験した人は
ここでまた新たな探索が始まる

しかし、よく見ると、今抜けてきた「抜け道」のところには
キチンとした案内板が表示され、驚くべきことに、この「抜け道」はなんと「中央口」と書かれている

その「中央口」の入り口は
さすが中央口らしく「JR改札口 入り口」と表示され
間違いなくここが県下第二の都市のJR駅「中央口」のようだ
もう時間が遅すぎたのだろう、「中央口」は真っ暗なトンネルのような通路を進まねばならない
やはり長岡ではもう時間が遅すぎるのかと思ったが

少し離れたところに、広々とした場所に「南口」という看板があった
ま、さすが第二の都市ですからあちこちに入り口があるのは便利なことです
ここは「南口」ですから、先ほどの「中央口」からみればたいそう貧弱なところなのだろうかと思いながら見ると

なんと、「中央口」には貼られていなかった駅長名の新年の挨拶が貼られている
それよりも、「中央口」と違って広くて明るい

中に入ればドーーーンと言う具合に広い階段とエスカレーター
そして「中央口」と違って「南口」なのに、非常に明るい
こちらが「中央口」ではないかと勘違いしそうだが
ここは「中央口」ではない、なぜならば、この階段を上がってもあるのは全国ブランドのお店と狭い通路しかない
あとは「東口」へとつながる通路がその先に続くようだ
なんてったってこの階段を上がってもJRの改札口はどこにも見えない
これはJRの改札口、長岡の玄関口ではないのだろう

どうして「中央口」らしくない「抜け道」のような「中央口」と
階段だけは立派で「中央口」のようだが、上がるとやはり「南口」なのだ、「裏口」のような場所なのだとわかる「南口」
こんな風になったのかはわからないが
私は長岡市民としてお客様をもてなすとき
長岡の第一印象が非常に悪いことを懸念する

「南口」を出れば目の前に飾られた電飾ツリーとタクシーやらまちのネオンやら
大手通の直線やらが長岡の第一印象として、この「南口」から見るならプラスのイメージを与えてくれるが
「抜け道」の「中央口」では長岡の印象はマイナスのイメージとなってしまう

私は長岡に生まれ育った1人の長岡市民としてJRに言いたい
駅舎の正面玄関を正面玄関らしくして欲しいと

そんなことを思いながらタクシーに乗ってマンションへ帰ってきた
マンション前の歩道の雪がタクシーのヘッドライトに照らし出されている、今夜はかなり冷え込んでいるようで道路も滑っているようだ
タクシーを降りるとき運転手に滑りやすくなっていますから気をつけて降りてくださいと

マンションのロビーには除雪用のスコップとスノーダンプが置かれている

私のマンションから夜になるとこのスーパーのネオンが良く見える
そういえば、昨年このスーパーがオープンしたとき
家の息子が毎日「暇」をしていたから、オープン初日に1番に来たお客様には何か記念品もらえるよと話したら
よし、ってことで朝の5時に起きて並んだ
そうしたら1番になれ、記念品に商品券をもらってきたようだ
息子に言わせれば、何も5時に起きて行かなくても良かったと
ということは、2番目に来た人が7時だったからだ
しかし、それは結果論で早く行かなければどうなるかわからないのだから良かったと説明すると
そりゃそうだけど、となる

ま、モノより思い出といわれるように、このスーパーを見るとそんな思い出があると言うことは大切なことではないかと思う

前へ

次へ

目次へ