平成16年12月05日3 暴風雨 昼
持ってきた瀬戸物をガレージにひろげる
親父は近所の方々に触れ回っている
広げる脇で、近所の人が早速物色
いろいろ持ち帰ってもらって、他の人にも声を掛けてとお願いした
自宅の斜め前のお宅の先日瓦を下ろしてトタン屋根に張り替えたお宅だ
まさに瓦が山になっている
またまた、近所の方が来てくれた
「いやね、お皿は残っているのだけれど茶碗が割れてしまってね」とか
どこそこの人に話をしたら、うちなんか食器が2枚「も」割れてしまってね、だってさ
2枚「も」だって、ほんと嫌になって帰ってきたよとか
いろいろお話をしながらいっぱい持って帰ってもらった
皆さん遠慮されるからなかなかさばけない
タオルを最初は大袋に1ダースほど入っていたが
そのまま出しておいたら皆さんの反応が悪く、そこでおふくろが一枚ずつ出してきれいにたたんで置けば価値が上がるから
ということで一枚ずつ出してたたんで置いて置いたら皆さんの反応が良くなった
なんせ風が強くて落ち葉か飛び交っている中でのガレージセール
けっこう選りすぐりされる
ご近所の竹藪が風でボウボウと揺れている
地震の時は竹藪が安全だとか、根っこが地面を守ってくれるようだ
庭木の冬囲いがなかなか味を出してくれる
我が家の庭の竹垣
何かわかるように書いて置いた方が良いのじゃないかということで書き込みをした
来てくれた人にキャンディなど差し上げたらどうだろうかとキャンディを用意
隣のうちの屋根に敷いてあったシートが風で巻き上げられている
裏の通りはどう見ても電信柱が斜めになっている
お隣サンと立ち話
いよいよ余ってしまったので車に積んで知り合いの所に配りに行くという
無料配布だというのに配布するのに一苦労する
今、物資は、このモノ余り現象の時代に置いて、皆さん贅沢になってしまって処分するのに一苦労する
今朝方見た北部体育館の義捐物資の山、配布しきれなくて残っている物資の山を思い出す
親切で贈ってきたモノでもいらないモノはいらない、ということになる
結局、時代はモノをもらって喜ぶ時代ではないということであろうか
私は考える
米百俵の精神をどう生かしたらよいのだろうかと
今回の義捐金が県や市に集まってきたら、どのようにするのかと聞けば
義捐金をどのように配分すべきかという委員会が作られて、そこで決定するということらしい
そうなれば、委員会で特別なところにまとめて資金を投入すべしなどと決定するわけがない
市長なり県知事が方向性を出さない限り、なるべく公平に「配分する」ことを目的として決定するわけだ
そうなると、いくら私が米百俵はどうしたと言っても、報償委員会なるところが公平に決めますので、と言われておしまいだ
公平が先で、将来どうすべきかは別になる
では、米百俵の長岡としてはどうすべきなのか
義捐金がどうのと言うようなことだけを考えてはいけない
明治の時代と違い、現在の長岡においては、義捐金を当てにして何か考えるより
これからの長岡がどのような方針で、というより、今回の地震を踏まえて
どのような「新生」長岡を創ってゆくのかという方向性を明確にすることで
今回の地震の教訓を「糧に」新しく育ててゆく「新生」長岡プランが大切ではないか
というように考え始めている
今回の地震でわかったことは、長岡にはヘリコプターが無いらしい
そして、地震でまざまざと見せつけられたのはヘリコプターの威力だ
ヘリコプターで地域を結ぶ災害に強い地域として
いつでもどこでもヘリポートを確保できるようなプランが欲しいと感じた
ヘリコプターも自前で複数台欲しい
場合によっては新潟空港と結ぶ定期輸送手段として使えないだろうか
羽田や金沢と結んでも良いが、それよりも仙台や松本、宇都宮というあたりが
既存の交通手段では不便なところを結ぶという発想の方が良いかもしれない
そして何よりパイロットを養成しておくことも必要
このパイロット養成により、長岡をヘリの拠点にできないかと考える
飛行場は広大な敷地が必要だが、ヘリならそんなに大きな敷地が無くても対応できる
長岡近辺には田んぼと広い広域農道がある、これを活用すれば十分可能だと考える
長岡のような地方中核都市としては、まさにヘリコプターによる地域活性化は検討の価値ありと考える
ただ、ヘリはあの音がたまらない、騒音を何とかできないかと考える
そういった研究施設も検討しなければならない
ヘリの研究施設が欲しい、そして研究者も集めたい
まさにこういう研究所を作って将来の長岡の方向性を打ち出すことが米百俵なのかもしれない
中沢三叉路、中貫町方面から長岡方面に向かって
台風並みの突風が吹く
落ち葉が風に巻かれて道路の上を踊り回る
付属小学校の前のイルミネーションにスローガンが書かれていた
「地震でひこんでなんかいられない」付属小中PTA
息子が昨日戻ってきて用事を済ませ、帰るというので駅まで送っていった
振りかえ輸送用バスの発車はニュー大黒前だからと教えて、回数券を使うより振りかえバスの切符を買う方が安くなると説明して
ほらあの並んでいるバスがそれだよと説明する
相変わらず7〜8台のバスが並んでいた