ブルーなバースディ

前編「ブルーなバースディ」 後編「誕生日の翌朝」

4月1日は私の誕生日
そうなんですヨ、おかげで50歳となりました、ハイ
いつのまにかですね
しかし、50歳の誕生日は寂しいものでした
仕事に追っかけ回されバースディパーティなど・・・・ナシ・・・・
家内は労働保険の年度更新業務に追われて残業
だから夕飯はあなた子供の面倒見てよねーーーって言われて
「どうすれば良いんだよ・・・」
なんとかしてやってよーーー
「・・・・じゃ、コンビニ弁当買っていくよ・・・」
じゃお願いねーーー
ってことで私は8時頃コンビニへ
自分の気持ちの中では「今日は俺の誕生日なんだ」って思ってたけど
そんなことは誰も気にしてない、いつものバタバタした業務上の会話のみ
仕事が忙しいことは知っているからそれ以上のことは言わない
「今日は誕生日だから何処かに行って食事しよう」などと言う会話はない
いろいろ状況は分かっているけど何となく面白くない私
せめて自分で自分を祝う意味でケーキだけでも買って行こうと思ってケーキ屋へ
しかし、遅くまでやっているケーキ屋も今日は閉まっている
仕方がないのでコンビニの棚にあったショートケーキを買って家に帰る
子供と一緒にコンビニ弁当
だれも誕生日など一言も言わない
食後少し落ち着いたらケーキと思って新聞を読んでいたら
いつの間にかウトウト、ちょっと横になってなど思って・・・・
気が付いたらそのまま寝てしまった
あーーあ、おれの50歳の誕生日はこんなものか・・・・
ってぐあいに落ち込んでしまったブルーなバースディでした、シュン

2002年4月4日柏報掲載

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